【コラム】つくばで食べる・つくる・育てる Vol.55『調理用トマトに初挑戦!』

つくばで食べる・つくる・育てる
8月のテーマ「 調理用トマトに初挑戦!」

こんにちは、くーこです。毎晩ウォーキングをしているのですが、お盆を過ぎたあたりから台風が来たせいか夜は少し秋の気配を感じる気がします。皆様いかがお過ごしでしょうか?

今年の夏も酷暑のせいなのか、家庭菜園はほぼ全滅でした。特にナス!水不足だったのか、できたのが石茄子ばかりで残念な結果に。今回は初めて調理用のミニトマトを栽培していたのですが、それはそこそこの量を収穫できました。やっぱりトマトは暑さに強いですね。

 ミニトマトは「シシリアンルージュ」という品種を育てました。大玉トマトは栽培が難しいと聞いたのでこちらにしたのですが、ほぼほったらかしでもすくすく成長して実をつけてくれましたよ。加熱用なので、収穫したらすぐには食べずに冷凍にしてある程度量が取れるまで待ちました。というのも、今回はこの「シシリアンルージュ」でピザソースを作ってピザを焼こう計画を立てたからなのです。


 実は、少し前にデロンギ社のコンベクションオーブンを手に入れまして、これには付属品としてピザストーンが付いてきたのです。そこから我が家では暇があるとピザを焼いていました。似非ピザ職人(夫)がいるので、生地から全て作ってそこそこ本格的なのですが、やればやるほど凝ってくるのが人の性ってやつでして、トマトソースを缶詰じゃなくて自家製トマトで作ってみたいねってことに。そしたら、マルゲリータにしたいからバジルも育てましょうってことになりました。水牛も育ててモッツァレラチーズも作りましょうって言われなくて良かったです。

 そんなこんなで収穫したトマトを冷凍にするのは保存の意味だけではなく、皮を剥きやすくするためでもあります。トマトソースにするためには、やっぱり皮を剥いた方が口当たりが良いのですが、冷凍にしたミニトマトを水につけると膨張率の差でつるりと皮が剥けるので楽に作業ができるのです。

 それをシンプルに塩と砂糖で味付けして潰しながら煮ていけばソースの出来上がりです。本場イタリアではトマトソースにニンニクやハーブは入れないらしく、後で入れたりトッピングしたりするそうなので、私もそうやって作っています。シンプルな味付けなので、余ったらパスタソースにリメイクもできますよ。

 あとはのばしたピザ生地にソースをぬって、モッツァレラチーズをのせて焼いて、途中でバジルも追加して軽く焼き、最後にオリーブオイルをサッと回しかけたらできあがりです。

 一口食べてそのおいしさにびっくりしました!フレッシュなのにうま味がすごく濃いのです。このトマト、うま味成分の「グルタミン酸」が非常に多く含まれているとのことなのですが、看板に偽りなしでした!!「これはお店のピザよりおいしいね!」と店でピザも焼いているのにそんなことを言ってよいのか?と、もりもり食べる似非ピザ職人を横目に、来年の夏は「シシリアンルージュ」だけを栽培しようと心のメモ帳に書きました。皆さんも機会があればぜひ栽培してみてほしい品種です。缶詰には無いおいしさがそこにありますよ。

それではまた、9月にお目にかかりましょう。

≪ピザソース≫

【材料】(ピザ3枚分)
・ミニトマト 400g 
・塩 小さじ1/2 
・砂糖 大さじ1/2 

【作り方】
準備:ミニトマトは冷凍にしたものを、ボウルに入れた水につけて皮を剥いておく

① 小鍋に材料を全部入れて最初は弱火→水分が出てきたら中火で潰しながら煮る
② 水分が減って、ヘラで混ぜた時に底が見えるようになればできあがり


執筆者紹介:  くーこ さん

つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。

学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。

趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。

 コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。

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