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今年3月から、新型コロナウイルス拡大のため、自粛しておりました「苔玉ワークショップ」をイオンモール浦和美園にて、開催いたしました。いつもお世話になっているプリムローズ浦和美園店の主催で実施することができました。この場をお借りして感謝申し上げます。
当日はお久しぶりにお会いできた苔玉デザイナー・マイスターの皆様(常連さん(^^♪)だけでなく、はじめて参加してくださった方もたくさんいらっしゃいました。コロナ過、外出自粛をされていた間、植物に癒された方も多くいらっしゃったというお話もお伺いできて、とても嬉しいひと時でした。
今回の緑の苔玉ワークショップでは、秋にぴったりの「モミジの苔玉」と、赤や橙色の実がかわいらしい「ピラカンサの苔玉」のどちらか気に入った植物をお客様に選んでいただいて、苔玉作りを楽しみました。
モミジもピラカンサも四季を通して変化が楽しめる、趣のある苔玉です。みなさんの制作した苔玉は、ひとつひとつ違った味があって、すてきな出来映えでした♪
ご参加いただいたみなさま、お疲れさまでした。そして、ご参加いただきまして、ありがとうございます。
これからは寒くなる時期ですが、秋・冬に楽しめる植物もこれから出始めます。
植物に触れることで、コロナ疲れを癒して、ホッと一息ついていただけることを願っています。
こんにちは、くーこです。
急に気温が下がり、秋の味覚がおいしい季節になりましたね。
例年ならば、息子の通う小学校でこの時期にサツマイモ掘りが行われるのですが、このコロナ禍で苗の植え付けができず…
そんな少し物足りない秋を過ごしていたところ、立派な栗を頂きました。
実は茨城県、栗の生産量も日本一だったりします。有名なのは陶器の街の笠間の栗ですが、筑波山周辺でも盛んに作られています。この辺りは年間通して温暖な割に、比較的昼夜の寒暖の差があること、関東ローム層の土壌がおいしい栗を作るのに合っているそう。
そして今回もらったのは筑波山で作られたもの。さて、何にしようか?息子は給食で出た「栗のムース」が食べたいと言っているけれど…って、今の給食ってそんなおしゃれメニューが出るの?!
とりあえず、もらった栗を洗って水気を拭いたら、新聞紙でくるんで冷蔵庫のチルド室へ。すぐに食べてはいけません。3日もすれば糖度が上がって更においしくなります。栗は常温だと足が速いので、手に入れたら即冷蔵庫へ入れましょう。
今回は30粒くらいだったので、半分は栗ごはん、もう半分はアレンジしやすい洋風の甘露煮に。
皮むきは時間がかかるので、お気に入りの音楽をかけて、覚悟を決めて向います。
まずは、大き目のボウルに栗を入れて、熱湯をたっぷり注いで冷めるまで30分位放置します。これで鬼皮がやわらかくなり、卵の殻並みにむきやすくなります。
栗剥き器があれば作業も早いのですが、そんなもんはないので、私は短いパン切包丁とペティナイフの2本でむきます。パン切包丁のギザ刃で栗のお尻を少し切り落としてからペティナイフで剥くと安全に作業できます。渋皮も剥けたら、即冷水に漬けてくださいね。アク抜きと傷まないようにするためです。この日は2時間かかりました。
ここまできたら、あとは煮るなり焼くなりです。このまま冷凍して保存も有りですね。
正直、面倒な食材だとは思いますが、そこもおいしさのひとつってことで、秋に一度は手に取ってみませんか?
・むき栗 15粒
☆水 400ml
☆グラニュー糖 200g
☆ラム酒
① 鍋に栗が重ならないように並べて、☆を入れて中火にかける
② 沸騰してきたら、クッキングペーパーで落し蓋をして弱火で15分煮る
③ 一度冷まして、もう一度弱火にかけて、シロップがとろっとしてきたらできあがり
ブナ科クリ属の木の一種。縄文時代から日本にあり、食用や木材として使われていた、日本になじみ深い植物。
実の香りの主成分のひとつに、サツマイモと同じメチオナールが入っている。
「渋皮が剥きにくくて・・・」って人には、農研機構(つくば市)が作った「ぽろたん」がオススメ。
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
過去40余年、1000余種に及ぶ植物たちを「苔玉」として楽しんできました。今新型コロナ禍中にあって、更に多くの植物たちと直接触れるチャンスを得、さて、次のアフターコロナ、ウィズコロナの私たちの園芸をどう考えたらいいのだろうと、アレコレ想いを巡らしております。
ここ1~2年の内には、早晩バイバイコロナ、またウィズコロナの時を迎えることでしょう。
その時の多くの人たちの心は一体、何処へ向かって行くのだろう? と、考えあぐね迷い続けております。歴史に学ぶのもありかなと考えたりもしております。
江戸時代の徳川4代将軍の頃(文化・文政年間)、日本の園芸は栄華を極めていました。秋を彩る「菊」が、奥州、江戸、伊勢、美濃、肥後などで品種改良され全国で菊花展が開催され、また春から初夏に掛けて江戸から山形や伊勢、肥後と「花菖蒲」が珍重されてきた歴史があります。アサガオもまた、文化・文政年間に大きく花開いたのでした。
明治・大正期に入って欧米等々から多くの種類の園芸植物がもたらされました。往時を忘れ、何時しか「鹿鳴館的な園芸」に毒されていった嫌い、無きにしも非ず、だったと考えられます。令和の今日に至ってもなお、その一端は見て取れます。
桜の代表花とされがちな「染井吉野桜」は、150余年程度の歴史の中で、見事に「咲いてパット散る」潔さが戦前・戦中のナショナリズムをまとわせるのに一役を担ったと言われています。染井吉野桜は、主に関東地区に多く植樹されました。
人それぞれに歴史あり、その足元に気付かないまでも「植物」との関りが存在しているようです。人の心は移ろい易いもの、でも、少なくとも「平和で安寧」な私たちの生活であり続けたい、そう願わずにはおられません。
日本農業園芸造園研究所代表。農業・園芸・造園について30年以上の業務・指導に務める。つくば市在住。 つくばの松見公園をはじめ、数々の有名庭園の設計に携わる。現在は全国各地で苔玉教室などを開催し、誰もが楽しく園芸に触れることができる活動を展開している。
コラム「苔玉に寄せて」は毎月第2土曜日に掲載予定です。
こんにちは、くーこです。
私は買い物に行くとき、基本的に地産地消を心がけています。それは、安いし新鮮だから。でも、この辺では手に入らないものはお取り寄せをします。
今回は長野県の小布施町で栽培されている「ブラムリー」という調理用の青リンゴを買ってみました。リンゴには生で食べてもおいしい「デザートアップル」と生食には向かない「クッキングアップル」があり、日本で栽培されているのはほぼ「デザートアップル」なんだそうです。毎年アップルパイ用の「グラニースミス」を購入している小布施屋さんの案内がメールボックスに入っていたので、購入してみました。
「ブラムリー」はリンゴの中では収穫が早く(終わりも早い)、9月の上旬に届きました。箱を開けると、鮮やかな緑と爽やかな酸味が既にします。形は扁平。生で食べてみると、ひたすら酸っぱい。甘さのかけらもなく、むしろちょっと渋い気も…加工向きと言われている紅玉やグラニースミスは生食でもおいしいと思えたけれど、この酸味は初体験。期待大です!
うきうきしながらアップルパイを作ります。初めての素材は心躍りますね。手順はシンプルに、リンゴとグラニュー糖とバターにシナモン。お砂糖はサンふじとかで作る時より多めに。加熱すると煮崩れやすい特性もあるので、厚めにカットして…
結果、すばらしく鮮やかな酸味のアップルパイができました。全国からアップルパイをお取り寄せしている友人に試食してもらったところ、「こんなアップルパイ食べたことないよ!酸味も甘みも絶妙だよ!!」とのコメントが。素材が違うだけでこれだけ味が変わる体験は最近していないかもしれません。これは来年もお取り寄せ決定です。
他にもジャムにして、ローストポークやスモークチーズとの組み合わせも良かったです。酸味が強いから、動物性のたんぱく質との相性が良いのかもしれません。
もし、このコラムを読んで興味がある方は、まだ小布施屋さんでわけあり品ではありますが購入できるようなので、覗いてみてはいかがでしょうか。
・冷凍パイシート 2枚
・ブラムリー 1個
・グラニュー糖 果肉の20%
・バター 5g
・シナモン 適量
・卵 1個
・グラニュー糖 適量
① ブラムリーを12等分に割り、厚めにスライスする
② フライパンを熱し、バター・ブラムリーを入れて軽く炒める
③ 果肉20%分のグラニュー糖を入れて水分がなくなるまで中火で炒める
④ シナモンを適量加え、混ぜたら良く冷ます
⑤ オーブンを200℃に予熱する
⑥ 冷凍パイシートを解凍し、1枚2等分にする
⑦ といた卵をまわりに塗って、④を適量詰め、三角形に折ってフォークで閉じる
⑧ 表面に卵を塗って、表面に3か所フォークで穴をあけ、グラニュー糖を適量振りかけたらオーブンへ
⑨ 20分ほど焼いて、きつね色に焼けていたら出来上がり
イギリスではクッキングアップルの王様として、今も大人気の品種。
生産される45%を占めているそう。
日本では町おこしの一環として、小布施町が1991年に商業栽培を開始。
今、料理専門家やパティシエの人たちに注目されている品種です。
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
苔玉教室の中で、よくある質問に、「この植物は何科に属する植物ですか?」と問われることが多くあります。「エッ、桜がバラ科に属するんですか!」って、驚かれたり、また「なるほどネェ」と納得してもらったりと様々です。いずれにしても、より深く、詳しく植物を知りたい、興味を抱いて頂くこと嬉しく、質問にお答えしています。
桜の苔玉
バラの苔玉
「科名」とは、植物分類学上の一つの段階であって、「科名」から植物を探すことが出来ますし、同じ科の植物一覧などから植物の育て方、基本情報などを知ることも出来ます。「科名」に興味を持っていただくことは、植物探求の第一歩かもしれません。
私が植物分類学を学んだのは、大学時代に佐藤清明先生(昭和天皇が岡山下向なさった折の植物のご案内を務めた植物学者で、牧野富太郎先生とも別懇の中)の講義を受けてからのことでした。55余年も以前の昔々のことです。岡山大学の後背にある広大な大学演習林を歩きながら、野に生育する植物を指し示しながら、誠に気さくに、だけど懇切丁寧に植物の多くをお話頂き、深く感銘したこと、忘れられません。
苔玉植物たちと触れるなかで、その植物の「科名」検索に始まって、更に奥深い植物たちとの触れ合いを多くの人たちに体験して頂きたいと願っております。新型コロナウィルス渦中、ともすれば巣ごもり型の生活を余儀なくされる毎日です。苔玉植物の一つ一つに触れて頂き、より深く植物探索して頂くことで、新たな楽しい時間を過ごして頂けるものと信じております。狭い園芸工房・私の部屋には、多くの種類の植物たちが緑をいっぱいにひろげています。いろいろな植物たちと触れ合いながら、今は亡き佐藤清明先生にもっと多くのことを学んでおきたかったと悔い反省し、コロナ禍巣ごもりしています。
植物学者 佐藤清明 先生
~ リーフレットより引用
因みに、岡山県内に佐藤清明記念館が設立・開園しているはずです。
コロナウィルス制圧できた折には、是非、佐藤先生記念館を訪ねたいと、思いを致しているところです。
日本農業園芸造園研究所代表。農業・園芸・造園について30年以上の業務・指導に務める。つくば市在住。 つくばの松見公園をはじめ、数々の有名庭園の設計に携わる。現在は全国各地で苔玉教室などを開催し、誰もが楽しく園芸に触れることができる活動を展開している。
コラム「苔玉に寄せて」は毎月第2土曜日に掲載予定です。