【おうち Moss Café – 果実とその花 編】Vol.45 柿とオレンジのサラダ・柿の花

11月のおすすめ
「柿とオレンジのサラダ・柿の花」

もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
毎月おすすめの緑と、テーマに合わせたカフェレシピを紹介していきたいと思います。

                       

こんにちは、店員くーこです。

 秋風に乗って金木犀の香りが届く季節になりました。朝晩の寒暖差が激しいので体調も崩しやすいですが、いかがお過ごしでしょうか。

 この時期の果物といえば「柿」です。子供の頃は正直好きな果物ではなかったです。果物なのにジューシーさに欠ける上に、選ぶのに失敗すると甘柿のはずなのに少し渋かったり。朝に出てくるとテンション下がるフルーツのひとつでした。

             

 見方が変わったのは社会人になってからで、「故郷の岐阜から送られてきた」と上司がこっそりくれた「富有柿」を食べてからです。薄い紙に包まれて、高級な佇まいの富有柿はトロッとした果肉でとてもジューシーでした。こんなにおいしい柿がなぜ我が家の食卓に上がってこなかったのか母に聞いたところ、母は逆にトロッと食感が苦手で「次郎柿」ばかり出していたとのことでした。よく比較される2品種ですが、「富有はあごで食べ、次郎は歯で食べる」と言われているそうで、次郎柿はコリコリした食感が好まれるようです。

 酸味は少ない果物ですが、ビタミンCの含有量はフルーツ界でトップクラスなんです。風邪を引きやすくなるこの時期にはぴったりなのですが、果糖含有量もトップクラスなので食べすぎると太るのが残念。

             

 実は柿って調理してもおいしくて、豚肉と炒めても良し、なますに甘みとして入れても良し、牛乳と柿をミキサーにかけて冷やすだけでプリンまでできてしまいます(プリンはペクチンとタンニンとカルシウムの化学反応を利用しているそうです)。

 さすがに炒めものだとカフェではなく定食屋になってしまうので、サラダを作ってみました。オレンジカラーでハロウィンパーティーにも合う1皿です。柿だけだと酸味が弱いので、相性の良いオレンジを加えています。レシピのチーズは何でもよいです。今回は自家製のスモークチーズがあったので入れてみました。スモーキーな風味がまったりとした甘さとばっちりの相性でしたよ。チーズの代わりに、サラダチキンや生ハムでもおいしいです。

 

 

             

 

 柿とオレンジのサラダ
材料

・柿 1個  
・オレンジ 1個  
・ベビーリーフ 1袋  
・好きなチーズ 適量
・クルミ 適量  
・白ワインビネガー 大さじ1  
・エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1  
・塩 小さじ1/2  
・こしょう 少々  

作り方

① ベビーリーフは洗ってよく水気を切っておく。

② くるみを焦がさないように炒って冷ましておく。大きければ割って小さくする。

③ チーズも1cm角に切る。

④ オレンジは横半分に切って、半分は実を袋から出し、残りの半分は果汁を絞っておく。

⑤ 柿は10~12等分に切り分け、さらに半分に切る。

⑥ ボウルに④の果汁、白ワインビネガー、塩、こしょう、オリーブオイルの順によく混ぜながら入れていく。

⑦ ⑥に柿とオレンジとベビーリーフを入れてよくあえたら皿に盛る。

⑧ チーズとクルミを散らしてできあがり。

             

 

 

 柿の花

育てやすさ: ★★

梅雨時期にクリーム色で4つの花びらの小さくてかわいらしい花をつける。がくが花びらより大きいので、咲いていることに気が付かないことも。1日のうち数時間しか開花せず、落ちやすい花弁のため、路面でその存在を知ることも多い。上品な蜂蜜が取れる花でもある。

花言葉は 「自然美・優しさ・恩恵」

 

執筆者紹介:  くーこ さん

つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。

学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。

趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。

 コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。

 

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