つくばで食べる・つくる・育てる Vol.37『卵不足』
つくばで食べる・つくる・育てる
2月のテーマ「卵不足」
こんにちは、くーこです。ここ数日日中は暖かい日がこちらでは続いています。水仙や梅、沈丁花が咲き始めています。ただ、風が強くて花粉症の私の鼻はぐずぐずです。今年はここ10年で最も花粉が飛ぶらしいですね。毎年のことですが、今年は特に憂鬱です。
さて、ニュースでも取り上げられていますが、鳥インフルエンザの影響で卵や鶏肉の価格が高騰しているどころか、手に入らないそうですね。一部のファミレスでは卵料理の提供を中止したり、から揚げ専門店の閉店が相次いでいると報道で見ました。
とはいえ、こちらでは1パック50円以上値上がったものの手に入らないってことはありませんでした。「茨城は卵の生産日本一だから影響少ないのかしら?」なんて家族で話していましたよ。ところが、昨日朝一でスーパーに買い物に出かけたところ、その日の特売(と言っても他の卵より10円安いくらい)の卵が既に3パックしか陳列されていない…開店から30分も経っていないのに??個数制限はされていないものの、店の張り紙には「入荷数が少なくてごめんね」と書いてあります。かなりびっくりしつつ1パック手に取りカゴへ。その後、小学校のお迎えの時に他の保護者さん達と雑談をしていたのですが、どこのスーパーもその様な感じみたいですね。「そんな時に限って、お誕生日に特大プリン作ってってリクエストきちゃうのよね~。困っちゃう。牛乳プリンじゃダメっていうし」ってママさんもいましたよ。プリンの半分は卵でできていますから、悩ましいところだと思います。それは我が家も他人事ではなく、息子から誕生日にカスタードクリームをサンドしたミルクレープのリクエストがきてしまい、生クリームでかさ増しするかな…とか考えているところです。本当に少し前までは卵不足とか考えられなかったですよね。卵が贅沢品とか、昭和30年頃みたいですね。私の父が卵焼きを作る時に「熱出すとお隣さん(超お金持ち)が甘い卵焼き焼いてお見舞いにきてくれたんだよ~」と良く言うのです。さすがにそこまでではないにしても、最近は当たり前にしていたことが当たり前ではなくなってしまうことが多い気がします。
そんな訳で、普段の食事も卵料理は控えるようにしているので、卵を多く使うお菓子も作るのも抑えています。探せば卵を使わないお菓子はあるもので、それこそホットケーキも牛乳の量を増やせば卵が無くても作れちゃいます。今日は卵を使わないお菓子の中でも、30年ぐらい前に母のカナダ人友人から教えてもらったスノーボールのレシピを少しアレンジして紹介したいと思います。ポットラックパーティーのお土産にもらってきたスノーボールクッキーがあまりにおいしくて、母を通じてレシピをもらえないかお願いしたのです。あの頃は今みたいに無印とかで売っていなかったので、初めて口にした記憶があります。アーモンドプードルを使うレシピが多いですが、アメリカやカナダではホロホロ食感をコーンスターチを入れて出して、細かく刻んだクルミで食感を出すことが多いようで、私のもらったレシピもそうでした。まとまりづらい生地ですが、そこは気にせずギュギュっと手で握ってまるめて大丈夫です。今回は紅茶を混ぜていますが、そのままでもココアなんかを混ぜてもおいしいです。
簡単で量も多く作れるので、ホワイトデーのお菓子にもおすすめですよ。
≪紅茶のスノーボール≫
・コーンスターチ 40g
・無塩バター 70g
・粉糖 30g
・クルミ 40g
・紅茶のティーバッグ 1個
・塩 ひとつまみ
・仕上げの粉糖 適量
※ オーブンは180℃に予熱しておく
① 常温で柔らかくしたバターを白っぽくなるまで泡立て器でよく混ぜる
② ②に粉糖と塩を入れてよく混ぜる
③ ふるった薄力粉とコーンスターチ、紅茶を②に入れてゴムベラで切るように混ぜていく
④ くるみを③に入れてしっかりと混ぜたら、手で押さえながら生地をまとめる
⑤ 1個10gで丸めたら、180℃で薄いきつね色になるまで15~20分間焼く。こんがりきつね色は焼きすぎです。
⑥ 人肌まで冷めたら粉糖を入れたビニール袋に入れて優しくまぶして、袋から出してしっかり冷ます
⑦ しっかり冷めたらもう一度粉糖をまぶして出来上がり
(2回まぶした方が生地と粉糖の密着が良く、きれいに仕上がります)
執筆者紹介: くーこ さん
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。