【おうち Moss Café – 果実とその花 編】Vol.41 梅酒のグラニテ・梅の花
7月のおすすめ
「梅酒のグラニテ・梅の花」
もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
毎月おすすめの緑と、テーマに合わせたカフェレシピを紹介していきたいと思います。
こんにちは、店員くーこです。
ときどき友人やご近所さんから「庭で採れすぎてしまった果実を引き取ってもらえないか」と連絡をもらうことがあります。ほぼ、生食では厳しいものばかり。しかも大量…夏みかんとか…たいていは、ジャムなどに加工して、お返ししたりしています。
先日も、お隣さんから「大量に青梅が採れたので、もらって欲しい」と言われたので、お庭にお邪魔したところ、そこには大量のレベルを超えた量が…
一部だけもらって行こうとしたところ、「重いから手伝うわね!今年は豊作でね」と全部我が家に搬入されてしまい、途方に暮れることに。その量、なんと10㎏!!でも、手摘みされたためか、傷もなく粒もそろっていたので、買うと結構な値段になるはず。無駄にするのはもったいない!ということで、半分は毎年梅仕事をしている友人へ、残りの5kgで梅酒・梅シロップ・梅味噌・梅醤油を仕込みました。全て初挑戦。うまくいくかしら?
そして、青梅のお礼にと友人が漬けた3年物の梅酒をもらいました。「これでおいしいお菓子を作ってよ」とのこと。「梅酒のパウンドケーキはおいしいけれど、ちょっと今時期は重いかな?そのまま飲んでも、とてもおいしいし…」とあれこれ悩み、かき氷風の「グラニテ」を作ってみました。フランス料理では、肉料理と魚料理の間のお口直しとして出されることが多いです。
「グラニテ」はフランス語で「ざらざらした」との意味。そのためには、糖度の低い液体を半凍結させて作ります。一番のポイントは、バットに薄く凍らせて、スケッパーなどで上からザクザクと手早く砕くことです。決してアイスやシャーベットの様に練ってはいけませんよ。
結果、夏向けのさっぱりとしたデザートが出来上がりました。カクテルグラスに入れて、梅酒を少し注げばカクテルにもなりそうです。カロリーも、アイスより低いので、ぜひ試してみてくださいね。
梅酒のグラニテ
・梅酒 70ml
・水 100ml
・はちみつ 小さじ1(お好みで量を加減)
① 梅酒を小鍋に入れて、アルコールを飛ばす。
(50mlぐらいまでになります)
② ①にはちみつを溶かし入れたら、水を加え良く混ぜる
③ バットに②を入れ、ラップをして1時間冷凍庫で凍らせる
④ スケッパーで砕く→平らにならす→凍らせるをくりかえし、ざらざらした氷になったらできあがり
梅の実
育てやすさ: ★★★
飛鳥時代に伝来。日本で親しまれている植物のひとつ。2月頃から開花するため、梅の香りが漂うと春の訪れを感じる人も多いはず。花の香りは、ほころび始めや、早朝の方が強い傾向にあるそう。
花言葉は菅原道真の「飛梅伝説」からきていると言われている。古典の授業でやったかも。「東風(こち)ふかば にほいをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ」
花言葉は 「忠実」「忍耐」「不屈の精神」「高貴」
執筆者紹介: くーこ さん
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。