【コラム】つくばで食べる・つくる・育てる Vol.74 『息子、マカロン作るってよ』

つくばで食べる・つくる・育てる
2月のテーマ「息子、マカロン作るってよ」

 こんにちは、くーこです。実は先月の1月に連載10年を迎えていました。ここまで長く続くとは思ってもいなくて、私が一番驚いています。これも読んでくださる皆様がいてこそだと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。

 さて、ここ数年息子のバレンタインデー企画に参加してきましたが、今年は受験生のためやらない宣言をされていました。息子の受験は1月に終わっていたものの、県立高校を受ける子たちが大半の中、浮かれているみたいで失礼だからとのこと。至極全うな考えです。今年はシャトレーゼでチョコレート買って家族で楽しむのも良いかもとか、あれこれこちらも考えていました。

 が、宣言数日後「やっぱりバレンタインデーにお菓子作るわ」と言い出され…理由を聞いてみると「何人かから今年も欲しいって言われたのと、お菓子がないとみんな受験頑張れないって言うから」らしいです。ふむふむ、で誰にあげるのか名前を挙げてもらうとすでに受験が終わっている子が2人いる!息子よ、気が付いて!!しかも、リクエストまでしてきたようで、「マカロン食べてみたいらしい」と…マカロン、生まれて一度も作ったことないよ。食べたのだって片手で数えられるくらい。レシピはラデュレの本を持っているけれど、装丁がかわいいって理由で購入しただけ。正直作りたくない!!でも、簡単に作れるレシピを息子がネットで探して持ってきたので、一緒に練習することにしました。

 探してきたレシピは生地の乾燥がいらないタイプで、事前にふるった粉糖とアーモンドプードルに卵白を混ぜてから、メレンゲを加えていく方法でした。一見簡単そうなのですが、まず粉類と卵白が混ざりにくい。おそらく卵が想定したより小さかったのか卵白量が足りなかったのかもしれないです。なので、メレンゲ入れてもマカロナージュしても生地が緩まず、絞り出してもドラクエのスライムの形のまま(普通は広がって円盤状になります)。焼いてみたらひび割れのガリガリザクザクで、マカロンとは程遠い物体が出来上がりました(味はおいしい)。

 大失敗したので、ここであきらめるかと思いきや、リベンジすると。失敗の理由を親子で考えた結果、①卵白量がグラム表記のレシピを使う。②メレンゲはフレンチメレンゲでもイタリアンメレンゲでもなく、泡の強度が最も高いスイスメレンゲにすること。かつて読んでいた「夢色パティシエール(監修はあの青木定治氏!)」には主流はフレンチメレンゲと書いてありましたが、ここでは成功率を取ります③粉類は直接メレンゲと混ぜて、乾燥時間をしっかり取る。④150℃のオーブンで最初から焼くのではなく、最初の数分は高温で焼いて表面を固めてから150℃で焼く。という方法を取ることにしました。
 それぞれの理由として、①はⅯサイズとLサイズでは10g前後卵白量が変わる。②のスイスメレンゲは湯煎にかけて泡立てるため、グラニュー糖もすぐ溶けてきめ細かくしっかりと作ることができる。③は冬で乾燥中だし、こちらの方が作りやすそうと結論。④オーブンの蓋は開けるとすぐに温度が逃げるので、最初はきっちり高温で焼いてピエを出してから少しドアを開けて150℃で焼いてみる。なんだか夏休みの自由研究の様になってきました。

気を取り直して、上記を踏まえ再度チャレンジしてみたところ、大成功です!ひび割れもなく、つるんときれいなマカロンコックができあがりました。中に挟むガナッシュは冬っぽく柚子ジャムを刻んで混ぜてみました。もう完璧な見た目です。味もおいしい。なのに、ラッピングは適当で、家にあったジッパー袋に入れて渡すと言う中3男子クオリティー。それでも、みんなおいしいって言ってくれたそうで、ちょっぴり励ましになったなら良かったとつぶやく息子なのでした。

それではまた3月にお目にかかりましょう。

≪ チョコマカロン ≫

【材料】(コック生地)
・卵白:70g 
・グラニュー糖:60g 

☆粉糖:80g 
☆アーモンドプードル:70g
☆ココアパウダー(無糖):10g
※粉糖+アーモンドプードル+ココアは必ず一緒に2回ふるう

【下準備】
・オーブンを 180℃ に予熱
・天板にクッキングシートを敷く
 (100均のお店でマカロンシートが売っています)
・絞り袋に丸口金(8〜10mm)をセット

 

【材料】(チョコマカロン:約20個分)
*小麦粉 120g
*アーモンドプードル 30g
*ベーキングパウダー 小さじ1

・バター 100g
・卵 2個
・グラニュー糖 80g
・バニラエッセンス 少々

【作り方】
① ボウルに卵白とグラニュー糖を入れ、湯せんにかけ、逆さまにしても落ちないぐらいしっかりと角が立ち、つやが出るまで泡立てる。

② メレンゲにふるった粉類を一気に加え、ゴムベラで底から返すように混ぜてから、ボウルの側面に生地を擦り付けてなじませる。生地を持ち上げてリボン状に落ち10秒ほどで跡が消える状態でストップ(混ぜすぎ注意)

③ 直径3cmほどに絞り、天板を軽くトントンして空気を抜き、室温で 30〜60分乾燥させる。
触っても指につかなければOK

④ オーブンで、最初4分:180℃(ピエを出す)その後12〜15分:150℃で焼く。
焼き上がったら完全に冷ます。


執筆者紹介:  くーこ さん

つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。

学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。

趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。

 コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。

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