【おうち Moss Café – 世界旅行編】Vol.32(会津若松)
10月のおすすめ
クルミ餡の一口パイ・タチアオイ(会津若松)
もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
毎月おすすめの緑と、テーマに合わせたカフェレシピを紹介していきたいと思います。
こんにちは、店員くーこです。
最近は異常な暑さも鳴りを潜め、外に出ると金木犀の香りで秋を感じる今日この頃です。
先日、唐突に味噌田楽が食べたくなり、会津若松まで行ってきました。
お店は、味噌で有名な「満田屋」がやっています。赤味噌ベースに柚子やクルミを入れて、厚揚げや里芋などに塗って、囲炉裏端で焼いて出してくれます。出産するまでは毎年訪れていたのですが、最近はご無沙汰していました。大好きな厚揚げもニシンの田楽も変わらぬ味でおいしくて大満足!田楽デビューの息子も、柚子味噌が非常に気に入ったとかで、ニシン以外はモリモリ食べていました。
食べた後は観光へ。子供に合わせて、陶芸と薄皮まんじゅうの製作体験をしてきました。
陶芸は会津唯一の窯である慶山焼の工房へ。
実は私、陶芸体験にはちょっとしたトラウマがありまして…高校生頃に栃木にある陶器で有名な町で陶芸体験をしたのですが、先生が恐ろしく怖いお爺さんで、私がろくろで作った茶碗(ぽいもの)を「こんなの使い物にならん!」と、ドラマか漫画の場面に出てくるように床に叩き付け「わしが作ってやる!」と、「体験っていうより、ただのオーダーメイドだよ!」ってことがありました。なので、若干ドキドキしましたが、こちらの先生はユーモラスで凄く教え方が上手でした。仕上がりは2か月後とのこと。完成が楽しみです。
1時間の体験の後、次は薄皮まんじゅうで有名な「柏屋」へ。
匠が直々に薄皮まんじゅう作りをレクチャーしてくれます。「コラムのネタにぴったり!」と意気揚々と参戦した私ですが、3分後とてつもなく後悔しました。難しいのです!生地が普通の饅頭生地と違い、スライムなんです。ベッタベタ。それを抑えるために粉を付け過ぎてしまい、固い饅頭のできあがりです…結構自信あったのに、ガッカリです。
なので、今回は薄皮まんじゅう改め、あんこを使った一口パイにしました。秋らしく、あんこにアクセントのクルミを刻んで入れてあります。これは失敗なしで作れます。
会津はこれから蕎麦もおいしい時期を迎えるので、訪れてみてはいかがでしょうか?
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クルミ餡の一口パイ
・冷凍パイシート 1枚
・こしあん 70g
・クルミ 15g
・無塩バター 5g
① バターは600Wの電子レンジで30秒加熱し、こしあんに混ぜる
② クルミは刻んでおく
③ まな板の上に、クッキングシートを敷き、パイシートをだいたい一辺23cmの正方形になるように延ばす
④ ③にこしあんを塗り、クルミを散らし、クッキングペーパを持ち上げながら巻きずしの様にくるくると巻いていく。巻き終わりに少量の水を塗っておくとはがれにくい
⑤ 冷凍庫で1時間休ませる
⑥ オーブンを180℃に予熱。⑤を1cm厚にカットして天板に並べる
⑦ 20から25分焼いて出来上がり
タチアオイ
育てやすさ: ★★★
会津若松市の花。白やピンクの花をつける。1~3mぐらい成長する。
中国やシルクロードが原産地とされていて、日本にも古くから存在している植物。
万葉集や源氏物語にも登場している。
花言葉は、「単純な愛」「熱烈な恋」「大きな志」
執筆者紹介: くーこ さん
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。