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【コラム】つくばで食べる・つくる・育てる Vol.43『酷暑な夏』

つくばで食べる・つくる・育てる
8月のテーマ「 酷暑な夏」

 残暑お見舞い申し上げます、くーこです。今年の夏は猛烈に暑いですね。去年もものすごく暑いと思っていましたが、今年は輪をかけて暑いと思います。お盆過ぎても太陽のギラギラが落ち着く気配がありません。それはもう、暑さに強そうなラクダですら熱中症で亡くなるぐらいですからね。ラクダが熱中症って、パワーワード過ぎますよね。

 こんな暑さなので、家庭菜園ハーブ以外は全滅しました。枯れてはいないし実は付くのですが、実が大きくならないのです。花の雌しべが雄しべより長いので、栄養が足りていないってことではなさそうでいろいろ調べました。よく原因が分からないまま、息子の理科のワークを見ていたら、ちょうど光合成のあたりをやっていまして、そこで理由が分かりました。ざっくり説明すると、夜の気温が高くて葉の呼吸が抑えられず、日中光合成で蓄えられた栄養が呼吸のエネルギーに持っていかれていたようです。だから実が大きくならなかったんですね。なんとなく、光合成して水やって肥料あげていれば育つと思っていましたが、そんな単純な話ではなかったわけです。この夏はこちらでも夏野菜の値があまり下がらなく、その辺りが原因なんでしょうか?それでも、おいしいお野菜を提供してくれる生産者さんには尊敬の念しかありません。

 果物は去年より大きく、糖度も高いと感じました。桃もスイカも梨も甘い!!夏はケーキやアイスよりもよく冷やした果物の後に引かない甘さが好きですね。ただ、やはりこの暑さのせいで収穫期間は短いそうで、機会を逃さないように気になる果物を見かけたら購入するようにしています。

 この夏、スーパーでもちょっとした異変が起きていました。例年6月~9月まではパンが売れないのが定説なのです。これはスーパーに限らず日本のパン屋さんの常識でもあります。理由は「暑い時にモサモサしたもの食べたくないよね~」らしいのですが、それはわかる気がします。私も夏はつるっと冷たい?が食べたいです。なので、ベーカリー部に所属する我が家のパン屋さんもこの割と暇な時期に有給を消化します。ところが、今年の夏はお客様が途切れないのだとか。売り上げも例年に比べるとだいぶ多いそうです。どうも、暑すぎてキッチンで素麺も茹でたくない方が続出しているらしく、調理済みのものが非常によく売れているそうです。そういう訳でパンだけではなく、水で洗ってすぐに食べられる麺やお惣菜もびっくりするぐらい売れているんだとか。良くメディアでは「スーパーのポテトサラダ問題」等、手作りに関することが取り上げられていますが、スーパー側からするとそれは手抜きでは無く「時間(ゆとり)を買って頂く」ということなんですって。

うちのパン屋さんは「くーこちゃん、それは手抜きじゃなくてタイパって言うんだよ。タイムパフォーマンス!疲れているときはじゃんじゃん使っちゃって!!」と言ってくれます。うれしいので、本当にじゃんじゃん使って会社の売り上げに静かに貢献しています。

こんなコラムを書いているので、料理に手抜きをしなさそうとかよく言われますが、私もトンカツはスーパーのお惣菜を利用するし、暑くて調子が出ない時にはご飯にお豆腐かける「豆腐かけ丼」で済ませたりします。なんなら、子供でも作れるので作ってもらうこともあります。写真の豆腐かけ丼は息子が夏休みの宿題で気合を入れて作ったものなので焼いたベーコンまでついちゃってますね(笑)。皆さんも無理せず利用できるものはガンガン利用して、この厳しい夏を元気に乗り越えましょう。

それでは、また9月にお目にかかりましょう。


執筆者紹介:  くーこ さん

つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。

学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。

趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。

 コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。

【コラム】つくばで食べる・つくる・育てる Vol.42『桃』

つくばで食べる・つくる・育てる
7月のテーマ「桃」

 こんにちは、くーこです。毎日溶けそうなぐらい暑いですね。皆さん熱中症にかかったりしていませんか?我が家では梅干しを食べて熱中症対策をしています。これは習い事の先生から教わったのですが、調子がいまいちの時に食べると復活するらしいです。本当か?と思い、調べてみたところ、梅干しの抗酸化作用が体内の酸化ストレスを軽減させる働きがあるのではないかと考えられているそうです。なので、暑くて調子が出ない日はぜひ梅干しを食べてみてくださいね。

 さて、夏本番に近づくとおいしいフルーツがスーパーに出回りますよね。茨城はメロンが有名なので、この時期はどこのパティスリーでもメロン系がたくさんでます。どれもおいしいらしいのですが、私がメロンアレルギー持ちなので、ちょっと足が遠のいてしまいます。メロンが落ち着くと桃のシーズン到来です。桃大好きです。なので、まるごと桃がのったタルトなどを見ると心が躍ります。ちょっとピンク色なのもかわいいですよね。

 桃の産地と言えば、有名なのが岡山県でしょうか。真っ白な「白桃」が有名ですが、日本で柔らかな果肉に果汁たっぷりな品種はこの白桃を元に作られているそうです。栽培には降水量が少ない盆地が適しているので、山梨県や福島県も有名ですよね。北限は北海道の札幌市とのことなので、意外と広い範囲で栽培することができそうです。実際に、つくば市の2つ市をまたいだ所にある実家のご近所さんのお庭でも実がつく時期の違う桃の木を何本も植えていて、毎年お裾分けしていただいています。今年も「桃狩りをしに来ませんか?」とお誘いがあったのでお邪魔してきました。小振りながらも完熟でおいしそうです。お話を聞くと、手間暇がものすごくかかっています。実がつく前には葉の病気にかからないようにして、実がついたら袋がけをして虫などから守らないといけないそうです。そうして、あと3日で収穫しよう!と思っているとハクビシンやタヌキがやってきて、完熟した実だけを食べていくんだそうです。しかも、袋や種とかはご丁寧に残していく徹底ぶり。鳥だって狙っています。趣味(とは思えない規模ですが)でもこれだけ大変ですから、商品価値の高い果実を作ろうものなら、非常に難易度が高い果物なんだと思います。スーパーでのあの価格も納得ですよね。

 たくさん桃をもいできたので、生食と加工するものとで分けていきます。完熟しているものは冷やしておいしくいただきます。基本桃は常温で保管しておいて、食べる2時間前に冷蔵庫に入れるのが良いそうです。桃は冷やしすぎると甘みが半減してしまうとか。私は氷水で冷やして食べるのがすきですね。今年の桃も上品な甘さで大変においしかったです。

そして食べきれない分はアルミホイルにぴっちり包んで冷蔵庫の野菜室に保管です。2週間は持ちます。それ以外は贅沢にコンポートにしました。いわゆるモモ缶です。風邪を引いていなくても食べたくなるモモ缶ですが、作り方は簡単で、シロップで皮ごと煮てあげるだけ。今回はシロップに最近のマイブームである貴腐ワインを使っているので、まったりとした甘さがあります。普通の白ワインならすっきりとした味わいになり、好みで選んでほしいです。

 コンポートはジャムの様に瓶詰にして脱気をすれば日持ちするのですが、その前に食べ切ってしまうかも。うちは10個分作って実家の両親と半分ずつ分けましたが、1週間経ってお互い残りわずかです。そのまま食べてもよいですし、角切りにしてヨーグルトに入れるの良いですね。桃とヨーグルトは相性抜群ですから。シロップもゼリーや、炭酸水等で割って飲んだりするのもおいしいですよ。
私は家族からショートケーキが食べたいと言われたので、これまた桃と合う紅茶のスポンジケーキを焼いて角切りにし、生クリームを落として上に桃のコンポートをのせて皿盛りデザートにしてみました。コンセプトは「ばらしたショートケーキ」。桃がバラ科なので、コンポートを薄切りにしてバラに見立ててみました。ケーキをデコレーションするのはハードルが高くても、これなら気軽に作れると思います。スポンジケーキは市販のでもよいですし、おやつのカステラならちょっと作るのにぴったりですね。その時はコンポートのシロップをスポンジケーキやカステラに垂らしてしっとりさせると生クリームとなじんで、ぐっとおいしくなりますよ。ふるさと納税の返礼品等で桃がたくさんおうちにある時は作ってみてくださいね。


それではまた、8月にお目にかかりましょう。

≪桃のコンポート≫

【材料】(作りやすい分量)
・桃 4~5個 

☆水 500ml 
☆貴腐ワイン(白ワイン) 200ml 
☆グラニュー糖 150g 
☆レモン 1個 
☆バニラビーンズ(あれば) 1/2本

【作り方】
① レモンは黄色の皮の部分と果汁に分ける。バニラビーンズは半分に割いておく

② 桃が重ならないで入る鍋を用意して、☆を入れて煮立たせシロップを作る

③ 桃は流水でよく洗って産毛を落とし、桃の割れ目に包丁を入れて一周し、ひねって半分にカットしたら、スプーンを使って種を取り除く

④ ②に③の桃を皮の方から入れたら、真ん中に穴をあけたクッキングシートで落し蓋をして中火で15分煮る

⑤ 反対側にひっくり返して、さらに15分落し蓋をして煮る

⑥ 粗熱が取れたら、皮をむく(やわらかい桃なら手でするっとむけます)

⑦ シロップごと保存容器に入れて冷蔵庫へ。翌日から食べられる
 長期保存する場合は、皮をむいた後にシロップへ戻し、
 火を通して熱くしてから煮沸消毒した瓶に入れて逆さにして脱気する。

※桃が鍋に入りきらない時は、分けて煮ても大丈夫です。
 シロップはそのまま使えます。

 


執筆者紹介:  くーこ さん

つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。

学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。

趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。

 コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。

【コラム】つくばで食べる・つくる・育てる Vol.41『梅酒と砂肝』

つくばで食べる・つくる・育てる
6月のテーマ「梅酒と砂肝」

 こんにちは、くーこです。今年の家庭菜園は植えるものをなかなか決められなくて、6月過ぎてようやく植え付けをしました。今夏は長ナスとトウモロコシ、それに大葉とバジルとパセリのハーブ系です。ナスは培養土の袋をプランター代わりに使って育てていて、畑とプランターは連作障害を避けるためにナス科の植物はお休みし、以前大失敗したトウモロコシをリベンジです。以前育てた時は水やりが足りなかったのか、肥料切れだったのか、スッカスカのトウモロコシしかできなかったんですよね。

今年はギュギュっと実の詰まったものを収穫したいです。バジルは近所の直売所でもお手頃価格で手に入るためここ数年育てていなかったのですが、最近マルゲリータピザを焼くのにはまっていまして、安定供給を図るために植えてみました。やっぱり食卓に直結するものを育てる方がモチベーション上がりますし、家族との会話も弾みますね。

 さて、4年前に漬けた梅酒が飲み頃になった気がします。1年毎に試飲はしていたのですが、コクが足りない気がしてキッチンのすみっこで熟成させていました。こってりとしてはいるものの、ホワイトリカーで仕込んだため角がある味です。黒糖焼酎かブランデーで仕込めは良かったかも。そこまでお酒が得意なわけではないので、炭酸割でいただきます。度数高いのが気になるけれど、甘酸っぱいのでこの時期にぴったりですね。となると、欲しくなるのがおつまみ。お腹に何か入れないとすぐに酔っぱらってしまうので飲むときは必ず何か作ります。我が家には常に自家製の燻製チーズがスタンバっているので、作る気力のないときはそれを切りますが、子どもも食べるのでお肉料理とかがあると良いですよね。そんな時に息子からリクエストされるのが「砂肝のネギ塩炒め」なのです。砂肝は鶏の胃の一部である砂嚢(さのう)で、簡単に言うと鶏には歯がないのでこの砂嚢に石や砂を溜めておいて、丸飲みした食べ物をその石や砂ですりつぶして消化している器官なんだとか。筋肉でできているためコリコリした食感なんだそうですよ。ちなみに、歯があるワニにもこの砂肝が存在しているらしいです。砂肝は亜鉛を豊富に含んでいるので、お酒のおつまみにぴったりですね。

  この砂肝料理、息子が生まれて初めて焼き肉屋さんで食べた牛タン塩がおいしすぎて家でも食べたいと騒いでいたことがあり、「5枚で1000円とか家計が滅びるわ!」と内心思いつつどうにかできないか考えていた時に「そういえば、砂肝って食感似ているかも~」ってところからできたメニューだったりします。家の近くに鶏肉の専門店があり、新鮮なモツが手に入りやすい環境に感謝です。なんといっても100g75円!家族でお腹いっぱい食べても300円ちょっとです。家計に超やさしい!!これにとろろ汁と麦ごはん付ければなんちゃって牛タン定食♪と、家庭内でひっそりと楽しんでいました。そんな今年の3月に卒業生を送る会があり、保護者もリモートで見守る中とある学年が卒業生一人一人のエピソードを発表する演目があったのですが、息子の名前が呼ばれ「好きな食べ物は、焼きそばと砂肝だそうです」と言われた瞬間、体育館がざわついたのをパソコン越しに感じました。なんなら、リモート担当の先生たちの「砂肝…」「渋い…」とのつぶやきも聞こえましたよ。同時に私のスマホには「ちょ!砂肝!(笑)」のラインが何件もママ友から入ってくる始末。恥ずかしすぎてそっと画面を閉じました。翌日、子供会役員の集まりでもその話になり、なんちゃって牛タンの話をしたところレシピを教えて欲しいと言われ、「ハマった!!」とのこと。砂肝についている銀皮も処理せずただ薄切りにして炒めるだけの手軽さもポイントのひとつだったようです。料理に手間暇かけるのもよいけれど、簡単においしくできるならその方がもっと良いですよね。と、砂肝の伝道師の様になってしまった私なのです。なので、こちらでレシピを公開しようと思います。ぜひ皆さんも作ってハマってみてくださいね。

それではまた、6月にお目にかかりましょう。

≪砂肝のネギ塩炒め≫

【材料】(4人分)
・砂肝 400g 
・塩 適量 
・コショウ 適量 
・ごま油 適量 

☆長ねぎ 1本 
☆レモン汁 大さじ3 
☆鶏がらスープの素 小さじ1
☆塩 小さじ1/2
☆あらびき黒コショウ たっぷり
☆ごま油 大さじ1 ☆白ごま 適量

【作り方】
①長ねぎはみじん切りにして、ボウルにAをいれて混ぜておく

②砂肝は水洗いして、キッチンペーパーでよく水気を拭き取ったら、薄くスライスする

③熱したフライパンにごま油を敷いて②に塩コショウをして、焼き目がつくまでよく炒める

④フライパンの火を止めて、①のタレをかけて余熱で火を通したらできあがり。ネギネギしているのが苦手なら少し加熱してもOK。

 


執筆者紹介:  くーこ さん

つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。

学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。

趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。

 コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。

【コラム】つくばで食べる・つくる・育てる Vol.40~那須動物王国へ行ってきました

那須動物王国へ行ってきました

 こんにちは、くーこです。

 急に夏のような暑さになりましたね。そうかと思うと寒い日もあったりで、体調崩しがちになりますがいかがお過ごしでしょうか?
先日、近所を歩いていたらジャスミンのような甘い香りがしたので辺りを見回してみたら、道路の生垣にスイカズラが咲いていました。漢字で書くと「吸い葛」なんですって。皆さんもやったことあると思いますが、サルビアみたいに細長い花筒の奥に甘い蜜があって、その昔は子どもが好んで吸っていたところからきているようです。さすがに蜜を吸ってみたいとは思いませんが、その香りには癒されます。

 さて、GW皆さんはどこかにお出かけしましたか?コロナが5類引き下げになる直前だったので、今までの反動なのか今回のGWはレジャーの移動が多かったようですね。ニュースでも各地の高速道路の渋滞を伝えていました。私は両親や弟家族と一緒に那須へ行ってきたのですが、つくばからは一般道ルートでも3時間半ぐらいで行けるのでよく行きます。牧場から美術館まで遊べるスポットが多いのが良いですよね。今回は子どもたちが大好きな那須動物王国へ行ってきましたよ。ここは時期にもよりますが、動物を見るだけではなく、ハイキングや釣り堀で釣って食べることもできるんですよ。

 この日は8時開園だったのですが、うっかりしていていつもの9時に到着したらびっくりするくらい混んでいました。両手で足りないぐらい来園しているのですが、初めて遠くの駐車場に回されました。園内に入ってからも、屋内のキャッツショーが3年振りに再開されたことから、見たこともない長蛇の列ができていたり、離れた王国ファームに行くためのバスもこれまた長蛇の列。ひとまずリフトに乗って午前中は王国ファームで行われるバードショーと今回のお目当て「世界一かわいい羊」と言われているヴァレーブラックノーズシープの赤ちゃんを見に行くことに。ヴァレーブラックノーズシープは「ひつじのショーン」のモデルとも言われていて、白黒のカーリーヘアがとてもキュートです。大人の羊は物凄く貫禄ありましたけれどね。

 バード―ショーはここ8年くらい内容が変わっていないのですが、猛禽類の迫力あるパフォーマンスと一言一句変わらないトークをしてくれるスタッフさんを子どもたちが好きすぎるので毎回見に行きます。

 特におしゃべりするヨウムがお気に入りです。その後はラクダに乗ったりして楽しんだのですが、帰りのバスもリフトまで行くトラクターも過去一で並んでいて心が折れそうです。仕方がないので「王国タウンまで20分」と書かれてあるハイキングコースを歩くことに。キッズは「楽しい!」と走って行ってしまいましたが、私はどうにも楽しくない…地味にアップダウンがきつく「ここは山なんですね…」と改めて感じてしまいます。コースのあちこちに熊除けのベルがおいてあるし。でも、そこを歩く人たちがマスクをしていないのを見て「なんとなくコロナは落ち着いたんだなあ」とちょっと感慨深いものがありました。何とかたどり着いた後、「絶対に歩きたくない!」と頑なにハイキングを拒んだ義妹を待つべく、ユーラシアカワウソを見ていたのですが、ふいに弟が「そう言えば、ラッコって日本に3頭しかいないらしいよ」と話しだしました。カワウソが泳ぐ姿を見て何となく思い出したそうですが、ラッコってどこの水族館に行っても見られるものだと思っていました。大洗水族館でもたくさんいたイメージだし、それこそサンシャイン水族館はその昔CMでラッコが出ていたぞ?聞くと、ラッコは現在絶滅危惧種らしく、繁殖もここ最近は様々な要因でうまくいかなくて結果3頭なんだとか。現在は鳥羽水族館と福岡市の「マリンワールド海の中道」にしか飼育されていないそうです。関東では2018年に大洗水族で亡くなったラッコが最後でした。こうやってどんどん見られなくなっていく生物が増えていくかと思うとやるせない気持ちになります。そうならないために全国の動物園・水族館では繁殖や保護をしている施設もたくさんあるそうで、那須動物王国もそのひとつです。こちらでは野生生物や環境の保護・保全・啓発に力を入れています。ヤマネコやライチョウがそれにあたるようですが、ただ「かわいい!」と写真を撮るだけではなく、この出会いをきっかけに人と自然が共生できる様に小さくても何か行動できたら良いなあと、紙ストローでアイスコーヒーを飲む私なのでした。

それではまた、6月にお目にかかりましょう。


執筆者紹介:  くーこ さん

つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。

学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。

趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。

 コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。

【コラム】つくばで食べる・つくる・育てる Vol.39~コストコのイベント②

コストコのイベントに行ってきました②

 こんにちは、くーこです。

 息子が中学校へ入学し、悪魔のような算数セットの名前つけは無かったものの、相変わらずの書く書類の多さにげんなりしてしまいました。地図を書くのが苦手なので、特に通学路を書くのは辛いですね。地図をサラッとかける方は尊敬してしまいます。

 今月はコストコツアーの続きのお話です。

 店内のツアーが終わって、フードコートに案内されると簡単なアンケートの記入を求められます。希望や改善して欲しいことも書くことができたので、「もっと面白い商品を提供してほしい!」と書いちゃいました。まだ関東に幕張店しかなかった時には面白い商品がたくさんあったんですよね。高さが2mぐらいある兵馬俑の像なんかもあって、お庭のディスプレイ用だったと思いますが、夜になると目が光るんですよ。値段は3万円だったような。高いのか安いのか微妙な価格です。門にライトアップされた兵馬俑があるなんて、ものすっごくシュール!でも、とっても面白いなって思った記憶があります。そんな掘り出し物がごろごろあったコストコを知っているので、今のお店はなんだか物足りなかったりするのです。これは普通のスーパーマーケットにも言えることなのですが、店の規模が大きくなればなるほどどの店に行っても同じものを提供できるようにと指示されるそうなんですね。お客様が安心してお買い物できるようにとの配慮らしいです。その一方で店独自の特色を出せとも言われるらしく、なかなか悩ましいようです。私の夫もそれでよく「どうしよう~」なんて言っています。特に今はSNSなどでオススメ商品の紹介とかされているので、同じ商品を並べた方が顧客満足度にはつながるのかもしれないですね。

 アンケートの記入をしている間に、各部門の責任者の方々が料理のサーブをしてくれています。事前に朝食が出るとは聞いていましたが、パンとコーヒーぐらいかなと思っていました。しかし、目の前に置かれたお皿を見てみると、サラダと前菜とメインとメイン?!この時点で朝食のボリュームを超えていますが、更に熱々のスープまでやってきました。さっそく店長さんや責任者の方々のお話を聞きながら頂きます。メニューは各部門で人気のあるものをチョイスしているようです。サラダはデリで売っているシーザーサラダ、前菜は鮮魚コーナーで人気のカニカマです。シーザーサラダは安定したおいしさ。カニカマは冷凍で売っているらしいのですが、初めて食べました。普段100円で購入しているカニカマとは違うボリュームのある食べ応えです。味はそのままとチョレギサラダドレッシングがかかっているものの2種類が出されていて、「毎回何のタレをかけているのか聞かれるんですよ」と言われるぐらい人気の味付けらしいです。ぶつ切りにしてドレッシングかけるだけでおつまみにできちゃうので、これは買いだなって思いましたよ。

メインはコストコで人気の牛肉の塊肉で作ったローストビーフとカナダ三元豚を使ったチャーシューです。精肉コーナーの料理上手な担当者のオリジナルメニューとのことでしたが、あまりのおいしさに皆さん作り方を聞いていました。チャーシューはヨシダのグルメタレとジップロックに付け込んで湯煎したって言っていましたね。豚肉は国産派なのですが、カナダ三元豚クセも無くておいしい豚肉でした。良いものを知って得した気分になりましたよ。スープはエビのビスクでエビたっぷり♪お持ち帰り可だったので、こちらはテイクアウトしました。

メインを食べている最中に焼き立てのクロワッサンとコーヒーをサーブしてくれます。通常、パンは焼き立てよりも1時間ほど時間を置いた方がおいしいのですが、クロワッサンの焼き立ては別です。皮のパリパリがたまらないです。ものすごくおいしい…その間にも「おかわりどうですか?」とスタッフの方が持ってきてくれたり、お話をしてくれたりと楽しい時間を過ごすことができました。

最後はストロベリーチーズクリームケーキでフィニッシュです。このケーキも激ウマ!でした。程よい甘さでいくらでも入りそうです。朝から贅沢にフルコースを頂きました。

これだけで既に大満足なのですが、最後にお土産まで頂いてしまいました。コストコバッグに入っていたのは、キッチンペーパー・トイレットペーパー・オーガニックパックジュース・電子レンジで作るポップコーン・ポテチ・チキンの缶詰でした。すごい大盤振る舞い!!ますますコストコのファンになってしまいました。(モノに弱い)

 今回ツアーに参加してみて、自分が知らない商品を知る良い機会になりました。最近は冒険して新しい商品を買ってみようって気になれず、定番商品ばかり購入していたので。コロナになってからは試食もあまりなかったですし。(4月に入って、試食コーナーもかなり増えましたね!)

もしもコストコから電話が来たらツアーのお誘いかもしれないので、皆さんためらわずに受け取ってくださいね。

それではまた、5月にお目にかかりましょう。


執筆者紹介:  くーこ さん

つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。

学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。

趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。

 コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。