【おうち Moss Café – 果実とその花 編】Vol.40 サワーチェリーのファール・さくらんぼの花
6月のおすすめ
「サワーチェリーのファール・さくらんぼの花」
もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
毎月おすすめの緑と、テーマに合わせたカフェレシピを紹介していきたいと思います。
こんにちは、店員くーこです。
さくらんぼ。それは、私の中では高級フルーツ四天王のうちのひとつだったりします。日本産のものは、フルーツ界のルビーとか言われることもありますね。小さい頃から、「いつかお腹いっぱいさくらんぼが食べたいよ」と思っていました。同じ人、多いのではないのでしょうか?
神様っているんだ!と思ったのは小学生の時、小学校の敷地の外れにソメイヨシノとは違う桜の木が1本だけ植わっていました。偶然にみつけた樹は、見た目は桜そっくりで、でも花びらが白かったのです。誰も来ないところになぜ植わっていたのかよく分かりませんが、気になった私はちょくちょく様子を見に行くようになりました。その頃から、おいしいものセンサーが発達していたようで、6月になるとさくらんぼがなったのです!もう、こっそりと狂喜乱舞です。あの高級フルーツが食べ放題!!もちろん食べました!お腹いっぱいってなる位大量には収穫できませんでしたが、それから毎年こっそりと赴き、秘密基地として卒業する年まで続きました。今思えば、シナミザクラの実だったのでしょうが、大人になった今でもあのさくらんぼが一番おいしかったですね。
とか言いつつ、6月になるとサクランボ狩りに行きたくて仕方ありません。出産前までは、北茨城でサクランボ狩りができるところがあったので行っていました。そろそろ子連れでデビューしようと、息子を誘ったところ「サクランボよりメロンがいい」と言われてしまい断念。なかなかうまくは行きません。
生で食べるなら、国産の佐藤錦や、最近よく目にする紅秀峰が好きですが、加工するなら酸味のあるサワーチェリーが好きです。今回のお菓子もサワーチェリーを使っています。生や冷凍品は中々手に入らない上に高価なので、カルディなどで売っている水漬けの缶詰を使ってください。「ファール」はフランスブルターニュ地方の伝統菓子で、本来は干しプルーンを使います。味はプリンに似ていますが、生地に小麦粉が入るので、底はクレープの様になります。甘い生地なので、酸味のあるフルーツと合います。熱々ふわふわで、冷めるともっちりとした食感になるので、両方試してみてくださいね。
サワーチェリーのファール
☆卵 4個
☆グラニュー糖 90g
☆小麦粉35g
☆バニラエッセンス 適量
・牛乳 400ml
◇サワーチェリーの水漬けの缶詰 1缶
◇グラニュー糖 80g
◇キルシュ 大さじ1
・バター 適量
① オーブンを230℃に予熱しておく。型にバターを塗っておく
② 鍋に◇(缶詰の汁ごと)を入れて、汁気が半分ぐらいになるまで煮て冷ましておく
③ 牛乳を温める
④ ボウルに☆を入れてよく混ぜたら、③を少しずつ入れて生地を作る
⑤ 型に水気を拭き取った②を並べ、④を流し入れる
⑥ 230℃で10分、その後180℃で25分焼く
さくらんぼの花
育てやすさ: ★★★
佐藤錦など寒い地方で作られるのは、セイヨウミザクラとよばれる種で、白い花を咲かせる。実をつける使命のためか、ソメイヨシノに比べると雌しべの数がとても多い。長くてバッサバサ。家庭ではシナミザクラが育てやすいらしい(実はすっぱい)。
花言葉は 「善良な教育」「小さな恋人」「幼い心」
執筆者紹介: くーこ さん
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。