【おうち Moss Café – 果実とその花 編】Vol.42 杏あんみつ・杏の花
8月のおすすめ
「杏あんみつ・杏の花」
もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
毎月おすすめの緑と、テーマに合わせたカフェレシピを紹介していきたいと思います。
こんにちは、店員くーこです。
フルーツの中でも、桃の仲間が大好きな私ですが、特に好きなのが「あんず」です。
夏になると、必ず冷凍庫には「あんず棒」が待機していますし、ジャムもアプリコットをチョイスすることが多いです。おやつも、ドライフルーツのトルコ産のあんずを常備しています。でも、昔から好きだったわけではないのです。
そのきっかけは、上野にある甘味処の名店「みはし」で食べたあんみつです。ドライフルーツのあんずが、ふっくら瑞々しく蜜漬けされていて、目から鱗が10枚ぐらい落ちました。甘いだけではなく、程よい酸味。ドライフルーツってこんなにおいしくなるんだ!と思いました。それからは、クリーム白玉あんみつにあんずトッピングと、ぶれたことがありません。みはしには、あんずあんみつというメニューもあるのですが、私の中ではあんずはトッピングするのに限るのです。最近はとんと御無沙汰ですが。
そんな話を友人にしたところ、「くーこちゃん、それなら自分で作っちゃえば?」と言うのです。確かに、自分で作れたらのせ放題、食べ放題☆素敵すぎます。
せっかくなんだから、生のフルーツ使おうよ。と、思うかもしれませんが、あんずの旬は非常に短いのです。おそらく、市場に出回るのは1週間から2週間だと思います。なので、新鮮なうちに加工されたものの方が手に入りやすいのです。それに、生ならそのまま加工せずに食べたいし。
蜜漬けは水:砂糖:あんずを2:1:1の割合で作ります。漬けてある蜜にもあんずのフレーバーがついているので、炭酸水などで割ったりしても楽しめます。皆様に、少しでもあんずの魅力が伝わりますように。
あんずあんみつ
*あんず 80g
*グラニュー糖 80g
*水 160cc
◇粉寒天 4g
◇水 500cc
・お好きなトッピング
(今回はバニラアイス・こしあん・黒蜜) 適量
① *であんずの蜜漬けを作る。まずは、小鍋に水とあんずを入れて沸騰させたら、オーブンペーパーで落とし蓋をし、弱火にして10分煮る
② ①にグラニュー糖を入れて、蜜がトロリとするまで煮たら、そのまま冷ます
③ 小鍋に水を入れ、粉寒天を振り入れたら火にかけ、沸騰したらそのまま2分かき混ぜながら煮る
④ バットに③を流しいれ、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。固まったらさいの目に切る
⑤ 器に寒天、あんず、好きなトッピングをのせて、蜜をかける。蜜漬けのみつをかけてもおいしい
あんずの花
育てやすさ: ★★★
バラ科サクラ属で、桜よりも一足早くピンク色の花を咲かせる。どことなく梅に似ているが、良く見ると花弁が大きく花数も多い。3月下旬に咲く花では、特に美しいという人もいるほど。花ことばもその可憐な姿からきた模様。有名なのは長野県千曲市。
花言葉は 「乙女のはにかみ」
執筆者紹介: くーこ さん
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。