つくばで食べる・つくる・育てる Vol.4 『たけのこ』
つくばで食べる・つくる・育てる
4月のテーマ「たけのこ」
こんにちは、くーこです。
新型コロナウイルスの緊急事態宣言もあり、親子で家に閉じこもりが2か月目に突入しました。気分もうつうつしがちなので、せめて庭仕事をして気分転換をしようと、家族で荒れていた畑と鉢を耕して苗を植えました。この夏は、キュウリとミニトマトにだけにして、大量収穫を狙います。昨年は苗を植えすぎて密集してしまい、結果あまり良くなかったんですよね。そして、冬に植えたイチゴがついに実を付けました!こんな時だからこそ、小さな変化が嬉しかったりします。
そんな中、アクティブノートの Rico さんから初物のタケノコを頂きました。もうテンションMAXで下処理します。タケノコは掘ったその瞬間からアクが発生するので、一刻も早くあく抜きします。今年は友達から伝授された方法の合わせ技でやってみました。みな地元民で、竹林持ちやこの時期タケノコなんて買ったことがない人ばかりです。タケノコのあく抜きは嗜みの一つと言っても過言ではありません。
① 皮はほぼ剥く ②半分とか鍋に入る大きさに縦割り ③米のとぎ汁だと楽
これで20分煮て、1日放置して翌日へ。おお!!煮る時間も短縮だし、皮がほぼなくても風味良し!大きな鍋を出す必要もなし。「みんなありがとう!」と心の中で感謝です。さっそくタケノコご飯・タケノコの天ぷら・姫皮の梅肉和えを作りました。春の味を満喫しましたよ。
それから数日後、実家から大量のタケノコを渡されることに…ここから毎年恒例の我が家のタケノコ沼が始まります。父の職場に竹林があるからなんですけどね。取らないと大変なことになるので、必死に食べます。アク抜きされているのがせめてもの救いです。メニューも大量に使えるものにします。我が家で特に人気なのは「春巻き」。揚げたてが食べられるのはおうちならでは。それでも食べきれない時は、醤油と砂糖で薄く味付けした煮汁で軽く煮て、ジップロックに入れて冷凍庫へ。どの料理にも使えるので、重宝します。よくよく考えると、とても贅沢なんですよね。スーパーで国産のタケノコはとても高いですし。今日も「感謝、感謝」とタケノコを煮ています。
春巻き(15本分)
・春巻きの皮 15枚
・薄切り豚もも肉 200g
・玉ねぎ 1個
・タケノコ 400g
・もやし 1袋
・干し椎茸 3枚
・緑豆春雨 30g
・しょうが ひとかけ
◇醤油・酒 各小さじ1
☆干し椎茸の戻し汁 100ml
☆醤油・オイスターソース・酒 各大さじ2
☆テーブルこしょう 適量(多めがオススメ)
△小麦粉+水 適量
・水溶き片栗粉(水+片栗粉各大さじ1)
・ごま油 適当
① 春雨は2分茹でて3cm幅にカット、玉ねぎ・生姜・戻した干し椎茸・タケノコは千切り、豚肉は細切りにして◇をもみ込んでおく
② フライパンにごま油を入れ、しょうがを炒め、香りがたってきたら豚肉を炒める
③ 豚肉の色が変わったら、野菜と春雨を入れて炒め、☆を入れる
④ 水分がなくなってきたら、水溶き片栗粉を入れてとろみをつけ、冷ます
(水分が多いと、破裂することがあるので、できるだけ水分は少なめに)
⑤ 春巻きの皮に④をのせて、巻き終わりに△をぬってとめる
⑥ 170℃に熱した油できつね色になるまで揚げて、できあがり
たけのこ
意外にもイネ科の植物。竹は約70種類あっても、食用は数種類しかない。この時期に出回るのは孟宗竹のタケノコ。えぐみの成分は、ホウレンソウと同じシュウ酸。食物繊維もカリウムも豊富な、ダイエットにぴったり食材。
執筆者紹介: くーこ さん
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。