【コラム】苔玉に寄せて Vol.100~親子、苔玉園芸教室

親子、苔玉園芸教室

 5月5日『こどもの日』に向けて、『親子苔玉教室』、『多肉植物教室』を実施しました。お父さん、お母さんとお子さんたちで予想以上の参加者数で賑わいました。小学低学年から大人まで、多岐年代に渡る参加・・・・・苔玉や多肉植物に目を輝かせ園芸作業に無心に取り組んでいる親子共同作業の姿、微笑ましく嬉しくなりました。

 苔玉は、『ナギ』の苔玉作りにチャレンジしてもらいました。根部を丸く纏め上げてヤマゴケを貼って仕上げる・・・・・四苦八苦、努力していくお子達・・・・・何とか丸い苔玉が出来上がり、満足気な様子、よく頑張りましたネエ!

 多肉植物の寄せ植えは、丸く植穴を掘った薩摩軽石に、『エケベリア属』や『セダム属』の植物を4~5種類を植え付けて、砂漠で緑や赤い宝石を見つけた・・・・・かの如き想いを想定した作品作りでした。多肉植物たちを組み合わせていくお子達の一心不乱の姿・・・・・素晴らしいチャレンジの程を見せてもらいました。

 私は小学2年生時に多肉植物に興味を抱き、高校3年時までの間、概ね700余種を収集・栽培した体験があります。幼い頃の多くの多肉植物、サボテン類が眼に浮かびます。大学進学で長崎の実家を離れましたので、幼い頃の私の収集・栽培品は自然消滅しました。園芸の世界に身を委ねて80余歳になる今、多肉植物たちに・・・'有難う′です。

 慣れない手付きで、多肉植物や苔玉にチャレンジする幼いお子達の姿に触れ、「頑張れ!」 … エールを送ります。

執筆者紹介 –  S.Miyauchiさん

日本農業園芸造園研究所代表。農業・園芸・造園について45年以上の業務・指導に務める。つくば市在住。 つくばの松見公園をはじめ、数々の有名庭園の設計に携わる。現在は全国各地で苔玉教室などを開催し、誰もが楽しく園芸に触れることができる活動を展開している。

 コラム「苔玉に寄せて」は毎月第2土曜日に掲載予定です。

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