こんにちは、くーこです。実は先月の1月に連載10年を迎えていました。ここまで長く続くとは思ってもいなくて、私が一番驚いています。これも読んでくださる皆様がいてこそだと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
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さて、ここ数年息子のバレンタインデー企画に参加してきましたが、今年は受験生のためやらない宣言をされていました。息子の受験は1月に終わっていたものの、県立高校を受ける子たちが大半の中、浮かれているみたいで失礼だからとのこと。至極全うな考えです。今年はシャトレーゼでチョコレート買って家族で楽しむのも良いかもとか、あれこれこちらも考えていました。
が、宣言数日後「やっぱりバレンタインデーにお菓子作るわ」と言い出され…理由を聞いてみると「何人かから今年も欲しいって言われたのと、お菓子がないとみんな受験頑張れないって言うから」らしいです。ふむふむ、で誰にあげるのか名前を挙げてもらうとすでに受験が終わっている子が2人いる!息子よ、気が付いて!!しかも、リクエストまでしてきたようで、「マカロン食べてみたいらしい」と…マカロン、生まれて一度も作ったことないよ。食べたのだって片手で数えられるくらい。レシピはラデュレの本を持っているけれど、装丁がかわいいって理由で購入しただけ。正直作りたくない!!でも、簡単に作れるレシピを息子がネットで探して持ってきたので、一緒に練習することにしました。
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探してきたレシピは生地の乾燥がいらないタイプで、事前にふるった粉糖とアーモンドプードルに卵白を混ぜてから、メレンゲを加えていく方法でした。一見簡単そうなのですが、まず粉類と卵白が混ざりにくい。おそらく卵が想定したより小さかったのか卵白量が足りなかったのかもしれないです。なので、メレンゲ入れてもマカロナージュしても生地が緩まず、絞り出してもドラクエのスライムの形のまま(普通は広がって円盤状になります)。焼いてみたらひび割れのガリガリザクザクで、マカロンとは程遠い物体が出来上がりました(味はおいしい)。

大失敗したので、ここであきらめるかと思いきや、リベンジすると。失敗の理由を親子で考えた結果、①卵白量がグラム表記のレシピを使う。②メレンゲはフレンチメレンゲでもイタリアンメレンゲでもなく、泡の強度が最も高いスイスメレンゲにすること。かつて読んでいた「夢色パティシエール(監修はあの青木定治氏!)」には主流はフレンチメレンゲと書いてありましたが、ここでは成功率を取ります③粉類は直接メレンゲと混ぜて、乾燥時間をしっかり取る。④150℃のオーブンで最初から焼くのではなく、最初の数分は高温で焼いて表面を固めてから150℃で焼く。という方法を取ることにしました。
それぞれの理由として、①はⅯサイズとLサイズでは10g前後卵白量が変わる。②のスイスメレンゲは湯煎にかけて泡立てるため、グラニュー糖もすぐ溶けてきめ細かくしっかりと作ることができる。③は冬で乾燥中だし、こちらの方が作りやすそうと結論。④オーブンの蓋は開けるとすぐに温度が逃げるので、最初はきっちり高温で焼いてピエを出してから少しドアを開けて150℃で焼いてみる。なんだか夏休みの自由研究の様になってきました。

気を取り直して、上記を踏まえ再度チャレンジしてみたところ、大成功です!ひび割れもなく、つるんときれいなマカロンコックができあがりました。中に挟むガナッシュは冬っぽく柚子ジャムを刻んで混ぜてみました。もう完璧な見た目です。味もおいしい。なのに、ラッピングは適当で、家にあったジッパー袋に入れて渡すと言う中3男子クオリティー。それでも、みんなおいしいって言ってくれたそうで、ちょっぴり励ましになったなら良かったとつぶやく息子なのでした。

それではまた3月にお目にかかりましょう。
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☆粉糖:80g
☆アーモンドプードル:70g
☆ココアパウダー(無糖):10g
※粉糖+アーモンドプードル+ココアは必ず一緒に2回ふるう
・バター 100g
・卵 2個
・グラニュー糖 80g
・バニラエッセンス 少々
② メレンゲにふるった粉類を一気に加え、ゴムベラで底から返すように混ぜてから、ボウルの側面に生地を擦り付けてなじませる。生地を持ち上げてリボン状に落ち10秒ほどで跡が消える状態でストップ(混ぜすぎ注意)
③ 直径3cmほどに絞り、天板を軽くトントンして空気を抜き、室温で 30〜60分乾燥させる。
触っても指につかなければOK
④ オーブンで、最初4分:180℃(ピエを出す)その後12〜15分:150℃で焼く。
焼き上がったら完全に冷ます。
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つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
『苔』は地球上のいたるところに散在します、都市部のどぶ板の片隅、国道の縁石の陰部、庭先から里山、熱帯の山林からツンドラ地帯の氷原下と、その生命力に驚かされます。私たちの庭先・生活空間にごく普通に見られる苔には26種類が存在しているということです。更に広く世界に目を向けると、植物学的には約2万種類の苔があります。
『苔玉』作りには里山や杉林等、身近な山林で採取された自然の『ヤマゴケ』を使うのが一般的です。山採りされた『ヤマゴケ』と通称される苔には、2~3種類の苔が混在するのが一般的です。一見すると一つ種類の苔に見える、だけど何種類かの苔が共生する自然の賜物です。苔玉に最適な種類の苔を栽培しては?・・・何度か試してみましたが、山採りの苔には及びません。

草地、田圃の畔、落葉灌木類の根本など、私たちの生活空間により近い比較的日当たりのよい場所に自生する『ハイゴケ』という種類の苔を使った苔玉も多々見受けます。『這い苔(ハイゴケ)』は葉がクルクルと巻いて地面の上に載っかって這っている種類で、鳥などが巣作りのため突いてひっくり返すといった悪戯を受けます。ために、有名な苔の庭園で使用されることは見かけたことがありません。ハイゴケの苔玉には時々日に当ててやらないと、緑色が色あせてしまいます。

『苔玉』が多くの愛好家に楽しんでもらっているのに、これが一番苔玉に向く苔だと断言できるモノがないのは残念な思いです。身近な所で採取可能、緑豊かに元気に育つ苔、苔玉として加工に向く苔を探しているのが現況です。
『たかが苔、されど苔』です、深みにはまってその奥深さに恐れ入っております。

執筆者紹介 – S.Miyauchiさん
日本農業園芸造園研究所代表。農業・園芸・造園について45年以上の業務・指導に務める。つくば市在住。 つくばの松見公園をはじめ、数々の有名庭園の設計に携わる。現在は全国各地で苔玉教室などを開催し、誰もが楽しく園芸に触れることができる活動を展開している。
コラム「苔玉に寄せて」は毎月第2土曜日に掲載予定です。
明けましておめでとうございます、くーこです。
大寒波が日本列島を襲っていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。SNSでは「太陽神の松岡修造さんが日本にいないせいでとてつもなく寒い説」が流れているようです。どうやら全豪オープンテニスに行っているみたいですね。
こんな寒い日には夕飯の献立がお鍋になりがちじゃないですか?
我が家は水炊きか、たっぷりの千切り野菜と地元のブランド豚「ローズポーク」でしゃぶしゃぶにすることが多いです。水炊きは時間がある時に骨付き肉からスープを取って作るので、〆のうどんやラーメン食べたさに作っている気もします。

「おいおい、茨城と言ったらあんこう鍋じゃないの?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、海沿いに住んでいる茨城県北の人じゃなければほぼほぼ食べたことがないのではないかと思っています。現に、生まれも育ちも茨城人を半世紀以上やっている夫もあんこう鍋を食べたことがありませんでしたし、なんなら茨城北部の海沿いで育った父も食べたことがないそうで、私も職場にいた東京出身の方に「あんこう鍋食べてみたい」と言われて一緒に食べに行ったのが初めてでした。
そしてこの年末、我が家にあんこう鍋セットなるものが届きました。夫の会社の福利厚生の一環で、お歳暮カタログギフトから好きなものを30分以内で今すぐ選べと迫られたそうで、一度食べてみたかった「大洗直送あんこう鍋セット」をチョイスしたのだとか。年末のものすごく忙しい時に、作ったこともない未知なる食材を目の前にして途方にくれたのは言うまでもありません。同封されたレシピを見ると霜降りして、ぬめりや血を洗ってきれいにしてから調理がスタートすると書いてありました。既に心が折れそうです。

ここで簡単にアンコウの紹介をしましょう。
アンコウはアンコウ目・アンコウ科の魚の総称で、食用になるのは主にキアンコウとクツアンコウだそうです。茨城県沖で水揚げされるのはキアンコウが多く、よく吊るし切りにされているのを見ます。そして食用になるのはメスのみ。これはオスが成長しても20cmにしかならないからです。メスは1m以上なのに、オスは非常に小さいですね。旬は11月から3月頃の寒い時期で、産卵を前に肝や卵巣が肥大して脂も乗るからなんだそう。逆に夏は肝が小さくなって味が落ちるらしく、夏のアンコウは食べないと言われています。しかし今は冷凍技術が発達しているので、おいしい時期のアンコウが夏でも食べることができるそうです。

ここで届いたアンコウを見てみると、たぶん「アンコウの七つ道具」と呼ばれる身・肝・皮・胃袋(水袋)・エラ・ヒレ・卵巣がカットされて冷凍されています。見た目だけでは詳しい部位は分からないのですが、それぐらい種類が入っています。これを解凍して、軽く湯がいて掃除したら汁で煮込んでいきます。汁はしょうゆベースでも良いのですが、茨城県ではあん肝を炒めて味噌ベースで味付けしたいわゆる「どぶ汁」が一般的です。名前がちょっと…と思いますが、由来は諸説あり濁った汁がどぶろく(濁酒)に似ているからとか、「どぶ=全て」という意味があり、骨以外捨てる部分がないアンコウを使うからとも言われています。今回はあん肝が同梱されていたので、どぶ汁仕立てにしてみました。
汁ができてしまえば、アンコウを煮て、アク取って、野菜を入れて柔らかく煮えたら食べごろです。書くと簡単ですが、下ごしらえからここまで1時間半かかりました。手際よく作ればもっと早く作れるはず。

肝心なお味ですが、アンコウの身は淡白ながらぷりぷりとしていて食べ応え十分。内臓もコリコリしていて楽しい食感です。あっさりしている分、味噌やあん肝のコクがとても合います。〆の雑炊までしっかり食べて大満足。やっぱり冬のお鍋はこっくりとした味が温まって良いですね。
初あんこう鍋に夫も息子もご満悦の様子です。
ただ、二度と家では作らないと思います。作る手間と3日間ぐらいあんこう鍋のにおいが家を占領していたことが理由です。なので「次からはお店で食べよう!」と宣言しました。大洗から福島のいわきにかけておいしいアンコウ料理を食べさせてくれるお店がたくさんあるので、皆様も冬の観光がてら食べに来てはいかがでしょうか。あん肝ラーメンとか変わり種の料理もあるそうですよ。ちなみに私はあんこうの唐揚げが好きです。
それではまた2月にお目にかかりましょう。

つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
年末年始に渡って多種の植物を苔玉に仕立てました。シクラメン、カランコエ、ミニチュアローズ、小型のコチョウラン等の比較的洋風な花物等々、また、クロマツ、アカマツ、ゴヨウマツ、ウメ、ミリオンバンブー、マンリョウ、ヒャクリョウ、ジュウリョウ等の和風植物・・・・・でした。
苔玉に仕立てたこれらの植物を観て・・・・・「この苔玉、何年持ちますか?」と質問されることしばしばです。とくにマツ、ウメ等の『木本植物』の苔玉については、3~5年と永年に渡って苔玉仕立てのままで持たせ続けたい・・・・・そんな期待感をお持ちの心を垣間見ます。マツという永年植物を苔玉仕立てのままで維持し続けたい・・・・・その心の内は解ります。でも苔玉なる『狭隘な台地』で植物を維持管理し続けることは、殆んど無理・難題です。
高分子化学の発達の一面として、プラスチック製の植木鉢やプランターが大量に出回る今日、自然志向を好む園芸に親しみ・愛する人たちは、工場出荷製品プラ鉢を忌避する傾向があります。せめてプラスチック製の植付容器を自然のモノに変えてみたい、その思いの一つの現れが、鑑賞植物を」『苔玉』に仕立てる・・・・・ということになったのではないでしょうか。新春を寿いだマツ、ウメ、マンネンチク等の苔玉を、そのままの苔玉姿でいつまでも維持したい、その心は理解できますが、当のウメ、マツたちにとっては、誠に狭隘・厳しい生育環境です。
出来るだけ早急に鉢植に戻す、そして来年の新春に苔玉に衣変えして楽しむ・・・・・それが、植物たちが喜ぶ生育体系のようです。私たち園芸を嗜む者の年中行事の一環として、お考え頂いては如何でしょう。年末の生活空間に彩りを添えてくれたシクラメン等の草本植物については、苔玉から鉢植への栽培返還は感覚的に受入れやすいと思います。マツ、ウメそしてシクラメンを、私たちのライフサイクル・季節感格・年中行事にあわせて『切花』感覚で楽しむ・・・・・程の感覚で馳せています。
次は、節分にヒイラギを苔玉にしてメザシを下げて楽しむ、2月14日バレンタインの日には真紅のミニチュアローズの苔玉を、更に3月3日を目指してハナモモの苔玉を準備するなど、年中を風流心を持ちたい、老いの一徹・日々を過ごしております。


執筆者紹介 – S.Miyauchiさん
日本農業園芸造園研究所代表。農業・園芸・造園について45年以上の業務・指導に務める。つくば市在住。 つくばの松見公園をはじめ、数々の有名庭園の設計に携わる。現在は全国各地で苔玉教室などを開催し、誰もが楽しく園芸に触れることができる活動を展開している。
コラム「苔玉に寄せて」は毎月第2土曜日に掲載予定です。
皆さま、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
いつもActiveNoteをご愛顧くださり、誠にありがとうございます。
皆さまに支えられて ActiveNote は無事に11年目のスタートを切ることができました。
店頭で「すてきですね」「かわいいですね」と緑の苔玉を眺めてくださる皆さまの様子を拝見できることは、私たちにとって大切な宝物です。
苔玉教室で皆さまの楽しそうな笑顔に出会えること、そして「どうやって育てたらいいの?」といった素朴な疑問を共有していただけること。その一つひとつが、私たちが苔玉の魅力を伝え続ける原動力になっています。
園芸や盆栽の世界は、入り口が少し難しく思えるかもしれません。だからこそ、まずは「緑の苔玉」という形から、暮らしの中で気軽に緑を愛でる楽しさ、緑に癒される生活を感じていただければ嬉しいです。
11年目も、皆さまの暮らしが瑞々しい緑で彩られるよう、心を込めて尽力していく所存です。
本年もActiveNoteをどうぞよろしくお願い申し上げます。

令和8年 元旦
ActiveNote スタッフ一同