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つくばで食べる・つくる・育てる Vol.31『大好き夏野菜 』

つくばで食べる・つくる・育てる
7月のテーマ「大好き夏野菜」

 

 こんにちは、くーこです。このコラムが出る頃には子供が夏休みに突入しています。

そして、入ってすぐに行われる先生との面談と夏休みの宿題をどう攻略するのか頭を悩ませている未来しか思い浮かびません。こちらの小中学校は前後期制なので通知表が夏休み前には無く、その分気が楽ではあるのですけれどね。

今年は予想以上に梅雨が早く明け、そこから家庭菜園の野菜たちもぐんぐん成長して毎日少しずつ収穫できるようになりました。それはどこも同じようで、息子が通う小学校でも育てたジャガイモがたくさんとれたということで3個ほど持たせてくれました。さっそくじゃがバターにしておやつに食べていましたよ。みずみずしくてとてもおいしかったそうです。全て息子のお腹に入ってしまったので、「そうなんだー」としか言えない母でした。

 

   

 

それとは別に小学2年生と3年生は授業の一環で個人の好きな野菜をベランダで育てています。ミニトマトやキュウリなどそのまま食べられるものは休み時間におやつ代わりに食べてもOK。もちろん持ち帰ってもいいですよ、となんともおおらかな対応をしているようです。登校時に子どもたちが「ミニトマトがおいしくできたよ!」「ピーマンがもう少しで採れそう。お母さんに肉詰め作ってもらうの」とお話ししてくれるのを聞いて、なんとも微笑ましい気持ちになりました。中には強者な子もいて、下校時にお口がもぐもぐしているので何を食べているのか聞いたら「お姉ちゃんが育てたインゲン。俺、インゲン大好き」と言うではありませんか。手を見ると確かに握られたビニール袋にサヤインゲンらしきものが入っています。スナック菓子のごとく食べるそれは生でした…サヤインゲンって生で食べられるっけ?新鮮だとおいしいの?と家に帰ってすぐにGoogle先生に尋ねたところ、食べられるようでした。インゲン豆に含まれていて中毒を起こすレクチンは、さやを食べるために品種改良されたさやいんげんには含まれていないようなのでひとまず安心。じゃなくて、自由すぎじゃない?でも嫌いじゃないです。

 

 

そして、私の大好きなナスなのですが、なんと息子が言うには給食で苦手な野菜ダントツ1位なんだそうです。全国調査では1位ゴーヤらしいのですが、あまり給食には出てこないのでナスなのだそう。確かに全国調査でも2位にランクインしています。ナスが大好きな息子は給食に出ると皆少ししか盛らないらしく、たくさんナスがおかわりできると喜んでいます。嫌いな理由を聞くとグニグニした食感が嫌いとか、色、皮が硬いとこなんだそうです。確かに、鮮度が悪かったり育ちすぎると皮硬くなるし、しっかり熱を通さないとトロっとした食感にならないですよね。外国の料理番組でも「ナスって人気ないよね」って言っていたので万国共通なのでしょう。

 

そんな人には、ぜひとも長ナスを試してほしいです。長ナスは実も柔らかくて火も通りやすいし甘味もあるのでオススメです。スーパーでは普通のナスよりちょっとお高い値段で売られていますが、はずれがないのでうちでは長ナス推しです。家で育てているのももちろん長ナス。朝採りのナスは水分たっぷりで甘いので、そのまま浅漬けやダシにしたり、晩御飯用に焼きナスを作ってキンキンに冷やして冷蔵庫に入れておきます。ランチのパスタにもよく使いますよ。

 

その中でも我が家の夏のナスメニューで一番人気なのが「ナスのつけめん」です。
大人気コミック「3月のライオン」12巻に出てくる「つけめん」を私流にアレンジしたものなのですが、具だくさんのつけ汁を作って、冷たく冷やしたそうめんにつけて食べます。そうめんにありがちな食べている途中で飽きてくることがないのと、他に天ぷらとかお惣菜を用意する必要がないので楽なんですよね。つけ汁のナスにはごま油と豚肉の油がしみ込んでいるので、満足感があるように思います。そばでもおいしいですよ。うどんには合いませんでしたが。豚肉のB1で夏場で予防にもなりますし、夏休みのお昼にぴったりなので、ナスが苦手な人も試してほしいです。

 

 

 

≪ナスのつけめん≫

【材料】(2人前)
・ナス 1本 
・豚小間肉 150g
・長ネギ 1/2本 
・しいたけ 2枚  
・生姜 1/2片

・ごま油 大さじ1 
・めんつゆ 適量 
・水 300ml 

・そうめん 4束 
・しそ、みょうが 好きなだけ

【作り方】

① 薬味のしそ・みょうがを千切りにする
② ナスは厚めのいちょう切り、豚小間肉は食べやすい大きさ、長ネギは斜め薄切り、しいたけは薄切り、生姜は千切りにしておく
③ 熱した鍋にごま油と生姜を入れて、香りが出てきたら豚小間を入れて炒める
④ 肉の色が変わったら、ナス・長ネギ・しいたけを入れてしんなりするまで炒める
⑤ 水を入れて沸騰したら、味を見ながらめんつゆを入れていく(少し濃いめがおすすめ)
⑥ そうめんをパッケージの表示通りに茹でて冷やす
⑦ できあがり。


執筆者紹介:  くーこ さん

つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。

学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。

趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。

 コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。

つくばで食べる・つくる・育てる Vol.30『ローズマリー 』

つくばで食べる・つくる・育てる
6月のテーマ「ローズマリー」

 こんにちは、くーこです。
半袖の出番が多くなってきた今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
こちらは、春に植えたピーマンと長ナスが初収穫を迎えました!今回は追肥もきちんと行ったためか、ナスは柔らかく、ピーマンも歯ざわり良く肉厚に育ちました。前に育てたピーマンはプラスチックのごとく頑固な固さがあったので、これは大成功かもしれません。ただ、どちらも収穫数はまだ2個ずつ。各種苗を2本ずつ植えたので、各苗木から1個しか収穫できていないということです。このままでは無限ナス&ピーマン計画が頓挫してしまうので、せっせと肥料をやって、今ついている花たちを立派な野菜にして見せる!とひそかな闘志を燃やしています。知り合いの農家のおば様がいうには、良い肥料をたくさんあげればおいしい野菜ができるそうですよ。野菜の他には3種類ハーブが植わっていて、定番のローズマリー・タイム・ミントがいます。

 植わっている中ではローズマリーをよく使っていて、先月紹介したフォカッチャや肉料理、トスカーナ風フライドポテトなんかを作る時に入れています。そのせいかあまり繁らなくて、当初予定していたスワッグ計画がまだ実行できていません。もう少し増やしたいので、夏が終わったあたりに剪定したものを使って挿し木してみようと思っています。実は、これまでに何度かローズマリー栽培に失敗していて、今回初めて1周年を迎えることができました。毎回水をやりすぎてダメにしてしまっていたので、少し大きめの苗を鉢植えにしたのが良かったのかもしれないです。水をたっぷり必要とする野菜苗と一緒にするのはNGみたいですね。意外でした。

そんな中、先日RICOさんとお会いした時にふたりで「ローズマリーとバナナのケーキ」を食べたのですが、こっくりとしたバナナの甘味にローズマリーのすっきりとした風味がベストマッチ!でとってもおいしかったのです。ベリーや柑橘系に合わせることはあっても、バナナって発想はなかったので、目から鱗がボロボロ落ちましたよ。ローズマリーのように香りが強いものだと、量を間違えたらほかの風味が台無しになりがちなのでスイーツにはなかなか手を出せないでいましたが、これはぜひ真似したいなと思いました。

そんな私が唯一ローズマリーを使って作るお菓子がイタリアのお菓子「ビスコッティ」。
これは春日部にある「オークウッド」のビスコッティに感動して作ったものです。この間、「マツコの知らない世界」でも紹介されていましたね。ケーキはもちろんおいしいのですが、焼き菓子も素晴らしくおいしいお店です。このビスコッティ、薄焼きでカリッとしている中にほんのりとローズマリーの爽やかな香りがする一品なのですが、今まで食べたビスコッティで一番おいしかった!絵本に出てくるようなお店のお庭に植わっているローズマリーを使っているようです。そんなおいしいお菓子を好きな時に好きなだけ食べたい一心で作ったレシピです。本家にはかないませんが、簡単で日持ちもするので作ってくれたらうれしいです。ただ、今の時期はすぐに湿気ってしまうので、ジッパー袋に入れて冷蔵庫で保存することをお勧めします。飲み物はイタリアではコーヒーと合わせるようですが、紅茶にもよく合います。オレンジピールが入っているのでアールグレイが一押しです。それでは、素敵なティータイムを!

   

≪ビスコッティ≫

【材料】(24枚ぐらい)
・小麦粉 120g 
・卵 1個  
・砂糖(グラニュー糖やキビ砂糖) 40g 
・米油(サラダ油でもOK ) 大さじ1 
・ベーキングパウダー 小さじ1/2 
・ピスタチオ(無塩)30g 
・アーモンド(無塩) 40g 
・オレンジーピール 1枚(40g前後) 
・ホワイトチョコ 1枚(40g) 
・生ローズマリー 10cmくらい

【作り方】

※150℃のオーブンでピスタチオとアーモンドを10分ローストして粗く刻んでおく
※ローズマリー(葉だけ摘む)とオレンジーピールは細かく、ホワイトチョコは粗く刻んでおく
※準備が終わったらオーブンを180℃に予熱しておく

① ボウルに砂糖と卵を入れてよく混ざったら、米油を加えてよく混ぜる

② 一緒にふるった小麦粉とベーキングパウダーを①に入れて、ゴムベラで切るように軽く混ぜたら刻んだピスタチオ・アーモンド・オレンジーピール・ホワイトチョコ・ローズマリーを入れ、粉気がなくなるまで混ぜる

③ 鉄板にオーブンペーパーを敷いて、両手に分量外の米油をつけたら②を厚さ1cmのなまこ型に成形する。このときに、表面にひびが入らないようにする

④ 180℃に温めたオーブンで15分焼く

⑤ 冷めたら、1㎝の厚さに切って、断面を上にして鉄板に並べる

⑥ 150℃のオーブンで30分前後焼く(表面を触ってかたくなっていればOK )

⑦ 焼き立ては崩れやすいので、そのまま冷ますと出来上がり


     

執筆者紹介:  くーこ さん

つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。

学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。

趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。

 コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。

つくばで食べる・つくる・育てる Vol.29『そうだ、パンを焼こう』

つくばで食べる・つくる・育てる
5月のテーマ「そうだ、パンを焼こう」

 こんにちは、くーこです。G.W.はいかがお過ごしでしたか?私は栃木県の益子へ陶器市に出かけ、別の日には那須高原まで行ってきました。動物王国でスナネコの赤ちゃん見てきましたよ。どちらもたくさんの人でにぎわっていて、少しずつコロナ前に戻ってきているのかな?と感じました。今回は日帰りでしたが、夏休みにはお泊りでどこかに行きたいねと話しているところです。

 さて、5月に入り室温が20℃を超えてくると我が家ではパンを焼く頻度が多くなります。パン生地が発酵する温度に適しているからですね。逆に言えば、バターを織り込むようなクロワッサンやデニッシュはお休みです。よく作るのは、成形に時間を取れるときはミルクパンやシナモンロール、ちぎりパンでしょうか。最近は3時間もあれば作れるフォカッチャを作ることが多いです。今月はフォカッチャのレシピを紹介しようと思うのですが、高加水率のレシピにして初心者の人にも手軽に作れるものにしました。材料揃えたら、1次発酵まで手際が良ければ5分です。やわらかく気泡を不均一にしたいので生地を台に出してこねずに、1ボウルで終了です。小学生の息子も「簡単~♪」と言いながら作っていました。なので、こねこねしながらパン作りを楽しみたい人には物足りないかもしれませんね。

 

 フォカッチャを作るときのポイントですが、「オリーブオイルをケチらない」これに尽きると思います。もうね、オリーブオイルマスターの某俳優さんかと言いたくなるくらいドバドバふりかけます。一度、その量に恐れをなして半分ぐらいに減らしたのですが、生地がカリカリにならなくてイマイチな出来上がりになってしまったので、それからは目をつぶって思いっきりかけるようにしています。厚さはお好みで。型で焼くと厚みのあるフォカッチャができるので、サンドウィッチにするときはおすすめです。私はというと、鉄板で薄く焼くことが多いです。それはEテレで絶賛放映中の「ブリティッシュベイクオフ」審査員であり伝説のパン職人ポール・ハリウッド氏が「厚いフォカッチャはイタリア式ではなくイギリス式だ。本来は薄くあるべき」と力説していたので、そんなもんかと真似しています。家族からもカリカリ部分が多い薄目が好評ですね。

 フォカッチャといえばトッピングだと思うのですが、私はシンプルに岩塩+ローズマリーや、刻んだオリーブとセミドライトマトを混ぜ込んでいます。やったことはないのですが、ひらひらに薄く切ったジャガイモとチーズもおいしいらしいです。フォカッチャはピザの原型といわれているので、好きなものをいろいろのせてアレンジして楽しんでみてください。

 最後に、パンを焼いているとよく質問されるのが「どこの粉使っていますか?」です。我が家は大量消費するのでコストコで売っている強力粉を使っています。グルテン率や産地を気にしなければスーパーで売っている粉でおいしくできると思っています。それよりも気を使っているのはイーストです。イーストでだいぶ味が変わる気がします。私がここ数年使っているのは「白神こだま酵母ドライ」なのですが、ふんわりしてほんのり甘い生地になります。イースト臭さがないので好きです。そして、先日富澤商店で見つけて購入した「北海道とかち野酵母ドライイースト」も扱いやすくて、焼くともっちり優しい香りがします。近所で売っているなら買うなぁ…と思っているのですが、見落としているのか、つくば近辺では見たことないのです。残念。

 そんなわけで、材料は身近で買えるもので良いですから、まずは作ってみましょう。焼き立てのパンはそれだけでおいしいですからね。

   

≪フォカッチャ≫

【材料】(オーブンの鉄板1枚分)
・オリーブオイル 生地用:21g
+仕上げ用 適量  
・岩塩 適量 
・ローズマリー 適量

【作り方】
① 大き目のボウルにAを入れてコムベラでよく混ぜる

② 少しまとまってきたら生地用のオリーブオイル21gを加えて10回くらい下から上へ折りたたむようにして生地にオイルをなじませる(ここでは完全に混ざりません)

③ ②にラップをかけて生地が2倍になるまで1次発酵させる(30~1時間半ぐらい)

④ 2倍くらいに膨らんだら、ゴムベラで軽く押してガス抜きする(刻んだ具を入れるときはこのタイミングで)

⑤ オーブンペーパーを敷いた鉄板(型)に大さじ1のオリーブオイルをのばしてその上に④をのせて指で好みの厚さになるまで伸ばしていく

⑥ ラップをして更に30分前後2次発酵をさせる

⑦ オーブンを200℃に設定して予熱をする

⑧ 2倍の大きさになったら指でくぼみをたくさんつけたら、オリーブオイルを大さじ1~2程まんべんなくかけて、岩塩をふりかけてローズマリーをちらす

⑨ 15~20分きつね色で底がカリカリに焼けていたら出来上がり


     

執筆者紹介:  くーこ さん

つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。

学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。

趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。

 コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。

つくばで食べる・つくる・育てる Vol.28『春爛漫』

つくばで食べる・つくる・育てる
4月のテーマ「春爛漫」

 こんにちは、くーこです。桜も葉桜になり、花水木が満開のつくば市です。今年の小学校の入学式はぎりぎり桜が間に合い、お天気も良かったので素敵な写真が撮れたそうですよ。私も登校班の見守りで朝学校まで歩いているのですが、新一年生のかわいいこと。距離が長いので途中で疲れちゃう子や不安でテンションだだ下がりの子もいるので手をつないだりすると、その手の小ささに「うちの子にもこんな時期がありました!!」ときゅんとしてしまいます。そして、後ろから班長の息子が新入生の荷物を持ったり手を引いたりするのを見ると、その成長に胸がいっぱいになる今日この頃です。

 この時期の散歩は日々の変化が大きくてとても楽しく、昨日は通学路脇の竹林でタケノコの穂先がたくさん出ているのを発見しました。その下には星状の白い花をつけるタイリンオオアマナがたくさんのつぼみをつけていました。朝の早い時間だとまだ咲かないのですが、下校の時間にはひっそりと咲いています。アマナの名前がついていても、球根には毒性があるそうなので愛でるだけです。そして、近場の森林公園ではたくさんの山野草の花に出会うことができました。ジュウニヒトエ・シロバナタンポポ・セントウソウ(シャクかも?)・スミレは今が見ごろで、アマドコロはあと少しってところでしたがここのところの暑さ(暖かい通り越しています)ですぐに咲くかもしれません。そんな中、スプリング・エフェメラルのひとつとされているニリンソウを見つけました。一重咲きですが、白くて可憐な花です。スプリング・エフェメラルとは春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごす一連の草花の総称で、日本語では「儚い命」と訳されていますが、花をつける期間が短いだけでその後は地下茎や球根に栄養を蓄えて休んでいるだけなので、私は「春の妖精」って言い方が好きですね。林のまだ肌寒いところで花が咲いている様はまさに妖精だと思うのです。ガーデニングに咲くカラフルなお花とはまた違った趣があり、この時期の森林公園にはちょこちょこ足を運んでいます。初夏になると蜂とかが怖いので、春限定のお楽しみですね。

 ガーデニングの話が出たので、今年の我が家の庭事情を少しお話しすると、ドウダンツツジが開花し、ラズベリーにつぼみがたくさんつきました。そして花を育てるのをやめました。と言うのも、昨年は育てるのが簡単というカリブラコアを植えたのですが、切戻しに失敗したらしく長期間咲くどころか、短期間で終了してしまったのです。もう自分にがっかり。Youtubeとか見て勉強したのにこの体たらく!グリーンを販売しているショップのコラムで言うのも何ですが、たぶん向いてないので花は植えずに初心に帰って野菜とハーブのみにしました。ハーブは去年の株がそのまま元気なので、それに加えて夫に雑草と間違えられて引っこ抜かれたタイムを再度鉢仕立てにして植えました。今度は斑入りにしたので大丈夫なはずです。あとは、消費量が半端ない長ナスとピーマンの苗を2株ずつ植えてみました。もう少し暖かくなって夜と日中の寒暖差があまりなくなってきたら唐辛子やバジルを植えようかと思っています。やはり全ては食からですからね。愛でるガーデンではなく、味わうガーデンを目指しますよ。皆さんは何をこの春植えますか?


執筆者紹介:  くーこ さん

つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。

 コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。

 

つくばで食べる・つくる・育てる Vol.27『おうち時間の過ごし方』

つくばで食べる・つくる・育てる
3月のテーマ「おうち時間の過ごし方」

 こんにちは、くーこです。数日前に家の前の歩道でつくしを発見しました。

「春が来たんだねえ」なんてほのぼのしていたのですが、雪が降ってきてびっくりしました。ものすごく寒いし!でも、積もったら「雪月花」が見られるかな?とちょっと期待していました。

思い浮かんだのは、雪の上に 照れる月夜に 梅の花 折りて贈らむ 愛しき児もかも 大伴家持
万葉集で詠まれている歌です。「雪の上に輝く月、そんな夜に梅の花を手折って贈る愛しい恋人がほしいなぁ」って感じですね。奈良時代の歌人ですが、思考は現代人と変わらないと最初に読んだ時はちょっと笑ってしまいました。どちらかと言えば、白楽天の「雪月花の時に最も君を憶う」に共感を覚えます。結局、夕方にはほとんど溶けてしまい見ることはできませんでしたが、ちょっぴり昔を思い出した一日でした。

             

さて、コロナ禍でおうち時間を充実させるため、書店などでは特設コーナーを作ったりしていますが、皆さんはどう過ごしていますか?私は趣味の楽器の練習に当てることが多いです。ときどき手芸や切り絵などもやります。この春小学6年生になる息子は最近スイーツ男子と化し、毎週末お菓子を作っています。どうも私がFOXTVで視聴している「ブリティッシュ・ベイクオフ」に影響されたようです。この番組はイギリス全土から選ばれた素人ベイカーの勝ち抜きバトルなのですが、無茶ぶりに近い時間制限の中作っていくのです。息子は「すごいすごい」と毎回見ていたのですが、ある日「マカロン作ってみたい」と言いだし…(汗)ベイカーの皆さん、飾り付けと称して難なくマカロン焼いてましたもんね。でも、そんなに気軽に焼くもんじゃないのよ。そもそも母は焼いたことない!と伝えたところ、じゃあ簡単なお菓子から練習していこうってことになり、ホットケーキ→クッキー→プリン→ブラウニー→シュークリームとステップアップしてきました。ホットケーキで失敗した時には「あちゃ~」って目を覆ってしまいましたが、原因が適当に作ったせいと分かっていたので、なるべく材料が少なくレシピを簡単に、かつおいしくできるものを考えて、それをホワイトボードに書いて5回は読ませて覚えさせてから作るように教えたら8割ぐらい自分で作れるまでになりました。なかなかの進歩です。

できたお菓子は少し離れた仲良しのお友達に持って行くことが多いですね。お互いに親がエッセンシャルワーカーのため対面で遊ぶことを控えているので、お菓子を手渡しした後Zoomをつないでゲーム機片手に手作りしたお菓子を一緒に食べながら遊ぶという、現代っ子ならではな光景を繰り広げています。「今日のもとってもおいしいよ!」とキャッキャウフフしているその隣で、親達は「息子たちファンシーでかわいいよね~」とちょっと意味不明な日本語でラインをしながら愛でているのです。これはこれで、なかなか楽しく癒されます。

今回はスフレチーズケーキを焼いてみました。焼くときにちょっと割れてしまいましたが、なかなかしっとりふわっと仕上がりましたよ。初めてでもつぶれないようにレシピの粉の分量を少し多くしてあるので、慣れている方は小麦粉とコーンスターチを5gずつ減らすともっと軽い食感になります。春休みに親子で作ってもらえたら嬉しいです。
あー、あとは片付けまでできたら最高なんだけれどな。と大量の洗い物をしながら思う母なのでした。

             

 

 スフレチーズケーキ

【材料 】(18cm丸型)
 A:クリームチーズ 200g 
 A:バター 20g 
 A:牛乳 100ml 
 
 ・グラニュー糖 70g
 ・生クリーム 100ml 
 ・卵 4個 
 
 B:小麦粉 40g 
 B:コーンスターチ 10g 

 ・レモン汁 大さじ1 
 
 C:アプリコットジャム 30g 
 C:水 小さじ1
 

作り方
※卵は卵黄と卵白に分けて卵白は冷やしておく
※Bは合わせてふるいにかけ、オーブンは160℃で予熱しておく。
※型にオーブンシートを底と側面に敷いて、アルミホイルで底を覆っておく
 
① Aとグラニュー糖の半分を小鍋に入れ、弱火にかけて泡立て器でよく溶かす
 
② 粗熱が取れた①に生クリームを入れてよく混ぜる
 
③ ②に卵黄を1個ずつ入れ混ぜ、レモン汁も入れる
 
④ ③にCを入れて泡立て器でダマがないように良く混ぜる
 
⑤ 卵白と残ったグラニュー糖でメレンゲを作る。艶があって、ひっくり返して落ちないくらいボソボソになるまで泡立ててはダメです。
 
⑥ ⑤の1/3量を④のボウルに入れて泡立て器でしっかり混ぜる
 
⑦ メレンゲのボウルに⑥を1/3量ずつ入れてゴムベラで卵白の塊がないようにしっかり混ぜていく
 
⑧ 型に⑦を入れて軽く左右に型を振って表面をならしたら、お湯をはった鉄板で湯煎焼きする  160℃で20分→140℃で35~40分
 
⑨ 焼きあがったらCをレンジで温めて漉したものを上から塗る  1晩冷蔵庫で冷やして、食べる少し前に常温に出しておくとしゅわしゅわ食感になります。

             

 

執筆者紹介:  くーこ さん

つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。

学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。

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