Posts in Category: おうちMossCafe

【コラム】つくばで食べる・つくる・育てる Vol.63『ミニトマトを植えました』

つくばで食べる・つくる・育てる
4月のテーマ「ミニトマトを植えました」

 こんにちは、くーこです。こちらは数日前から初夏を思わせるような気温が続いています。今年もどうやら春は一瞬で通り過ぎるようです。

 そして、夜の気温が10℃を下回らなくなったタイミングで家庭菜園に苗を植えつけました。昨年夏の家庭菜園が作付けの遅れと酷暑のため大失敗に終わり、今年は早めの作付けをして酷暑を避ける作戦です。

 植えたのは、家庭菜園コーナーには思い切って4株のミニトマトのみ。プランターにフルーツほおずきとパセリとバジルを植えました。
というのも、昨年試しに育ててみた調理用ミニトマトがとってもおいしくて、ピザソースやパスタソースに大活躍してくれました。なので、今年は2株に増産して1年分とまではいかなくても、半年分ぐらいのトマトソースを作れるぐらい収穫したいなって思っています。残り2株は「プチぷよイエロー」と「ハニーキャンディー」どちらもフルーツミニトマトです。

こちらは庭仕事を趣味としている私の父が初めて家庭菜園にチャレンジしたいということで、同じものを父娘で育ててアドバイスをしてほしいとのことで植えたものです。苗はいつも花苗でお世話になっている国華園さんの通販カタログで選んで送ってもらいました。私としては、初めてだしその辺のホームセンターで育てやすそうな接ぎ木苗買って育ててみたら?と助言したのですが、せっかくだからスーパーに売ってないものを育ててみたいそうです。確かに、国華園さんのカタログみると、トマトだけでいったい何種類あるの?!ってぐらい種類もカラーも豊富です。見ているだけでも楽しい!そんな中から選んだのが上記2種類なのですが、プチぷよトマトは自家受粉が難しい・皮が薄いため破裂しやすい等とミニトマトの中では栽培するのが難しい品種になります。味は皮が限りなく薄く濃い味で、時々地場野菜売り場で見かけると必ず買うぐらいおいしいです。ただ、黄色のトマトは見たことがありません。調べてみると、レアすぎて高級百貨店でたまに売られているぐらいなんだとか。お金の臭いがしてくるので、かなりやる気が出てきました!(そしていつも失敗する)ハニーキャンディーは逆に育てやすい品種で、採れ高が期待できる苗です。プチぷよが失敗してもこっちはおそらく普通に収穫できるはず。やっぱりたくさんとれた方がやりがい出ますよね。

そんなこんなで父にミニトマト栽培についてレクチャーしていたら、たまたま遊びに来ていた小学5年生の姪が「私も苗選んで育ててみたいな~」と言い出したので、3人で育ててLINEで観察した様子を報告しあうことになりました。ちなみに姪は「フルーツより甘く、たくさん穫れる あま娘」を選んだようです。味も量も選んだあたりが彼女らしいなと思いました。父も孫とやり取りができて楽しそうです。

 また、今年は苗だけではなく支柱にもこだわりました。何年もミニトマトを栽培して思ったのが、支柱で育てやすさが違うということです。最初は100均で買った普通の支柱に1本仕立てにして、その後たくさん収穫したくて2本仕立てをネットに這わせてみたり、行灯仕立てにしてみたりと、いろいろやってみました。が、2本仕立ては管理が私にとっては難しく最終的にはボサボサになるので、今年は初心に戻って1本仕立てにしていきます。欲張りくーこは卒業しました!

そして今回購入したのは「らせん支柱」です。農業系ユーチューバーさんがこぞって推す支柱です。なんでも、最初の段階で支柱に誘引してとめておけば勝手に絡んでくれるらしく、その後の誘引がいらないそうです。過去に誘引に失敗して茎を折ってしまったり、正しい茎を誘引し忘れたりしたので、神アイテムです。ただ、シルバーの支柱を買ってしまったので、苗が小さいうちは何かと交信している怪しいオブジェみたいに見えますね。家庭菜園の神様、たくさん収穫できますように!おねがいします!!とらせん支柱に向かってお願いしちゃいました。花も既についてきているので、今後が楽しみです。

それではまた5月にお目にかかりましょう。


執筆者紹介:  くーこ さん

つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。

学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。

趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。

 コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。

【コラム】つくばで食べる・つくる・育てる Vol.62『桜を味わおう』

つくばで食べる・つくる・育てる
3月のテーマ「桜を味わおう」

 こんにちは、くーこです。3月に入り、急に暖かくなったかと思ったら、今度は急に寒くなり、雹や雪がこちらは降ったりしています。もうすぐ春分の日ですが、今年は梅の開花も遅かったのか14日の時点で水戸の偕楽園は満開でしたよ。普段だと、もう終わりかけなんですけど今年の春はゆっくりとやってくるようです。

となると、桜も開花するのも遅くなりそうですね。いつもだと春分の日を境に桜の開花宣言を聞いてお花見の予定を立てたり、入学式に間に合うのかどうかそわそわしたりするのですが、今年はまだ気配がありません。なので、一足先に桜にちなんだものを食べて開花を待ってみようと思うのです。
桜と言えば今でこそソメイヨシノですが、昔はヤマザクラでした。その美しさは観る人の心を捉え、古くから多くの歌や物語に詠まれてきました。しかし、桜は観賞するだけでなく、食文化においても重要な役割を果たしてきたことを知っていますか?

桜を食として楽しむ文化の起源は、平安時代に遡ると言われています。当時、貴族たちは桜の花を塩漬けにして保存し、お祝いの席などで桜湯として楽しんでいました。また、桜の葉も香りが良いことから、食材を包むのに利用されていたと考えられています。桜湯は現在でもお祝いの席で出されることが良くありますよね。私も最近では来賓で出席した小学校で待ち時間に桜湯を出していただき、その華やかな香りが祝典にピッタリだなと思いました。葉の塩漬けは桜餅ですよね。葉の香りが和菓子に移り、春の訪れを感じさせてくれます。私は葉と一緒に食べる派です。甘塩っぱいのが良きです。桜餅が作られたのは江戸時代と言われていて、それまで貴族の間でのみ食されていた文化が庶民にまで広がったと言われています。この時代には、桜の花や葉を使った様々な加工食品が開発され、食卓を彩るようになりました。

このように、桜を食す文化が発展した背景には、日本人の自然に対する畏敬の念と、季節の移り変わりを大切にする心が深く関わっているように感じます。桜は春の訪れを告げる象徴的な花であり、その儚くも美しい姿が日本人の美意識に深く根付いるからではないでしょうか?
そして、日本人は古くから自然の恵みを食卓に取り入れ、季節の移り変わりを五感で楽しむことを大切にしてきました。桜を食す文化は、その表れの一つと言えるでしょう。

驚くのは桜の葉には「クマリン」という成分が含まれていて、これが良い香りのする元なのですが、抗酸化作用や抗菌作用があり美容効果もあることです。昔の人がこれを無意識にやっていたとは日本人の食に対する貪欲さってすごいですよね。ただ、このクマリンは摂取しすぎると肝機能障害が出る毒性も併せ持っているのだとか。普通に楽しむ分には全く問題ないので、適度に楽しみたいですね。

最近はこの時期になるとお菓子メーカーからも期間限定で桜味が出たり、製菓材料店でも桜餡や桜パウダー、桜シロップなど手に入りやすくなりました。SNSでもパウダーや餡を使ってロールケーキやシフォンケーキを焼いている投稿も目にします。和の食材を洋菓子に使うのが大好きなので常にチェックしていますが、どうやらそれは日本だけではなく世界中からも注目されているようで、桜を使った食品や飲料が人気を集めているそうです。

その中でも私のおすすめは、やはり桜餅ですね。その中でも道明寺が大好きなんです。こちらの和菓子屋さんではあまり見かけないのですが、見かけたら即買いします。関東風の桜餅もモチっとしていて好きなので、両方あればもちろん両方買います。
皆さんも春を待ちながら桜の恵みを味わってみてはいかがでしょうか?

それではまた4月にお目にかかりましょう。


執筆者紹介:  くーこ さん

つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。

学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。

趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。

 コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。

【コラム】つくばで食べる・つくる・育てる Vol.61『ぶんぶんチョッパー買いました』

つくばで食べる・つくる・育てる
2月のテーマ「ぶんぶんチョッパー買いました」

 こんにちは、息子がバレンタインデーにもらってきたハートのチョコを食べようとして怒られたくーこです。
たくさんあったので、1個ちょうだいとおねだりしたら「ふざけるのも大概にして!」とプンスコされました。もらったお菓子をどれもおいしいと言いながら大切に食べていたのを見て、『乙女心を大切にできる男子になったのね』と、ちょっぴり安心したのは内緒です。(全部友チョコだけど)

 先日ニトリでぶんぶんチョッパーを購入しました。買う予定は全くなく、別の物を調達するためにお店へ行ったのですが、新生活が始まる時期に合わせて便利調理グッズのコーナーが設けられていて、まんまとカゴにINしてしまったわけです。

 実は出産してからフードプロセッサーが欲しくて探していました。ただ、私は洗い物が大っ嫌いなので食洗器対応のを希望していて、当時はほとんどなかったか高価だったかで断念してしまいました。それからもイギリスの料理家であるジェイミー・オリバーがフードプロセッサーを駆使して短時間で料理をする番組を見ながら「洗い物が増えるぐらいなら、包丁とまな板でがんばる!」で、いまここです。調理家電が多すぎてキッチンに置き場もなかったですしね。少し前からSNSでぶんぶんチョッパーの存在は知っていましたが、容量小さいし、洗い物のこと考えたら包丁の方が早いなと思っていました。ところが、ニトリのぶんぶんチョッパーは大きい!玉ねぎ1個分は余裕で入ります。(ちなみに購入したのはMサイズ)なにより、全てのパーツが食洗器対応というのが素晴らしい!!それなのに1000円しないとか、さすがお値段以上だなって感心してしまいました。(決してニトリの回し者ではないです)

 気になる使い勝手ですが…もっと早く出会いたかった!こんなに楽になるとは。いつもは30分かかる餃子のタネ作りも10分でできちゃったし、何よりキッチンが汚れないのが良いですね。みじん切りやるとどうしても跳びはねたりするので。今までならなるべく避けていたみじん切り料理も、ぶんぶんするのが楽しすぎていろいろ料理しています。それでいろいろ分かってきたのですが、タコスに入れるタコミートには玉ねぎのみじん切りの他にエリンギとしめじもみじん切りにしていれているのですが、キノコは問題なく切れました。つくね作る時に重宝しそうな気がします。唐揚げのサイトメニューで我が家鉄板のコールスローも10分程で完成。

包丁で切った方が細かく口当たりも良いですが、これはこれでありでした。賛否両論だったのが大根おろしです。水分が出ないし、辛くならないのですが、鬼おろしぽい仕上がりなんですよね。ザクザクしている感じです。

試しに水分をほんの少し入れてぶんぶんしたところ、おろし餅や和風パスタなんかに使うには良さそうなものができました。ただ、鬼おろし感は否めません。薬味としてはやはり普通に下したものが良いと言われましたね。ペーストにもできると説明書には書いてありましたが、水分を足すか素材を加熱して柔らかくしてからにするか、ちょっと工夫はしないといけなさそうです。

とは言え、今年の我が家ベストバイに絶対ノミネートされる商品です。壊れてもまた買うでしょう。もう離れられないです。

≪コールスロー≫

【材料】(3人分)
・キャベツ 1/4玉 
・玉ねぎ 1/4個 
・セロリ 1/2本 
・人参 1/3本

☆マヨネーズ 大さじ5~6 
☆粒マスタード 小さじ2 
☆酢 小さじ1~2
☆砂糖 2つまみ 

・塩 こしょう 少々

【作り方】
① 玉ねぎをみじん切りにして、5分くらい水にさらして水気をしっかり切っておく

② ☆を全部合わせたら、①を加えてよく混ぜる

③ キャベツ、セロリ、人参もみじん切りにしたら②に加えてよく混ぜる

④ 味がぼんやりしていたら塩こしょうで味を調える

⑤ 30分ぐらい冷蔵庫で休ませて、味がなじんだらできあがり


執筆者紹介:  くーこ さん

つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。

学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。

趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。

 コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。

【コラム】つくばで食べる・つくる・育てる Vol.60『バレンタインデー、何作る?』

つくばで食べる・つくる・育てる
1月のテーマ「バレンタインデー、何作る?」

 こんにちは、くーこです。
なんと、先日activenoteが10周年を迎えました!おめでとうございます!!
起業して10年、会社を運営し続けることは並大抵なことじゃないと思います。これも、人とのご縁を大切にしてきたRICOさん達だからできたこと。そして私もそのひとりでいられてとてもうれしいです。これからもどうぞよろしくお願いしますね。

 さて冬休みが終わり、登校が始まったとたん恐怖のバレンタインデーの話題が息子の口から飛び出しました。このコラムでも話したかもしれませんが、息子はスイーツ男子でお菓子も作ります。それもあって、去年はクラスメイトで同じ部活の女の子たちとバレンタインデーに手作りお菓子を交換しようってことでマドレーヌを作って持っていきましたが、結局欲しい女子が増えてクッキーを焼き、なぜかホワイトデーも催促されてブラウニーを焼き…それを知った校長先生にも「欲しいな~」と言われて持っていきました。今年も去年の再来かと思うと本当に震えます。

 というのも、作るのは息子ですが、その息子が作りやすくてかつおいしいお菓子のレシピを教えるのは私です。そして、贈る人数が増えると苦手な食材が複数出てくるので、いろいろな縛りが発生します。今回は、バナナとホワイトチョコは抜いて、常温でも悪くならないお菓子。できればフルーツ系の焼き菓子がいいな。だそうです。

 面倒くさがりな母なので「マドレーヌでいいじゃん、去年も好評だったし。簡単だし」と言ったら「別なものがいい。芸がない」と言われ、「クッキー3種類ぐらい作って詰めたら?」と言ったら「クッキーは絶対女子の誰かが作るから避けたい」と言われ、「カステラは?一度にたくさんできるし、おいしいよ?」と言ったら「んー、地味?」と言われてちょっとイラっとしてしまい…(苦笑)

 そんな相談を受けてから、レシピサイトをのぞいたりレシピ本を読んだりしていましたが、息子から「この間食事会に持って行ったジャムケーキ食べたいって」と言われたのでそれを作ることにしました。ちなみに食事会とは、校長先生と年1回給食を校長室で食べるイベントです。8人ぐらいのグループで楽しくお話しながら会食するのですが、何回かケーキやパンを校長先生にプレゼントしている間柄なので、その日もケーキを作って保存容器に切り分けて持っていきました。好評だったと話は聞いていたので、そこから出たのかな?

 ジャムケーキとはパウンドケーキ生地にジャムを混ぜ込んだもので、簡単にフルーツのフレーバーが付けられるのと、ジャムの保水効果があるのでしっとりとしたケーキが作れます。個人的に好きなのは柑橘系のジャムを混ぜたものですが、生地の半分にベリー系のジャムを混ぜてマーブル模様にしてもかわいいのです。「アイシングしておめかししたらかわいいよね?」という息子。そんな君が一番かわいいよと、内心思いつつアイディアを練ります。パウンド型で焼いて切り分けても良いけれど、マフィン型の底にオレンジの輪切りをあしらってアップサイドダウン風でもかわいいなとか。どうせ作るなら、心躍るお菓子にしたいですよね。

そういえば、去年も女子達に「○○(息子)に女子力負けた!くやしい!!」とかあれこれ言われながらも「バレンタインに男子からもらえるのっていいよね」と言っていたそうなので、息子には頑張って作ってもらおうと思います。

 それではまた来月にお目にかかりましょう。

≪ジャムケーキ≫

【材料】(大き目なパウンド型1台分)
☆小麦粉 150g 
☆ベーキングパウダー 小さじ1 
☆アーモンドプードル 30g 

・グラニュー糖 110g
・無塩バター 100g 
・卵 3個 
・ジャム 90g 
・はちみつ 10g

【作り方】
・卵とバターは常温に戻して、型にオイルを薄く塗っておく。

・☆をあわせてふるっておく。

・オーブンを170℃で予熱しておく。

① ボウルにバターを入れてクリーム状になるまでヘラで混ぜる

② グラニュー糖を3回に分けて入れながら泡立て器で白っぽくなるまでよく混ぜる

③ 溶いた卵を少しずつ入れて、その都度よく混ぜる(分離させないため)

④ ジャムとはちみつを加えてなじむまで混ぜる

⑤ ☆を入れて粉気が無くなるまでヘラで切るように混ぜる

⑥ 型に流し入れたら表面をならして、170℃で50分前後焼く(型が小さい場合40分ぐらい。様子を見ながら焼いてください)

⑦ 粗熱を取ったら、ラップを巻いて1日寝かして完成。お好みでアイシングかけたりしてください


執筆者紹介:  くーこ さん

つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。

学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。

趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。

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【コラム】つくばで食べる・つくる・育てる Vol.59『 おでん雑感』

つくばで食べる・つくる・育てる
12月のテーマ「おでん雑感」

 こんにちは、くーこです。こちらも12月に入りぐっと冷え込んでまいりました。そうなると、家族からおでんコールがあがります。寒い外から帰ってきて、熱々のおでんとコーラが至福なんだそうです(我が家は全員アルコールが苦手)。えぇ、その気持ちは分かります。分かります…

 ただですね、料理するのが好きな私の中で、できればあまり作りたくない料理ベスト5に入るぐらい避けたい料理だったりするのです。

理由その① 
材料費が高い。練り物が良い感じに食費を上げてくれちゃいますよね。うちの場合、ごぼう巻きはマストで3パックは絶対入れてほしいと言われ、これだけで600円…。なんだかんだで、普段の食費の倍はかかってしまうかも。

理由その②
野菜が少ない。野菜はたっぷり摂りたい派ですが、おでんに入れる野菜って大根ぐらいですよね。一度トマトを入れたことがあったのですが、全部がトマト味になってしまったので、それ以降は無しになりました。

理由その③
ものすごーく手間ひまがかかる。これが一番の理由なのですが、おでんって時間をかけて作る料理なのです。本気で作ると朝すぐに調理を始めて、鍋に火をかけたり消したりすること数回。あっという間に夕方に。なので、本当に何も用事がない日ではないと作れないです。

 と、いろいろ理由を書いてみましたが、冬の間に2回ぐらいはおでん祭りを開催しています。その時は一度にたくさん仕込んだ方がおいしいので、寸胴鍋に2日は楽しめる量を作ります。そのためのおでん汁はだいたい5~8Lぐらい。市販の汁を使っても良いのですが、鍋に水入れて鶏手羽と出汁パックを6個ぐらい入れて塩とオイスターソースを適当に入れたもので煮ています(練り物から塩分が出るので、ちょっと薄いぐらいがちょうど良いです)。出汁パックは取り出さずに、そのまま具材と一緒に煮てしまいます。

 

 そして、野菜が少ない問題ですが、今回家にあった里芋と蓮根を入れてみたらこれが大正解!蓮根は繊維に沿って縦切りにしたサクサクした歯ざわりを楽しめるものと、繊維に垂直に厚めに切ってほくほく感が出るようにした半月切りのものを2種類用意してみました。里芋は皮を剥いて適当な大きさに切っておきます。両方とも水から15分ぐらい下茹でしてから鍋に入れます。

 大根も米のとぎ汁で下茹でしておきます。こんにゃくは隠し包丁を入れてアク抜き済みでも下茹ですると臭いが汁に移らなくて良い気がします。練り物は揚げてあるものは熱湯をかけて油分を流してから入れてあげましょう。ここまでやったら、鍋を火にかけて弱火で30分煮たら火を止めて冷めたらまた30分煮て…を数回繰り返します。この時、絶対に鍋に蓋をしてはいけません。沸騰もNGです。マンガ「天体戦士サンレッド」に登場する(一応)悪役で、私が敬愛しているバンプ将軍が「汁が濁るから絶対にダメ!冷める間に味がしみこむからね」って言っているので、これを忠実に守ります。

 コトコト煮込んだら、食べる30分前にちくわぶと餅巾着とはんぺんを入れて、弱火で煮たらできあがりです。

じゅわっじゅわに染みた具に和がらしを付けて食べるのも良いですが、田楽のように甘味噌をつけて食べるのも好きです。今の時期だと柚子を散らしてもおいしいですね。

 ただ、白いご飯のおかずにならないって言われることもあるおでん。これだけ手が込んでいるのにおかずにならないと言われるのは悲しいので、私は毎回茶飯をお供に出しています。お米に醤油とお酒を入れて炊いたご飯なのですが、これがおでんに合うのです。そのまま食べるのも良いですが、お酒と一緒に楽しむ方は〆として茶飯におでん汁をかけてお茶漬け風がおススメです。出汁がすごく効いているので楽しまないのはもったいないですよ。我が家ではこのお茶漬けがポーションと呼ばれているぐらい人気だったりします。

おでんは作るまでが大変ですが、たくさん作ってしまえば食べ終わるまでは楽できます。汁さえあれば、具を足してエンドレスに楽しめます。大みそかに作っておけば、お正月何も作らなくて済むかも?

 今年も1年ありがとうございました。皆様良いお年をお迎えください。
 また来年、お目にかかりましょう。

 

≪茶飯≫

【材料】(3合分)
・米  3合 

☆醤油 大さじ2と1/2 
☆酒  大さじ2 

【作り方】
① 米は洗って30分水に浸して、ザルにあけておく

② 炊飯釜に①と☆を入れて、水を3合分のメモリまで入れたらよく混ぜる

③ 普通モードで炊飯したらできあがり


執筆者紹介:  くーこ さん

つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。

学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。

趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。

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