つくばで食べる・つくる・育てる Vol.8 『青シソ』

つくばで食べる・つくる・育てる
8月のテーマ「青シソ」

  こんにちは、くーこです。

 梅雨が明けたとたんに、35度を超えることが多くなりましたが、体が参ってしまっていませんか?私のまわりでも熱中症にかかったという声がちらほら聞こえます。子どもも外で遊びたいようですが、日中は無理なので夕飯を終えた後に家族で散歩するようにしています。これがなかなか良くて、たわいのない話をしながら歩いたり、ISS(国際宇宙ステーション)発見アプリを利用して観察してみたり、気になるお店を発見してみたりと楽しいのです。

 そして、こうも暑いと食事もさっぱりとしたものにシフトしていきがちです。献立考えるのも面倒で、そうめん、うどん、そば…しか思い浮かばない。揚げ物はやりたくない。でも、暑いときこそタンパク質大事!栄養大事!!

             

 そんなときのお助け野菜が「青シソ」。今年はなぜか生えてきませんが、例年前の年にこぼれた種から勝手に発芽して、エンドレスで夏の間収穫できる素敵な和製ハーブです。

 どんなにこってりした料理でも、しそを加えればあらふしぎ!さっぱりした風味に。から揚げだって、春巻きだって、どんとこいな気がします。それもそのはず、詳しいことは最後の植物解説に書きましたが、栄養価がトップクラスの上、独特の香り成分が胃袋刺激したり、守ってくれたりと、夏のためにあるような野菜なんです。もう、積極的に食べるしかない!

 大量に摂取できるメニュー、それは週1で夕飯リクエストが来る「しそ餃子」です。ニラの代わりにシソを入れるのですが、20~30枚入れちゃいます。シソの爽やかな風味でいくらでも食べられる!のです。あの「美味しんぼ」でも「餃子は完全食!」と山岡さんが言っているので、食欲が落ちても落ちなくても毎週作ります。焼くときはホットプレートで一気に焼いて、熱々をビールと共に食べると幸せです。

 シソがたくさんある時は醤油漬けにもしちゃいます。小さめの保存容器に洗って水気を取ったしそを入れ、ひたひたに醤油を入れて1日漬けたら出来上がりです。ほかほかごはんに巻いて食べてよし!きざんでパスタに入れてよし!ほんのりしそ風味の醤油も冷奴やおひたしに使えます。冷蔵で3週間持つのでおすすめです。先日、ホームセンターの野菜苗コーナーで物色していた時「しそがたくさんできて困っちゃうの」と声をかけてきたご婦人にもおすすめしてきました(なぜか、行く先々で見知らぬ人に声をかけられます)。

 まだまだ暑い日が続きそうですが、上手に食材を使ってこの夏を乗り切りましょうね。

             

 しそ餃子(50個)
材料

・餃子の皮 50枚  
・ひき肉 300g  
・しそ 20~30枚  
・玉ねぎ 1個  
・キャベツ 1/4個
・生姜 1かけ  

☆鶏がらスープの素 小さじ1  
☆醤油 小さじ1  
☆オイスターソース 小さじ1  

・塩、コショウ 適量  
・サラダ油 適量

作り方

① 生姜は擦って、野菜はみじんぎりにしておく

② ひき肉に塩・コショウをして、粘り気が出るまでよく練る

③ ②に野菜と☆を加えて、混ぜる ※ 混ぜすぎ注意

④ ③を冷蔵庫で30分以上休ませたら、皮に詰める

⑤ 油を引いたフライパンに④を並べて、熱湯を餃子の1/3の高さまで注いで、ふたをして中火で5分加熱。その後ふたを取って、底がこんがりしたらできあがり

 

             

 青しそ

β-カロテン、ビタミンB群、ビタミンC、食物繊維や、カルシウム、鉄、カリウムなどのミネラルを多く含み、特に、β-カロテン、カルシウム、ビタミンB1の含有量は、野菜類の中でも群を抜いている。青しそ特有の香りの元である精油成分のペリルアルデヒドは、臭覚神経を刺激して胃液の分泌を促し、食欲を増進させる他、健胃作用や強い殺菌作用により食中毒の予防にも効果があると言われている。また、ポリフェノールの一種である香り成分には、強い抗酸化作用がある。

 

             

 

執筆者紹介:  くーこ さん

つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。

学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。

趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。

 コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。

 

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