もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
毎月おすすめの緑と、テーマに合わせたカフェレシピを紹介していきたいと思います。
こんにちは、店員くーこです。
ときどき友人やご近所さんから「庭で採れすぎてしまった果実を引き取ってもらえないか」と連絡をもらうことがあります。ほぼ、生食では厳しいものばかり。しかも大量…夏みかんとか…たいていは、ジャムなどに加工して、お返ししたりしています。
先日も、お隣さんから「大量に青梅が採れたので、もらって欲しい」と言われたので、お庭にお邪魔したところ、そこには大量のレベルを超えた量が…
一部だけもらって行こうとしたところ、「重いから手伝うわね!今年は豊作でね」と全部我が家に搬入されてしまい、途方に暮れることに。その量、なんと10㎏!!でも、手摘みされたためか、傷もなく粒もそろっていたので、買うと結構な値段になるはず。無駄にするのはもったいない!ということで、半分は毎年梅仕事をしている友人へ、残りの5kgで梅酒・梅シロップ・梅味噌・梅醤油を仕込みました。全て初挑戦。うまくいくかしら?
そして、青梅のお礼にと友人が漬けた3年物の梅酒をもらいました。「これでおいしいお菓子を作ってよ」とのこと。「梅酒のパウンドケーキはおいしいけれど、ちょっと今時期は重いかな?そのまま飲んでも、とてもおいしいし…」とあれこれ悩み、かき氷風の「グラニテ」を作ってみました。フランス料理では、肉料理と魚料理の間のお口直しとして出されることが多いです。
「グラニテ」はフランス語で「ざらざらした」との意味。そのためには、糖度の低い液体を半凍結させて作ります。一番のポイントは、バットに薄く凍らせて、スケッパーなどで上からザクザクと手早く砕くことです。決してアイスやシャーベットの様に練ってはいけませんよ。
結果、夏向けのさっぱりとしたデザートが出来上がりました。カクテルグラスに入れて、梅酒を少し注げばカクテルにもなりそうです。カロリーも、アイスより低いので、ぜひ試してみてくださいね。
・梅酒 70ml
・水 100ml
・はちみつ 小さじ1(お好みで量を加減)
① 梅酒を小鍋に入れて、アルコールを飛ばす。
(50mlぐらいまでになります)
② ①にはちみつを溶かし入れたら、水を加え良く混ぜる
③ バットに②を入れ、ラップをして1時間冷凍庫で凍らせる
④ スケッパーで砕く→平らにならす→凍らせるをくりかえし、ざらざらした氷になったらできあがり
育てやすさ: ★★★
飛鳥時代に伝来。日本で親しまれている植物のひとつ。2月頃から開花するため、梅の香りが漂うと春の訪れを感じる人も多いはず。花の香りは、ほころび始めや、早朝の方が強い傾向にあるそう。
花言葉は菅原道真の「飛梅伝説」からきていると言われている。古典の授業でやったかも。「東風(こち)ふかば にほいをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ」
花言葉は 「忠実」「忍耐」「不屈の精神」「高貴」
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
丹精込めて作った苔玉は、その受皿次第で見栄えが大きく変わること、すでに多くの方々の体験なさったこととお察しします。一般的には、笠間焼、美濃焼等の茶褐色や灰褐色の受皿にのせて楽しんでおられ場合が多いようです。緑色の苔玉と笠間焼、美濃焼等の受皿との取り合わせは、自然の風合いがあて素晴らしいセンスと、お見受けします。
白色の磁器製の皿類を苔玉の受皿として利用されたとしたならば、少々、問題があります。白色は太陽光線の反射率が極めて高く、結果として苔玉植物の葉裏を照らし、苔玉植物は傷んでしまいます。本来、植物の葉裏は太陽光線が当たるところではないこと、再認識して下さい。
別の視点から緑色の植物と白色の受皿の相性の悪さを考えてみます。白色の明度(明るさの度合い)は20度、緑色の明度は14度です。従ってパッと見た瞬間、私たちの眼に飛び込んでくるのは明度20度の受皿であって、緑色の苔玉ではありません。これは、「光」と私たち「動物の視力」の本質的な問題であって如何ともなし難い、本能に帰することです。
私たちが見たい・鑑賞したいとする対象は緑色の植物であり、決して白色の受皿ではないはずです。白色の受皿が前面に出て緑色の植物たちが後背に甘んじてしまっては、本末転倒もいいところ、ということになってしまいます。
ボタン、シャクヤク、バラ、チューリップ等の植物の花色の代表は、「赤色」です。赤色もまた明度は14度です。緑色の茎葉と赤色の開花した植物を楽しむのに、知らず知らずのうちに白色の器に邪魔されないようにご注意下さい。鉢植やプランター栽培の植物を楽しむに当たっても、同じことが言えましょう。白色の植木鉢、プランター、鉢置棚などは避けるべきです。欧米各国等、園芸先進各国を歩かれた方々には、白色の植木鉢等、殆ど見かけないこと、周知の如くです。
職務柄、国内各所を歩き回ることの多い私ですが、まだまだ白色のプランター等、植え付け容器の散在している姿を街中に多く見かけ、心秘かに残念に思っております。地方の駅舎、学校等の片隅に、白色プランターの残骸が放置されていることも多く見かけ、切ない思いに駆られます。
日本農業園芸造園研究所代表。農業・園芸・造園について30年以上の業務・指導に務める。つくば市在住。 つくばの松見公園をはじめ、数々の有名庭園の設計に携わる。現在は全国各地で苔玉教室などを開催し、誰もが楽しく園芸に触れることができる活動を展開している。
コラム「苔玉に寄せて」は毎月第2土曜日に掲載予定です。
もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
毎月おすすめの緑と、テーマに合わせたカフェレシピを紹介していきたいと思います。
こんにちは、店員くーこです。
さくらんぼ。それは、私の中では高級フルーツ四天王のうちのひとつだったりします。日本産のものは、フルーツ界のルビーとか言われることもありますね。小さい頃から、「いつかお腹いっぱいさくらんぼが食べたいよ」と思っていました。同じ人、多いのではないのでしょうか?
神様っているんだ!と思ったのは小学生の時、小学校の敷地の外れにソメイヨシノとは違う桜の木が1本だけ植わっていました。偶然にみつけた樹は、見た目は桜そっくりで、でも花びらが白かったのです。誰も来ないところになぜ植わっていたのかよく分かりませんが、気になった私はちょくちょく様子を見に行くようになりました。その頃から、おいしいものセンサーが発達していたようで、6月になるとさくらんぼがなったのです!もう、こっそりと狂喜乱舞です。あの高級フルーツが食べ放題!!もちろん食べました!お腹いっぱいってなる位大量には収穫できませんでしたが、それから毎年こっそりと赴き、秘密基地として卒業する年まで続きました。今思えば、シナミザクラの実だったのでしょうが、大人になった今でもあのさくらんぼが一番おいしかったですね。
とか言いつつ、6月になるとサクランボ狩りに行きたくて仕方ありません。出産前までは、北茨城でサクランボ狩りができるところがあったので行っていました。そろそろ子連れでデビューしようと、息子を誘ったところ「サクランボよりメロンがいい」と言われてしまい断念。なかなかうまくは行きません。
生で食べるなら、国産の佐藤錦や、最近よく目にする紅秀峰が好きですが、加工するなら酸味のあるサワーチェリーが好きです。今回のお菓子もサワーチェリーを使っています。生や冷凍品は中々手に入らない上に高価なので、カルディなどで売っている水漬けの缶詰を使ってください。「ファール」はフランスブルターニュ地方の伝統菓子で、本来は干しプルーンを使います。味はプリンに似ていますが、生地に小麦粉が入るので、底はクレープの様になります。甘い生地なので、酸味のあるフルーツと合います。熱々ふわふわで、冷めるともっちりとした食感になるので、両方試してみてくださいね。
☆卵 4個
☆グラニュー糖 90g
☆小麦粉35g
☆バニラエッセンス 適量
・牛乳 400ml
◇サワーチェリーの水漬けの缶詰 1缶
◇グラニュー糖 80g
◇キルシュ 大さじ1
・バター 適量
① オーブンを230℃に予熱しておく。型にバターを塗っておく
② 鍋に◇(缶詰の汁ごと)を入れて、汁気が半分ぐらいになるまで煮て冷ましておく
③ 牛乳を温める
④ ボウルに☆を入れてよく混ぜたら、③を少しずつ入れて生地を作る
⑤ 型に水気を拭き取った②を並べ、④を流し入れる
⑥ 230℃で10分、その後180℃で25分焼く
育てやすさ: ★★★
佐藤錦など寒い地方で作られるのは、セイヨウミザクラとよばれる種で、白い花を咲かせる。実をつける使命のためか、ソメイヨシノに比べると雌しべの数がとても多い。長くてバッサバサ。家庭ではシナミザクラが育てやすいらしい(実はすっぱい)。
花言葉は 「善良な教育」「小さな恋人」「幼い心」
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
ウメ、サクラ、ナツツバキ、アジサイ等、専ら花を楽しむ落葉性花木の苔玉は、すでに多くの人に馴染みの樹種だと思います。
花ではなく葉、樹形、枝ぶり、紅葉などを楽しむモミジ、コナラ、ケヤキ、ブナ等の落葉樹の苔玉も人気が高いものです。これらは主として日本列島に原生する植物で、一般に「和物」と呼称されます。
よく見かける外来種の落葉樹「苔玉」として、アメリカハナミズキ、ハナノキ、アメリカフウ等を目にしますが、これ等を「洋物」と呼んだりもしますが、今日の園芸愛好の世界は和洋混然一体になっています。
5~6月に開花を楽しむ花木「アジサイ」は、日本列島原生の植物ですが、今、園芸売店で眼にする艶やかな赤色やピンクのアジサイは、その殆どが欧米各国で品種改良されたモノで占められています。コスモポリタンな園芸時代、「和物、洋物」の判別が意味をなさないようです。
こうした時代にあっても、苔玉に仕立てる「アジサイ」は、青色系の比較的地味な色彩の、ヤマアジサイ、ガクアジサイ、アマチャノキ等が好まれる傾向にあります。盆栽風~盆景風・和物アジサイとして、「苔玉アジサイ」が、多くの園芸愛好家の認めるところなのかもしれません。しかし、比較的艶やかな花色の洋種アジサイ(ハイドランジャーと呼ばれます)の苔玉も、多くの人たちに好まれているのが現況です。
常緑樹花木「ツバキ」についても、同様の状況にあります。ツバキの学名が「Cameria Japonica」といわれる、ツバキは日本原産の樹木です。アジサイと同様、欧米各国、豪州等で品種改良が進み、数百種類のツバキ品種が現存します。それでも好んで苔玉に仕立てられるのは、「ヤブツバキ」「侘助」等、一重咲花の比較的地味な品種への傾向が主流となっています。
2月14日、バレンタインデーの贈り物に好まれる赤色の「バラ」、苔玉でもこの傾向は否めません。赤色花「ミニチュア・ローズ」の苔玉が好んで贈られます。赤色バラの花言葉が「貴方を熱烈に愛します!」に、依るのでしょう。愛の表現に「和洋」変わりないですね。
米国の首都ワシントンのポトマック河畔で、日本の国花サクラ並木が楽しまれ、方や、東京都内では、アメリカハナミズキが街路樹の中で最も多く植えられている今日です。苔玉の世界でも、和洋混然一体となったコスモポリタンな苔玉園芸を楽しんでいきたいと思います。
ツバキの苔玉 (和物)
ミニバラの苔玉 (洋物)
日本農業園芸造園研究所代表。農業・園芸・造園について30年以上の業務・指導に務める。つくば市在住。 つくばの松見公園をはじめ、数々の有名庭園の設計に携わる。現在は全国各地で苔玉教室などを開催し、誰もが楽しく園芸に触れることができる活動を展開している。
コラム「苔玉に寄せて」は毎月第2土曜日に掲載予定です。
もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
毎月おすすめの緑と、テーマに合わせたカフェレシピを紹介していきたいと思います。
こんにちは、店員くーこです。
今時期の旬のフルーツといえば、柑橘系なのです。みかんは冬のイメージですが、デコポンや清見など、売場で豊富な柑橘類を見ることができます。そして、一年中店頭に並んでいるグレープフルーツも今が旬なのだそうです。日本では栽培できなさそうなイメージですが、最近は国産のグレープフルーツが少しですが流通しているようです。お値段は輸入品に比べるとかなり高級品なので、その貴重さがうかがえます。
ところで、なぜグレープフルーツというか知っていますか?その名の通り、ブドウの様にかたまりになって実をつけるところからきています。近所のつくば植物園の温室で見たことありますが、他の柑橘とは違う実のつけ方なのでちょっと感動しました。
そして、グレープフルーツしかないと言われているのが、食べるとカロリーが減ると某「カロリーゼロ理論」をも超越したすばらしい成分を持っていること。これは苦味成分のナリンギン(ポリフェノールの一種)が血中脂肪酸を分解してくれるところからきているようです。他にも、香り成分のリモネンやヌートカトンが脂肪燃焼のスイッチを押してくれる研究報告もされています。もう、食べまくるしかない!
それでも、苦いグレープフルーツは嫌ですよね。そんな時は、少しでも横幅の広いものを選ぶと良いようです。これは、日の当たりが良いと恰幅よく育つからなんですって。
もしハズレを引いた時はゼリーにしてみたらどうでしょう?苦いのをゼリーにしても!と思いますよね?ところが、果汁に緑茶を混ぜると、あら不思議、苦味が減っている!?この裏ワザ、20年前ぐらいにやっていた番組「愛のエプロン」で服部先生が言っていました。詳しい理論は頭から飛んでしまったのですが、その頃からグレープフルーツや夏みかんなどには緑茶を合わせています。だまされたと思って、やってみてほしいです。
さっぱりとした口当たりなので、これからの季節にぴったりですよ。お砂糖の量は苦味や好みで加減してくださいね。
☆グレープフルーツ 2個
☆グラニュー糖 20g
◇緑茶 150~180㎖
◇グラニュー糖 20g
◇ゼラチン 5g
① グレープフルーツは房から出して、半分に切り☆のグラニュー糖をまぶして2時間程マリネしておく。この時、薄皮に残った果汁も絞って一緒に漬けておく。
② ①を実とシロップに分けて、飾り分を除いて実を型に入れておく
③ ②のシロップ+緑茶が280mlになるように緑茶の量を決める
④ 小鍋に緑茶とグラニュー糖を入れ、沸騰したら火を止めてゼラチンを加え、良く溶かす
⑤ 粗熱が取れたら、②のシロップを入れ、軽く混ぜ、型に入れる
⑥ 2時間以上冷やし、グレープフルーツを飾ったらできあがり
育てやすさ: ★★
5片の白い小花が咲き、甘くて良い香りがする。確かに乙女の無邪気な気がする。グレープフルーツを食べた時に種を見つけたら、種の周りのヌルヌルを洗い直して、日当たりのよい場所に植えると10年後には実をつけるかも。育てるのは意外と簡単らしいが、大きくなるので場所をよく考えて。
花言葉は、「乙女の無邪気」
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。