こんにちは、くーこです。G.W.はいかがお過ごしでしたか?私は栃木県の益子へ陶器市に出かけ、別の日には那須高原まで行ってきました。動物王国でスナネコの赤ちゃん見てきましたよ。どちらもたくさんの人でにぎわっていて、少しずつコロナ前に戻ってきているのかな?と感じました。今回は日帰りでしたが、夏休みにはお泊りでどこかに行きたいねと話しているところです。
さて、5月に入り室温が20℃を超えてくると我が家ではパンを焼く頻度が多くなります。パン生地が発酵する温度に適しているからですね。逆に言えば、バターを織り込むようなクロワッサンやデニッシュはお休みです。よく作るのは、成形に時間を取れるときはミルクパンやシナモンロール、ちぎりパンでしょうか。最近は3時間もあれば作れるフォカッチャを作ることが多いです。今月はフォカッチャのレシピを紹介しようと思うのですが、高加水率のレシピにして初心者の人にも手軽に作れるものにしました。材料揃えたら、1次発酵まで手際が良ければ5分です。やわらかく気泡を不均一にしたいので生地を台に出してこねずに、1ボウルで終了です。小学生の息子も「簡単~♪」と言いながら作っていました。なので、こねこねしながらパン作りを楽しみたい人には物足りないかもしれませんね。
フォカッチャを作るときのポイントですが、「オリーブオイルをケチらない」これに尽きると思います。もうね、オリーブオイルマスターの某俳優さんかと言いたくなるくらいドバドバふりかけます。一度、その量に恐れをなして半分ぐらいに減らしたのですが、生地がカリカリにならなくてイマイチな出来上がりになってしまったので、それからは目をつぶって思いっきりかけるようにしています。厚さはお好みで。型で焼くと厚みのあるフォカッチャができるので、サンドウィッチにするときはおすすめです。私はというと、鉄板で薄く焼くことが多いです。それはEテレで絶賛放映中の「ブリティッシュベイクオフ」審査員であり伝説のパン職人ポール・ハリウッド氏が「厚いフォカッチャはイタリア式ではなくイギリス式だ。本来は薄くあるべき」と力説していたので、そんなもんかと真似しています。家族からもカリカリ部分が多い薄目が好評ですね。
フォカッチャといえばトッピングだと思うのですが、私はシンプルに岩塩+ローズマリーや、刻んだオリーブとセミドライトマトを混ぜ込んでいます。やったことはないのですが、ひらひらに薄く切ったジャガイモとチーズもおいしいらしいです。フォカッチャはピザの原型といわれているので、好きなものをいろいろのせてアレンジして楽しんでみてください。
最後に、パンを焼いているとよく質問されるのが「どこの粉使っていますか?」です。我が家は大量消費するのでコストコで売っている強力粉を使っています。グルテン率や産地を気にしなければスーパーで売っている粉でおいしくできると思っています。それよりも気を使っているのはイーストです。イーストでだいぶ味が変わる気がします。私がここ数年使っているのは「白神こだま酵母ドライ」なのですが、ふんわりしてほんのり甘い生地になります。イースト臭さがないので好きです。そして、先日富澤商店で見つけて購入した「北海道とかち野酵母ドライイースト」も扱いやすくて、焼くともっちり優しい香りがします。近所で売っているなら買うなぁ…と思っているのですが、見落としているのか、つくば近辺では見たことないのです。残念。
そんなわけで、材料は身近で買えるもので良いですから、まずは作ってみましょう。焼き立てのパンはそれだけでおいしいですからね。
② 少しまとまってきたら生地用のオリーブオイル21gを加えて10回くらい下から上へ折りたたむようにして生地にオイルをなじませる(ここでは完全に混ざりません)
③ ②にラップをかけて生地が2倍になるまで1次発酵させる(30~1時間半ぐらい)
④ 2倍くらいに膨らんだら、ゴムベラで軽く押してガス抜きする(刻んだ具を入れるときはこのタイミングで)
⑤ オーブンペーパーを敷いた鉄板(型)に大さじ1のオリーブオイルをのばしてその上に④をのせて指で好みの厚さになるまで伸ばしていく
⑥ ラップをして更に30分前後2次発酵をさせる
⑦ オーブンを200℃に設定して予熱をする
⑧ 2倍の大きさになったら指でくぼみをたくさんつけたら、オリーブオイルを大さじ1~2程まんべんなくかけて、岩塩をふりかけてローズマリーをちらす
⑨ 15~20分きつね色で底がカリカリに焼けていたら出来上がり
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
こんにちは、くーこです。桜も葉桜になり、花水木が満開のつくば市です。今年の小学校の入学式はぎりぎり桜が間に合い、お天気も良かったので素敵な写真が撮れたそうですよ。私も登校班の見守りで朝学校まで歩いているのですが、新一年生のかわいいこと。距離が長いので途中で疲れちゃう子や不安でテンションだだ下がりの子もいるので手をつないだりすると、その手の小ささに「うちの子にもこんな時期がありました!!」ときゅんとしてしまいます。そして、後ろから班長の息子が新入生の荷物を持ったり手を引いたりするのを見ると、その成長に胸がいっぱいになる今日この頃です。
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この時期の散歩は日々の変化が大きくてとても楽しく、昨日は通学路脇の竹林でタケノコの穂先がたくさん出ているのを発見しました。その下には星状の白い花をつけるタイリンオオアマナがたくさんのつぼみをつけていました。朝の早い時間だとまだ咲かないのですが、下校の時間にはひっそりと咲いています。アマナの名前がついていても、球根には毒性があるそうなので愛でるだけです。そして、近場の森林公園ではたくさんの山野草の花に出会うことができました。ジュウニヒトエ・シロバナタンポポ・セントウソウ(シャクかも?)・スミレは今が見ごろで、アマドコロはあと少しってところでしたがここのところの暑さ(暖かい通り越しています)ですぐに咲くかもしれません。そんな中、スプリング・エフェメラルのひとつとされているニリンソウを見つけました。一重咲きですが、白くて可憐な花です。スプリング・エフェメラルとは春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごす一連の草花の総称で、日本語では「儚い命」と訳されていますが、花をつける期間が短いだけでその後は地下茎や球根に栄養を蓄えて休んでいるだけなので、私は「春の妖精」って言い方が好きですね。林のまだ肌寒いところで花が咲いている様はまさに妖精だと思うのです。ガーデニングに咲くカラフルなお花とはまた違った趣があり、この時期の森林公園にはちょこちょこ足を運んでいます。初夏になると蜂とかが怖いので、春限定のお楽しみですね。
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ガーデニングの話が出たので、今年の我が家の庭事情を少しお話しすると、ドウダンツツジが開花し、ラズベリーにつぼみがたくさんつきました。そして花を育てるのをやめました。と言うのも、昨年は育てるのが簡単というカリブラコアを植えたのですが、切戻しに失敗したらしく長期間咲くどころか、短期間で終了してしまったのです。もう自分にがっかり。Youtubeとか見て勉強したのにこの体たらく!グリーンを販売しているショップのコラムで言うのも何ですが、たぶん向いてないので花は植えずに初心に帰って野菜とハーブのみにしました。ハーブは去年の株がそのまま元気なので、それに加えて夫に雑草と間違えられて引っこ抜かれたタイムを再度鉢仕立てにして植えました。今度は斑入りにしたので大丈夫なはずです。あとは、消費量が半端ない長ナスとピーマンの苗を2株ずつ植えてみました。もう少し暖かくなって夜と日中の寒暖差があまりなくなってきたら唐辛子やバジルを植えようかと思っています。やはり全ては食からですからね。愛でるガーデンではなく、味わうガーデンを目指しますよ。皆さんは何をこの春植えますか?
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
こんにちは、くーこです。数日前に家の前の歩道でつくしを発見しました。
「春が来たんだねえ」なんてほのぼのしていたのですが、雪が降ってきてびっくりしました。ものすごく寒いし!でも、積もったら「雪月花」が見られるかな?とちょっと期待していました。
思い浮かんだのは、雪の上に 照れる月夜に 梅の花 折りて贈らむ 愛しき児もかも 大伴家持
万葉集で詠まれている歌です。「雪の上に輝く月、そんな夜に梅の花を手折って贈る愛しい恋人がほしいなぁ」って感じですね。奈良時代の歌人ですが、思考は現代人と変わらないと最初に読んだ時はちょっと笑ってしまいました。どちらかと言えば、白楽天の「雪月花の時に最も君を憶う」に共感を覚えます。結局、夕方にはほとんど溶けてしまい見ることはできませんでしたが、ちょっぴり昔を思い出した一日でした。
さて、コロナ禍でおうち時間を充実させるため、書店などでは特設コーナーを作ったりしていますが、皆さんはどう過ごしていますか?私は趣味の楽器の練習に当てることが多いです。ときどき手芸や切り絵などもやります。この春小学6年生になる息子は最近スイーツ男子と化し、毎週末お菓子を作っています。どうも私がFOXTVで視聴している「ブリティッシュ・ベイクオフ」に影響されたようです。この番組はイギリス全土から選ばれた素人ベイカーの勝ち抜きバトルなのですが、無茶ぶりに近い時間制限の中作っていくのです。息子は「すごいすごい」と毎回見ていたのですが、ある日「マカロン作ってみたい」と言いだし…(汗)ベイカーの皆さん、飾り付けと称して難なくマカロン焼いてましたもんね。でも、そんなに気軽に焼くもんじゃないのよ。そもそも母は焼いたことない!と伝えたところ、じゃあ簡単なお菓子から練習していこうってことになり、ホットケーキ→クッキー→プリン→ブラウニー→シュークリームとステップアップしてきました。ホットケーキで失敗した時には「あちゃ~」って目を覆ってしまいましたが、原因が適当に作ったせいと分かっていたので、なるべく材料が少なくレシピを簡単に、かつおいしくできるものを考えて、それをホワイトボードに書いて5回は読ませて覚えさせてから作るように教えたら8割ぐらい自分で作れるまでになりました。なかなかの進歩です。
できたお菓子は少し離れた仲良しのお友達に持って行くことが多いですね。お互いに親がエッセンシャルワーカーのため対面で遊ぶことを控えているので、お菓子を手渡しした後Zoomをつないでゲーム機片手に手作りしたお菓子を一緒に食べながら遊ぶという、現代っ子ならではな光景を繰り広げています。「今日のもとってもおいしいよ!」とキャッキャウフフしているその隣で、親達は「息子たちファンシーでかわいいよね~」とちょっと意味不明な日本語でラインをしながら愛でているのです。これはこれで、なかなか楽しく癒されます。
今回はスフレチーズケーキを焼いてみました。焼くときにちょっと割れてしまいましたが、なかなかしっとりふわっと仕上がりましたよ。初めてでもつぶれないようにレシピの粉の分量を少し多くしてあるので、慣れている方は小麦粉とコーンスターチを5gずつ減らすともっと軽い食感になります。春休みに親子で作ってもらえたら嬉しいです。
あー、あとは片付けまでできたら最高なんだけれどな。と大量の洗い物をしながら思う母なのでした。
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「つくばで食べる・つくる・育てる 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
こんにちは、くーこです。私は運転中ラジオを聴くのですが、2月に入ってから松任谷由美さんの「春よ、来い」をよく耳にするようになり、春がそこまで来ているんだなあと感じています。先日の北京オリンピックでもフィギュアスケートのエキシビションでも羽生結弦選手がこの曲を使っていましたね。
よくよく考えると、歌を聴いて季節を感じることってそう多くない気がして、改めて聴いてみたのですが、まず思うのが美しい日本語で綴られているということ。文語体で書かれていて、中学2年生の国語の教科書にも採用されているそうです。そして冒頭の歌詞に「沈丁花」をチョイスするのがさすがユーミンだなと感じました。
沈丁花は2月の後半から開花する常緑低木で、淡いピンクの小花が手毬状に密集して咲きます。特徴的なのは、花から出る甘い芳香。昭和の一軒家には結構植わっていた気がするのですが、実家や祖父母の家にも植えられていて、あの香りがすると普段は思い出さないような些細な記憶が引き出されて、どうにもむず痒くなるのです。数年前に祖父母の家を片付けた時にもちょうど咲いていて、曲と同じタイトルの朝ドラも一緒に見たな…とかちょっと切なくなりました。もしかすると嗅覚って視覚よりも記憶とつながりやすい?その後の歌詞を読むと、「愛をくれし君」と過去形の人物が出てきますが、ユーミンも沈丁花を記憶を呼び起こす花と考えていたのかもしれませんね。言葉の選び方が上手い方だと思っていましたが、花の名前ひとつでここまで想像させるなんて本当に凄い!しか思い浮かばない私の貧弱なボキャブラリー…
そんな若干センチメンタルな気分になるこの時期なので、家で作るおやつも子どもの頃から作っているものを選びたくなります。
昔ながらの固めプリンとか、小豆から善哉作るとか。鍋できちんと練ってから作るココアも好き。最近作ったのは求肥です。
先日、実家の父からあんこを炊いたのでおすそ分けしてもらいました。5枚切りの食パンであんバタートーストにしたら少しだけ余ってしまったので、大好きな求肥と合わせてみようと。あんみつ頼むとき、追加して頼むかどうか毎回迷う求肥と杏。家で作れば好きなだけ食べられます。しかも簡単。5分もあれば作れちゃいます。どうせなら、春らしくカラフルでかわいいがあると良いなと思ったので、家にあったいちごミルクの素とオレンジジュースで白玉粉を練ってみたらなかなかかわいい仕上がりになりました。いちごは少しくすんでしまいましたが、あんこと一緒に食べるとフルーツ大福みたいでしたよ。もうすぐひな祭りなので、丸めたあんこに薄くのばしたカラフルな求肥を十二単みたいに重ねてお雛様みたいにしてもかわいいかも。
春本番までもう少し。思い出と共に甘いものを食べつつ庭の手入れをし、芽を出すのを楽しみに過ごしています。
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
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あけましておめでとうございます。くーこです。皆さんは初詣に行かれましたか?私はまだです。毎年おみくじを引いて今年の目標を立てるのですが、それもできず。できれば節分までにお参りしたいなと思っています。
今年最初のテーマが「冬の手仕事」なのですが、ひとつ目は12月頃から旬を迎える柑橘類の加工です。秋に出回る青レモンを封切に、冬至前に知人から届く柚子やすっぱくてそのままだと食べづらいものをせっせと保存食にしていきます。ジャムも良いのですが、母がポン酢を作るので余った皮を甘く煮てピールにすることが多いです。そのままお茶請けにもなりますし、オランジェットやケーキやパンに混ぜ込むこともできるので冬にたくさん作って冷凍保存しておきます。作るのに手間はかかりますが、無農薬だから安心して口にすることができるのも良いですよね。
ちなみに、ピールやジャムを作る時に皮が夏みかんのようにどうしても苦い品種がありますが、その時は皮をピーラーで薄く剥いてあげると良いですよ。苦味の成分ってワタだけではなく皮にもあって、表皮に見える粒々が苦味のカプセルみたいになっているんです。あとは水に漬けて茹でこぼせば苦味は取れます。私は程々に苦味が残っている方が好きですけれど。
この冬はお飾り用で頂いた鬼柚子と直売所で見つけた国産のオレンジでもピールを作りましたよ。鬼柚子は直径が15㎝くらいで柚子のお化けみたいな風貌をしています。柚子と言っていますが、グレープフルーツに近いそうです。たしかに実はグレープフルーツ色なのですが、味がしないので生食には向かないと思いました。ジャムにしても砂糖味なのです。でも皮は苦味が少なくワタが多いので、柔らかく上品な味のピールが出来上がりました。国産のオレンジは初めて見つけたのですが、広島や和歌山で昔から生産されていたようです。こちらは中身をおいしく頂いて、やっぱり皮はピールに。安定のおいしさでしたが、ふとクラフトコーラを作ってみても良かったかな?と思いました。レモン・オレンジの皮と実にスパイスを加えて作れるようなのですが、農薬付きのオレンジの皮では作る気になれなかったんですよね。また手に入ったら作ってみます。
皆さんは冬にやることはありますか?まだまだ寒い日が続きますが、日々の生活にちょっとした楽しみをみつけていきたいですね。
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
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