【苔玉に寄せて】Vol.42~生活空間で楽しむ苔玉

生活空間で楽しむ苔玉
 苔玉を作り初めて30余年を経過、全国至る所で多くの皆様方と苔玉を作ってまいりました。
 
 作られた苔玉は元気にしているのでしょうか。どのように、楽しんでおられるのでしょうか。
折角苦労なさって作られた苔玉です、3個~5個といろいろな植物を苔玉にして管理なさっておられることでしょう。
 
 大事に育て楽しんでおられる苔玉達です、毎日の生活環境の下で、しっかり楽しんで頂きたいと思います。
 
 3個~5個~10個のお手持ちの苔玉達の楽しみ方をご紹介します。
 
 次図は、ガラステーブルのガラス面に水苔を敷き込み、その上に苔玉数種類を配して、楽しんでいます。
 
 赤い花はアンスリュームで、その傍らの緑色の玉は苔だけを丸く仕立てた苔玉、そして右端にテーブルヤシのミニ苔玉を配しました。ガラス面の水面に浮かぶ水苔の島に、アンスリューム達植物が生い茂っているように見えませんか。
 
 
 
 2例目は、黒松と山モミジをあしらい、日本の山里をイメージしてみました。更に、黒松だけで海辺の景観を思い描いてみました。
 
 
 いくつか揃ってきた苔玉達を使って、室内庭園を楽しんでおります。その他にもいろいろな苔玉の楽しみ方がありますので、順次ご紹介していきたいと思っております。
 
 苔玉園芸が少しづつ、多くの人たちに知れ渡ってきたこの機会に、小さいながらも大きな生活空間を思い描いて頂けたらと、願っております。

 

執筆者紹介 –  S.Miyauchiさん

日本農業園芸造園研究所代表。農業・園芸・造園について30年以上の業務・指導に務める。つくば市在住。 つくばの松見公園をはじめ、数々の有名庭園の設計に携わる。現在は全国各地で苔玉教室などを開催し、誰もが楽しく園芸に触れることができる活動を展開している。

 コラム「苔玉に寄せて」は毎月第2土曜日に掲載予定です。

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