こんにちは、くーこです。
みなさんはSNSやっていますか?投稿はしなくても、見ている人がほとんどではないでしょうか?私もその一人なのですが最近ちょっぴり気になる投稿があります。
それはバターに関するものだったのですが、マーガリンに引き続きバターも選ばないと摂取するのは危険って書いてありました。よくよく読んでみると、ツッコミどころ満載でホルモン剤使用しているから危険→日本の畜産業界では治療目的以外では使用されていない、遺伝子組み換えの餌を用いているから危険→農林水産省での安全審査を飼料だけでなく食品としても受けている…と、こんなこと書いて大丈夫なんだろうか?と書いた人を逆に心配してしまいました。安全って言ってるグラスフェッドバターだって乾燥した草を与えても名乗れちゃうんだけどなぁ…疑いだしたらきりがないです。
が、本当に最近こんな投稿が多いのです。もうひとつあげるとすると醤油です。「脱脂加工大豆を使った醤油はニセモノ」らしいです。丸大豆使って、小麦と塩と水で仕込んだ醤油こそ本物だしおいしい!のだそうですが、3年間息子の自由研究で醤油を一家総出で研究した結果を踏まえてこう言います。「好きなの使えばいいと思うよ」です。丸大豆使って本醸造で醤油を作ってもガラス容器で作れば常在菌がいないのでおいしい醤油はできません(自家製醤油、正直微妙でした)。木樽と本醸造で作った醤油はどれもおいしいけれど、値段が高くて煮物とかには躊躇します。うちにも数本小瓶で置いてありますが、お刺身や冷ややっこなど素材の良さを引き立たせる調味料としての立ち位置です。北陸や九州でよく使われる甘醤油はそれこそ老舗の醸造所でも脱脂加工大豆や添加物が使われています。ただ、脱脂加工大豆って悪じゃないのですよ。大豆のしぼりカスって言われていますけど、国内の大豆需要の75%が大豆油目的でそのまま産廃になるより余程SDGSだと思いませんか?それに油分が無くなることで生産効率の良く旨味の高い醤油が作れるそうです。遺伝子組み換え大豆も大手メーカーでは一般的な醤油に関しては使っていないと公表していますしね(それを信じるかどうかは個人によるでしょうが)。息子も自由研究で「こんなに手間暇とお金がかかる醤油を気軽に使えるようにしてくれた企業努力は本当にすごい!」って書いていましたが、本当にそうだと思います。
自家製の醤油
そんな記事を複数目にしたので今回いろいろ調べたのですが、やはりその様な内容を信じてしまう人がある一定数いるらしく、風評被害を受けた酪農家さんや企業はたくさんいるようです。
なので、受け手側は真に受けずに自分できちんと調べて欲しいなと思います。その上で自分が良いと思ったものを信じればよいのではないかと。私も食に関しては「なるべく地産地消」をマイルールにしていますし、使うスーパーとか、地場野菜の生産者さんも決まっていたりします。よくよく見れば、調味料もここのじゃないと!って物もほとんどです。だから自分が好きなものは人にもオススメしたくなるのも分かりますが、その時はやさしい言葉でお願いしたいですね。人目を集めるためだけに過激な言葉を使うことは避けていただきたいです。どの商品でも買うには何かしらの理由があるでしょう。あなたにとってそれが「ニセモノ」であったとしても、誰かにとっては「ホンモノ」であると私は思っているので、そこを否定しないでくれると平和に過ごせる気がします。
ということで、私はマーガリンもバターも大手メーカーの醤油も地元の醸造所の醤油もおいしくいただきます!おいしいは正義!!です。それだけで十分じゃないですか?
それではみなさん、来月もお目にかかりましょう。
秋の風景~車窓から
秋の風景~干し柿
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
こんにちは、くーこです。ようやく秋がやってきましたね。今音楽の秋を堪能中です。最近、クラシックギターの曲が突然好きになり、その最中にペンギン・カフェ・オーケストラを知り秋のカラッとした空ににピッタリな曲もあってよく聞いています。
先日、実家に栗が届きました。量が多いのでもらってほしいと言われたので行ってみたのですが、箱にぎっしりと詰まっている立派な栗。大粒で丸いから利平栗だと思われます。利平栗は和栗の中でも濃厚な甘さがあると言われていて、高級品種です。親は1kgあれば良いからと残り3kgをもらって帰ってきました。Ricoさんやお友達にも少しおすそ分けして、さて何を作ろうか悩みます。というのも、この栗を送ってくれた方が渋皮煮を作る名人で、この時も渋皮煮を同梱してくれていたのです。そうなると自分で作る気は全く起きないので別なものを…
ということで、先月のコラムにも書きましたがもち米がたくさんあるので、王道の栗おこわを作ることにしました。
ここで一番大変なのは栗の皮むきです。ものすごくハードルが高い。ひとまず1kg一晩水に漬けて鬼皮を剥きやすくします。少しは剥きやすくなったはずですが、そうでもなくて結構泣きそうになります。ひとりで黙々と剥いてようやくゴールが見えてきたら家のチャイムが鳴ったので玄関に出てみたら、お隣の奥様が袋を持って立っていました。この時点で嫌な予感しかしません。「栗たくさんもらっちゃって、年寄りにはきついからもらってくれない?」はい、追い栗確定です。なんでも、お友達が栽培しているそうです。ただ、茹でて食べるしかできないからうちに持ってきたとか。それならばと、「栗おこわ食べませんか?」と提案してしまいました。私の中の昭和マインドに火が付いた瞬間です。この日は息子の幼馴染のおうちにおこわを持っていくことになっていたので大量にもち米の準備しておいてよかったよかった。せっかくなので、頂いた栗も入れて作ることに。結局2時間半剥き続けました。
味付けは栗の甘さを最大限に生かしたいので、シンプルに酒と塩のみ。蒸し布に水気を切ったもち米を入れて、上にカットした栗を散らして40分程度蒸していきます。途中で2回程打ち水をして味を入れていきます。味付けはこの打ち水でできるので、時々味見をして好みの味と柔らかさになったところで火を止めます。黒ゴマをさいごにぱらりとかければできあがりです。蒸した栗がとても甘くて最高においしく出来上がりました。お隣のご主人もその日の夜に電話で絶賛してくれたので自画自賛ではなかったと思います。ま、栗がおいしいからなんですけどね。
後日談として、栗を剥き過ぎて右指のしびれが1週間以上残りました。いつも肩のリハビリでお世話になっている先生にその話をしたら、今年は栗がなぜか豊作らしいからまたくるかもね。っておっしゃっていました(奥様の実家が茨城の栗産地なんだそう)。その後しびれは取れたのですが、おそろしいので、先日栗剥き器を購入しました。鬼皮と渋皮がガシガシ剥けるらしいです。キャベツピーラーもまともに使いこなせていないのに、栗剥き器が扱えるかは疑問でしかないですが。そして、息子から「幼馴染君(同じクラス)が毎日ママの栗おこわがまた食べたいって言ってくるんだよ。だからまた作ってくれない?」と報告があり、これはもう作らないといけないなと栗剥き器を握りしめて覚悟完了するのでした。
それではまた、11月にお目にかかりましょう。
☆水180ml
☆酒 60ml
☆塩 小さじ2
・栗 好きなだけ(この日は2㎏いれました)
・黒ゴマ 適量
② 栗は渋皮まで剥いて半分にカットしたら、水に1時間ぐらいつけてアク抜きする
③ ☆をボウルに入れ、よく混ぜて打ち水を作る
④ 蒸し器のお湯が沸騰したら、蒸し布に水気を切ったもち米を広げて、水気を切った②を散らす。ドーナツ状に真ん中をあけて、蒸し布の四隅をもち米の上にかぶせ、ふたをして強火で15分蒸す(蒸し布はしっかり濡らしてよく絞っておかないと米粒がつきます)
⑤ ボウルに④を入れて、③の半量をふりかけて軽く混ぜたら④の状態に戻して10分蒸す
⑥ ボウルに⑤を入れて、③の残りの半量をふりかけて軽く混ぜたら④の状態に戻して10分蒸す
⑦ 味見をしてまだ固かったり味が薄ければ残りの打ち水をふりかけて5分ずつ蒸す
⑧ 黒ゴマをお好みでかけて召し上がれ
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
こんにちは、くーこです。過ごしやすくなってきましたね。
これで平年並みなんだそうで、今までどれだけ暑かったのでしょう。皆様いかがお過ごしでしょうか?
8月くらいから米不足の報道がされていましたが、米どころに住んでいるため全然気にせずに生活していた我が家。異変を感じたのは、いつも購入しているコストコでお米の金額がびっくりするぐらい値上がっていたことと、定番の銘柄がなかったこと。まだ米びつに入っているし、これならスーパーで買えばいいかとスルーしてしまったのですが、この後お盆過ぎて台風が連続して関東にきたころぐらいにお米コーナーの棚がガラ空きになっていました。そして、我が家の米びつも空に…毎日お米を食べる我が家なのでいつも購入するお米の倍以上する価格のものを購入しようか迷ってしまいましたが、1週間もすれば新米出るかな?それまで他の炭水化物食べればいっか!と小麦粉を買って帰りました。案の定、家族からは「米がなければ麺食べればいいじゃない!」とどこかのマリー様のようなことを言ってくれたので、1週間うどん・パスタ・そば・お好み焼きなどなど、それなりに楽しい小麦生活を送っていました。
そして1週間後、状況変わらず(汗)。
朝一でスーパーに行ったものの、棚は空…そこには「入荷できなくてごめんなさい」の貼り紙…仕方ないけれど、さすがにお米が食べたくなってきたし…そう言えば、平成の米騒動の時にはタイ米食べたな。あの時は微妙だと思っていたけれど、タイ料理も普通に作れるようになったし、今ならきっとおいしく食べられるな…なんて現実逃避していたら、目に飛び込んできた本日のお買い得品「もち米」。即カゴにIN!ついでに小豆も買いました。もち米は扱い難しそうに思いますが、半日水につけて蒸し器で蒸せばもっちりしたおこわができます。炊飯器だと逆に水加減が難しくてべちゃっとした仕上がりになりやすいので、私は蒸し器推しですね。春に頂いて冷凍保存しておいた山菜を使って山菜おこわを作りましたよ。
小豆も買ったし、本当はお赤飯蒸そうとも思ったのですが、それはお餅にしてほしいと言われたので、それじゃあお正月でもないけれどAlwaysめでたい家族だし、普通のお餅と冷凍保存してあるよもぎ粉入れた草餅作って、餡子でも焚くか!ってことになったのですが、ここにきて18年間相棒だったナショナル製のホームベーカリーが動かなくなってしまいました。最近モーターの調子がイマイチだとは感じていたのですが、直前にこねてもらっていたうどんで逝ってしまったようです。パンだけではなく、うどんに餅にといろんなものを作ってくれました。18年間ありがとう…
そうなると餅はつけないので、ここはおはぎに変更です。秋だしちょうど良いですね。おはぎのもち米は炊飯器で炊きます。うるち米を少し入れた方が固くなりにくいのですが、無いので食べる分だけ炊きましょう。餡子は1時間もあれば作れるし、好きな甘さに調節できるので作ります。水加減は割と適当で大丈夫なのですが、多めの水でぐらぐら煮立てちゃうと煮崩れるので、このレシピの分量だと直径18~20㎝ぐらいの鍋が作りやすいです。多めにできるので冷凍保存しておいて、餡バターパンや秋の夜長のちょっと甘いもの食べたいときに塩昆布と熱い緑茶と一緒に出したりするのもおすすめです。
スーパーの中の人の話だと、10月の半ばには新米の流通が完了して価格も落ち着くのではないかとの話でした。この物価高で今までの価格ということにはならないそうですが、それでも現在は棚にも新米が並んでいますし、買い占めなくても普通に購入できています。今回、改めてお米が主食として手軽でおいしいものだと感じました。お米農家さんには本当に感謝しかないです。これからもお米食べますね!
それではまた、10月にお目にかかりましょう。
☆小豆 200g
☆砂糖(好きな種類で) 180g
☆塩 1 つまみ
② 小豆も良く洗って、鍋に入れたらたっぷりの水を入れて強火にかけ、沸騰したら5分茹でてザルにあけて良く水洗いする(渋切り)。この時鍋も洗って灰汁を落としておく。
③ 鍋に渋切りした小豆を入れて、小豆の4倍量の水を入れる(この分量だと800ml)。沸騰したら弱火にして豆の芯が無くなるまで煮る(だいたい40~60分。豆によって違うので、指で押して確認する)。小豆が水面から出てくるようなら、適宜差し水をする。小豆は砂糖を入れた後柔らかくならないので注意!
④ 煮あがったら半分ぐらい煮汁を捨てて、砂糖の半分を入れて中火にかけ、ヘラで混ぜる
⑤ 砂糖が溶けたら、残り半分を入れて水分を飛ばしながら煮ていく。冷めると固くなるので、気持ちゆるいぐらいで火を止めて、塩を加えて混ぜておく。
⑥ バットに移して粗熱が取れたら、ラップをかけて乾燥しないようにする
⑦ 水切りした①に水と塩を入れて普通モードで炊く
⑧ 炊きあがったら、水につけたすりこ木で10回ぐらいついて、1個30gを目安にラップで丸めておく
⑨ 餡子も15等分して(だいたい45グラム前後)ラップに薄く広げたら、⑧をのせて包んで形を整えたら出来上がり
※食べ切れない時は冷蔵庫で保存して、食べる前に1個当たり電子レンジ600w50秒で温めて粗熱を取ってあげるとおいしく食べられます。
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
こんにちは、くーこです。毎晩ウォーキングをしているのですが、お盆を過ぎたあたりから台風が来たせいか夜は少し秋の気配を感じる気がします。皆様いかがお過ごしでしょうか?
今年の夏も酷暑のせいなのか、家庭菜園はほぼ全滅でした。特にナス!水不足だったのか、できたのが石茄子ばかりで残念な結果に。今回は初めて調理用のミニトマトを栽培していたのですが、それはそこそこの量を収穫できました。やっぱりトマトは暑さに強いですね。
ミニトマトは「シシリアンルージュ」という品種を育てました。大玉トマトは栽培が難しいと聞いたのでこちらにしたのですが、ほぼほったらかしでもすくすく成長して実をつけてくれましたよ。加熱用なので、収穫したらすぐには食べずに冷凍にしてある程度量が取れるまで待ちました。というのも、今回はこの「シシリアンルージュ」でピザソースを作ってピザを焼こう計画を立てたからなのです。
実は、少し前にデロンギ社のコンベクションオーブンを手に入れまして、これには付属品としてピザストーンが付いてきたのです。そこから我が家では暇があるとピザを焼いていました。似非ピザ職人(夫)がいるので、生地から全て作ってそこそこ本格的なのですが、やればやるほど凝ってくるのが人の性ってやつでして、トマトソースを缶詰じゃなくて自家製トマトで作ってみたいねってことに。そしたら、マルゲリータにしたいからバジルも育てましょうってことになりました。水牛も育ててモッツァレラチーズも作りましょうって言われなくて良かったです。
そんなこんなで収穫したトマトを冷凍にするのは保存の意味だけではなく、皮を剥きやすくするためでもあります。トマトソースにするためには、やっぱり皮を剥いた方が口当たりが良いのですが、冷凍にしたミニトマトを水につけると膨張率の差でつるりと皮が剥けるので楽に作業ができるのです。
それをシンプルに塩と砂糖で味付けして潰しながら煮ていけばソースの出来上がりです。本場イタリアではトマトソースにニンニクやハーブは入れないらしく、後で入れたりトッピングしたりするそうなので、私もそうやって作っています。シンプルな味付けなので、余ったらパスタソースにリメイクもできますよ。
あとはのばしたピザ生地にソースをぬって、モッツァレラチーズをのせて焼いて、途中でバジルも追加して軽く焼き、最後にオリーブオイルをサッと回しかけたらできあがりです。
一口食べてそのおいしさにびっくりしました!フレッシュなのにうま味がすごく濃いのです。このトマト、うま味成分の「グルタミン酸」が非常に多く含まれているとのことなのですが、看板に偽りなしでした!!「これはお店のピザよりおいしいね!」と店でピザも焼いているのにそんなことを言ってよいのか?と、もりもり食べる似非ピザ職人を横目に、来年の夏は「シシリアンルージュ」だけを栽培しようと心のメモ帳に書きました。皆さんも機会があればぜひ栽培してみてほしい品種です。缶詰には無いおいしさがそこにありますよ。
それではまた、9月にお目にかかりましょう。
① 小鍋に材料を全部入れて最初は弱火→水分が出てきたら中火で潰しながら煮る
② 水分が減って、ヘラで混ぜた時に底が見えるようになればできあがり
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
こんにちは、くーこです。
婚活に失敗したうぐいすがまだ鳴いています。ここ数日は日中でもさらに磨きのかかった美声がするので切ない限りです。
先日、中学校の三者面談に行ってきたとき、掲示板に「夏休みまであと5日!!」と書いてあるのを見つけ、白目をむきました。え?!そうなの???とびっくりして、先生に思わず聞いてしまいました。「そうですね、あと5回学校に来たら夏休みですね。早いですよね~」とにこやかに笑う先生…帰ってからこの衝撃を共有しようと友人にLINEを入れたら、「そうなの?!…今カレンダー数えたら本当だった…何度数えても変わらない…お昼ご飯どうしよう…」と返信が来ました。そう、夏休みの最難関、大量の課題もさることながら、親が頭を悩ませるのがお昼ご飯なのです。そして思い知る給食のありがたみ。普段は家の残り物を適当に食べているのですが、なぜか子どもにそれを食べさせることに躊躇してしまう…不思議なんですけどね。
世の中の子持ちの方々はどうしているのか Instagram を見てみると、ホットプレートで完結できるランチとか人気のようです。ちょっとしたイベント感もあって子どもが数人いるおうちは楽しそうで良さそうですね。ただ、うちのホットプレートは大きいし出し入れが面倒だな…と即あきらめモードになったので、仲良しのママ友達にリサーチしてみました。
塾の夏期講習に行っている子がいるおうちは全員お弁当にしているそうです。送迎もあるし朝一気に作ってしまえばお昼は楽できるよと言っていました。お弁当案良いですね。うちもほぼ毎日部活でお弁当持ちではないけれど、送迎で時間が中途半端になりがちなのでその隙間時間に作っておくと楽そうです。
別のママさんは給食の献立表を参考にして作っていると言っていました。うちの市は毎日ほぼ一汁三菜のメニューなので、作るの大変じゃないか?と聞いたのですが、「献立を考える方が苦痛。あとは手を動かすだけだし、大変そうなのは作らないから大丈夫」とのことでした。意外とコンビニやスーパーで買ってきて済ませるってしないのねって思ったのですが、これは「お金がかかって仕方がない」が理由のようです。確かに、ここ最近スーパーのお弁当やパンも値上がりしていますし、週に1・2度なら良くても毎日だとちょっと…てなりますよね。私の場合は、暑すぎて外に出たくないというのも加わりますが。
私も献立を考えるのが最大の難所だったりするので、今年は1週間固定メニューで乗り切ることにしました。月曜日はパスタ、火曜日は丼、水曜日はパンという風に決めて、これを6周すれば何とかなるかと。最悪、同じメニューでも1週間開くし良いよね?良いよね??と息子に聞くといいよーと返事がありました。それにお弁当方式取り入れたらいいのでは?と思っています。よし、今年も乗り切れる気がしてきた。毎年繰り返しているはずなのに、なぜか記憶が抹消されているんですよね。今まで何していたのかしら?
そんな我が家で良く登場するのがナポリタンスパゲッティーです。具は冷蔵庫の中身と相談して決められるし、パスタも調味料も常備してあるので何も思いつかない時に作ります。ワンパンだから洗い物も少なくて済むのもポイント高いです。実は私子供の頃はケチャップの味しかしないナポリタンがあまり好きでは無くて、試行錯誤して定番メニューの座を獲得できるレシピを作りました。ポイントは先に具とケチャップを炒めておくこと。実家では茹でたスパゲッティーの真上にケチャップをかけて炒めていましたが、あれだとケチャップ風味と微妙な酸味しかない…それをちょっとのお砂糖を入れて炒めることで余計な酸味が飛んでおいしくなるんです。あと、できればパプリカパウダーを入れると更においしくなります。色も濃くなるし、味に深みが出る気がします。1番大事なのは太目の麺を少し長めに茹でることかもしれません。細麺はナポリタンに合わないです。アルデンテも日本の洋食なので無視です。最近はナポリタン用の2㎜越えのパスタも売っていますが、そこまでではなくても1.8㎜以上で作った方がおいしいと感じます。
そして、このベースにスパゲッティーじゃなくご飯を入れて混ぜると(炒めなくて OK)ケチャップライスを大量に作ることができるので、オムライス作る時に重宝することもお伝えしておきますね。
それではまた、8月にお目にかかりましょう🌻
・しめじ 1/2株
・ソーセージ 4本
・トマト 1個
・コンソメキューブ 1個
☆ケチャップ 大さじ4
☆ウスターソース 小さじ1/2
☆砂糖 小さじ1/2
☆パプリカパウダー 5振り
・牛乳 大さじ1
・バター 10g
・塩 適宜
・こしょう 適宜
・オリーブオイル 適宜
① フライパンにお湯を沸かして、塩とオリーブオイルを入れてスパゲッティーをパッケージの表示時間+3分茹でる
② 玉ねぎとソーセージは薄切り、ピーマンは細切り、しめじは石づきを取ってからほぐして、トマトはさいの目に切っておく
③ 茹で上がったら麺はざるにあげておき、フライパンにオリーブオイルを薄く敷いたらトマト以外の②と塩少々を入れて炒める。しんなりしてきたらトマトとコンソメキューブと☆を入れてさらに1分ぐらい炒める
④ 麺を戻して、牛乳とバター、こしょうを入れて炒めたらできあがり
*味を見て足りなければ塩を入れてください
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。