もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
毎月おすすめの緑と、テーマに合わせたカフェレシピを紹介していきたいと思います。
こんにちは、店員くーこです。
うちの朝食には、なるべくフルーツを出すようにしているのですが、ここ最近はイチゴを出すことが多いです。洗って出すだけの手軽さと、なにより甘くておいしい!
近年、品種改良がどんどん進んでいるようで、いろいろな名前を耳にするようになりました。代表的なのは、東の「とちおとめ」や西の「あまおう」でしょうか?その他には、栃木でしか栽培されていない「スカイベリー」や、我らの茨城「いばらキッス(ちょっと恥ずかしい)」、ピンク色でかすかに桃とココナツの香りがする「桃薫」など、50品種近くあるそうです。
それに伴い、イチゴ狩り園でも複数の品種の食べ比べができるところも増えてきましたね。昔は必ず手渡された練乳も、甘くて必要ないのか、出さない農園も。
そう、昔のイチゴ(30年前)は酸っぱくて、練乳が必需品でした。家族でイチゴ狩りに行くと、あんな小さな練乳じゃ足りないので、自宅から1本森永の練乳チューブと各自マグカップとフォークを持参し、マグにイチゴを山盛り摘んで、上から練乳をかけて、モリモリ食べる…イチゴ狩りマスターだ!と当時は自画自賛していましたが(実際に羨ましがられたことも何度かありました)、今やったら怒られますね。おおらかな良い時代でした。
昭和の思い出に浸ってしまったので、今回のレシピは昭和風味のデザートを作ってみました。ババロアって、昔はミックス粉などで作ってもらった人多いのでは?最近はなかなかお目にかかれませんよね。ババロアはカスタードを使うのが正式な作り方と言われているので、ちょっと手間ですが卵を使ったレシピにしてみました。
ピンク色でかわいいので、お雛祭りやホワイトデーのデザートにぴったりですよ。
☆いちご 150g
☆グラニュー糖 大さじ1
△卵黄 1個分
△グラニュー糖 30g
・牛乳 130g
・生クリーム 100g
◇卵白1個分
◇グラニュー糖30g
・粉ゼラチン 5g
・水 大さじ1
① 粉ゼラチンを大さじ1の水にふり入れて、ふやかしておく
② ミキサーに☆を入れて、ピューレ状にする
③ 鍋に牛乳を入れて、沸騰直前まで温める
④ ボウルに△をいれて、白っぽくなるまでよく混ぜ、③を少しずつ加えてよく混ぜたら、これをまた鍋に戻して中火にかけ、休まずにヘラなどでよく混ぜて火を通す。3分ぐらい、ゆるいとろみがつけばOK。火を止めたら①を入れてよく混ぜ、ボウルに移し、氷水につけて粗熱を取る
⑤ 生クリームを7分立てに泡立てておく
⑥ ◇でしっかりとしたメレンゲを作る
⑦ ⑤に④→②→⑥の順によく混ぜたら型に入れて2時間冷やす
育てやすさ: ★★★
甘くて真っ赤な果実に、小さくて白い花を咲かせます。このコントラストがとてもかわいい。非常に昔からある植物で、キリスト教以前からあったと言われ、北欧神話の愛と結婚の女神「フリガ」の果物と考えられていました。
花言葉は、「尊重と愛情」「幸福な家庭」
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
「苔は日陰の植物で、太陽光は不要だ」という認識が、一般的にあるようです。だから、「苔玉は太陽光のあたらない日陰で育てるもの」と、誤まった認識をお持ちの方たちに出会うこと、しばしばです。
苔の生育にも、太陽光線は絶対に欠かせません。苔は体内にクロロフィル(葉緑素)を含有しているからこそ、緑色を呈しています。クロロフィル(Chlorophyll)は、光合成の明反応で光エネルギーを吸収する役割をもつ化学物質なんです。苔も一般の植物と同様に、光エネルギーを使って水と空気中の二酸化炭素から炭水化物(糖類:例えばショ糖やデンプン)を合成して、苔本体を作り維持しているのです。更に苔が生きていくためには、水分も絶対必要になることは、周知の事実です。
「水」に関しては、「空中湿度が程々の状態であること」が求められます。水中にドップリと浸けたままでは、苔は生きることが出来ません、腐ってしまいます。
苔玉を取り扱っていますと、「水」に関してはよく理解され過ぎていて、過剰な水遣り傾向にあります。「光」に関しては理解不足で、日陰で育てて苔を駄目にしてしまう傾向がみられます。
よく見かける2~3の失敗事例をご紹介します。室内に長期間置きっ放しにされた苔玉の苔部分が、黒く変色してしまったモノを見かけること、しばしばです。これは、太陽光不足の故に葉緑素がダメージを受け、更に、過剰水分の故に苔が腐ってしまった状態です。
エアコンの効いた室内の苔玉で、苔部分は辛うじて薄緑色を維持しているが、苔部分はカサカサに乾燥しているモノ。これはエアコン効果で空中湿度が低下、苔は枯れる寸前にあります。この場合は、適度な水分補給で元に戻すことが出来るでしょう。
「水は毎日補給しているのに、苔玉が元気でない」と、耳にすることがあります。よくよく聞いてみると苔部分に霧吹きだけやっているとのこと。これは、丸い苔玉の芯部分に水が行渡っていないということです。バケツなどのたっぷりの水に苔部分を浸して、苔の芯部分まで十分に水を供給しなければなりません。
水を十分に供給するためにと、苔玉の受け皿に常時水を張って、苔玉が乾燥しないようにする、これも駄目です。苔が腐ってしまいます。
苔玉が順調に生育するようにと、水遣りとともに「水肥」を施用する、これも絶対禁止です。苔は自然界では、殆ど肥料気のないところに生育しています。肥料をやると苔は全滅してしまいます。それでも、苔玉上部の植物に施肥したい。私は、ごく薄い液肥を苔面に触れないように、苔玉底部から注射器で少しずつ注入する方法をとっています。肥料とは違う各種の「植物活力剤」を極薄め施用することは、やぶさかではありません。苔の生育にもいい結果をもたらしてくれます。
ことほど左様に、「水」と「光」が程よく供給されて、初めて苔は生命を維持し、順調に生育し続けます。
日本農業園芸造園研究所代表。農業・園芸・造園について30年以上の業務・指導に務める。つくば市在住。
つくばの松見公園をはじめ、数々の有名庭園の設計に携わる。現在は全国各地で苔玉教室などを開催し、誰もが楽しく園芸に触れることができる活動を展開している。
コラム「苔玉に寄せて」は毎月第2土曜日に掲載予定です。
もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
毎月おすすめの緑と、テーマに合わせたカフェレシピを紹介していきたいと思います。
こんにちは、店員くーこです。
年が明ける前あたりから、周りでインフルエンザに罹る人が多くなってきました。皆さんは元気でお過ごしですか?
今回は「1日1個のりんごは医者を遠ざける」とのことわざもある、りんごに注目してみましょう。
りんごは世界で約15000種、日本では約2000種あると言われています。日本の市場で出回っているのはほんの一部。スーパーでは5品種見かけるぐらいです。
それでも夏の終わりから冬にかけて、様々なリンゴが出るので、食べ比べするのも楽しいですよね。私は、シナノ系のリンゴが好きです。甘いだけではなく、程よい酸味とパリッとした歯触りが良いなと思っています。
最近のお気に入りは、青りんごの「グラニースミス」。そのまま食べるとかなり酸っぱいのですが、お菓子やジャムに加工するとかなりおいしい!加熱すると、酸味だけではなく、香りが爆発する感じです。軽く火を通せば、シャキシャキで、じっくり火を通せばトロトロに。
ただ、某直売所でたまたまその週だけ売っていたところに出くわしたので、気軽に手に入る物ではなく、この冬は通販で購入しました。たくさん買っても冷蔵庫に入れておけば数か月持つのも良いところ。
今回はこのりんごを使った、手軽に作れるアップルパイです。パイ生地を被せないで、クランブル(そぼろ)生地をふりかけて焼きます。パイ生地を使わずにクランブルだけかけて焼いて、グラタンの様にしてもおいしいですよ。
りんごは、紅玉なんかが良いですが、ぶはぶはして生食だとテンション下がっちゃう残念りんごでもおいしく食べられます。
・りんご 3個
・グラニュー糖 大さじ4
・シナモン 適量
・無塩バター 適量
・冷凍パイ生地 2枚
・クルミ(あれば) 適量
・ビスケット 5枚
☆薄力粉 40g
☆きび砂糖 40g
☆無塩バター 40g
☆シナモン 適量
<準備>
・オーブンを210℃で予熱しておく
・ビスケットを細かく砕いておく
・くるみを刻んでおく。
* * * * * * * *
① パイ生地2枚を端1cmを重ねて、型に合わせ延ばし、型に入れ、フォークで全体を刺して空気穴を作る
② パイ生地の上にクッキングシートを敷き、その上に重しを載せて、210℃のオーブンで15~20分焼く(きつね色になるまで)
③ 熱したフライパンに、バター・リンゴ・砂糖を入れて炒め煮し、透き通ってきたら火を止めてシナモンを入れる
④ ボウルに☆を入れて、指先やフォークを使って、そぼろ状になるまで混ぜ込む。フードプロセッサーで作ると簡単
⑤ 焼きあがった②に、砕いたビスケット→③→刻んだクルミ→④の順にのせて、210℃のオーブンで25分ぐらい焼く
育てやすさ: ★
リンゴの花といえば、名作「赤毛のアン」でアンが初めてグリーンゲイブルズに来た有名なシーンを思い出す人も多いのでは?アンは「歓喜の白路」と満開の林檎並木に命名しますが、その通りの5弁のかわいらしい白い花をたくさんつけます。
花言葉は、「優先」「選択」「好み」
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
毎年のことだが、晩秋になると私の部屋には続々と同居人が増えてくる。亜熱帯から熱帯を故郷とする「苔玉」仕立ての植物たちだ。アンスリューム、ガジュマル、カランコエ、タニワタリ、パキラ、ヤシ類等の苔玉たち、また天井からはオリヅルラン、ネオレゲリア、コウモリラン、サクララン、ポトス、ヘデラ、等の吊仕立ての苔玉たちが、部屋を占拠し始めるのだ。
寒風吹きすさぶ外界とは別天地、ガラス戸越しの陽だまりの中で心地よさそうに新年を過ごす植物たち、部屋主の私も心温まり嬉しくなってくる。
苔玉仕立ての植物たち以上に我が物顔で部屋を塞いでいるのは、鉢仕立ての亜熱帯から熱帯生まれの植物たちだ。最も場所を塞いでいるのは、尺鉢に入った高さ1.5メートルにもなる「月下美人」である。真夏から初秋の夕方から深夜に掛けて、大輪白色の花を20余輪咲かせて楽しませてくれた月下の美人だ。
寒い今は多肉の葉っぱだけが、部屋のかなりの面積を占拠している。
挿し木で増え子孫繁栄したサンスベリアは、天上間近の棚上に平然と並んでいる。また、机上には、水蘚に包んだウォーター・カルチャーのヒヤシンス、クロッカスが花芽を萌芽している。
彼らと同居すると、その面倒をみなければならない。自力歩行の出来ない植物たちだ、日昼は日当たりのよい窓辺に置き、夜間には室内の暖かい場所に移動したり、水を遣ったり風を透してやったりだ。冬季には殆ど施肥の必要はないが、それでも何某かの植物活力剤は必要だ。
「苔玉」仕立ての植物の場合、苔部分にも最低限の陽射しが必要だ。陽射しのないまま放置・育てると、緑色の苔は茶褐色化して枯れてしまう。天井間近のサンスベリアには、水遣りは絶対禁物だ。植物たちと同居することは、何と気苦労し、手が掛かることだろう。
私の生活空間のなかで、同居する植物たちは一生懸命に生きようとしている。彼らを単に鑑賞するだけの置物と捉えるか、あるいは、この同一空間に共生する生命体とみなすのか、室内に植物が溢れる冬毎に考えてしまう。単に部屋の飾りとして、隙間空間に「植物」たちを置くだけという発想では、植物たちに申し訳ないし、余りにも切ない。
室内で植物たちと「共生」していると言うと、ちょっと大げさに聞こえるかもしません。でも、精いっぱい生命を維持している植物たちです。せめて、「同一生活空間で彼らとともに生きているんだ」という認識を持たなければと、寒い冬毎に、狭い部屋で考えています。70余年の長き年月を、植物たちと過ごしてきました。新年に当たり、あらためて「苔玉君、有難う。これからも宜しくお願いします。」です。
日本農業園芸造園研究所代表。農業・園芸・造園について30年以上の業務・指導に務める。つくば市在住。
つくばの松見公園をはじめ、数々の有名庭園の設計に携わる。現在は全国各地で苔玉教室などを開催し、誰もが楽しく園芸に触れることができる活動を展開している。
コラム「苔玉に寄せて」は毎月第2土曜日に掲載予定です。
もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
毎月おすすめの緑と、テーマに合わせたカフェレシピを紹介していきたいと思います。
こんにちは、店員くーこです。
もうすぐ今年も終わりですね。一応、今回から1月号になるので、ここでテーマを変えてみました。
2019年は「果実」に注目してみようと思います。果樹の花もかわいいものが多いので、併せて紹介したいなと。
第1回目は、自生は私の住む地元にある筑波山でしかないと言われている「福来(ふくれ)みかん」です。
みかんと言っても、私たちが良く食べる温州ミカンとは違い、お雛様に飾られる「橘」に分類される種です。橘の中では最も味が良いと言われ、大きさは3~4cmと小さく、さっぱりとした風味です。温州ミカンに慣れていると、酸っぱいし、種も多いと嫌がる人もいるのですが、癖になるという人も。実は、果実より乾燥させた福来みかんの「皮」の方が貴重なんです。七味に入っている陳皮が福来みかんの皮になると高級品になるらしいですよ。ただ、生の皮はかなり苦いので、加工が難しいです。
今回はさっぱりとした果汁と粉末にした乾燥皮を加えた「琥珀糖」を作ってみました。
本来は夏のお茶会に出される和菓子なのですが、乾燥させて作るのと、宝石みたいにキラキラして華やかなので、今の時期にぴったりなんです。食感は、表面に浮いた砂糖衣がシャリッとして、中はプリッとしています。
コツは、必ず糸寒天(天草)を使うこと。粉末寒天は海藻の種類が違うので、透明度と成功率が下がります。果汁は寒天液が人肌に冷めたら入れること。寒天は酸に弱いので、温かいうちに入れると固まりません。
固まったら、包丁で切ってもよし、ちぎってもよし、好きな形にカットしてください。乾燥させるときは、野菜干しネットを使うと早く出来上がりますが、ない人はザルやオーブンペーパーをかぶせてもできますよ。1週間くらい干せば完成です。
柚子で作ってもおいしいですよ。
かわいらしいお茶請けとともに、良い新年をお迎えください。
・糸寒天 3g
・グラニュー糖 175g
・水 100㏄
・果汁 大さじ1
・福来みかんの粉末皮 2つまみ
(柚子皮の場有は、1/2個分すりおろし)
<準備>
・型を水でぬらしておく。
・糸寒天は3等分ぐらいに切って、10時間以上たっぷりの水につけておく。
・果汁と皮は合わせておく。
* * * * * * * *
鍋に分量の水と水気をよく絞って寒天を入れて、中火で煮溶かす。溶けたら、そこから3分ほど煮る。
弱火にして、①にグラニュー糖を一気に入れて軽く混ぜ、木べらですくって糸を引くようになるまで10分ほど煮る。
煮る間は混ぜない(結晶化が早まり、ジャリジャリになってしまう)。焦げ付かないように火加減に注意。
煮詰まったら、人肌まで冷まし、果汁を入れてよく混ぜ、型に入れて冷やす。
固まったら、カットし、オーブンシートの上に並べて、5日前後乾燥させる。周りが結晶化していたら完成。
育てやすさ: ★★
ミカン科ミカン属の常緑低木で、日本固有種。5~7月に開花。星形の白くかわいらしい花をつける。古事記、日本書紀には不老不死の霊薬として書かれていて、ここから「右近の橘」とされたらしい。現在の京都御所の紫宸殿でも、その名残を見ることができる。
花言葉は、「追憶」「永遠」。
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。