もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
毎月おすすめの緑と、テーマに合わせたカフェレシピを紹介していきたいと思います。
こんにちは、店員くーこです。
Google先生に「6月におすすめの海外旅行」と尋ねたら、フィンランドが最初に上がっていたので、今回はフィンランドに旅してみます。
2017年は独立100周年のお祝い行事や、ムーミン美術館がリニューアルされたりと観光スポットがたくさんありますが、フィンランドは6月に重要なお祭りのひとつ「夏至祭」が行われます。一年で一番日が長くなる夏至をお祝いする週末、今年は6月の23・24日だそうで、都市部から田舎のサマーコテージに移動し、パーティー等をして過ごすのが一般的なんだとか。
観光客もヘルシンキ郊外にあるセウラサーリ野外博物館で伝統的なセレモニーを体験できるとのこと。悪霊を払うといわれる「コッコ」という大焚火を囲んで、民族衣装に身を包んだ人々が踊り、屋台を巡るとかとても楽しそう!
夜には、枕の下に8種類の花を摘んだものを花束にしておくと、夢に運命の人が現れるおまじないをするんですって。
そういえば、ムーミンに出てくるニョロニョロも夏至の前日に種をまくと出てくる植物?でした。夏至はどうやら不思議な日でもあるようです。
そんな不思議代表の「ムーミン」の世界で、ムーミンママが良く作っていたパンケーキ。フィンランド風は型に生地を流し入れて大きく焼いて取り分けます。日本で流行りのふわふわ食感とは対極のもっちり食感です。そこに森で摘んできたベリーのソースやジャムをかけていただきます。
ムーミンママが言っていました、「パンケーキにジャムをのせて食べる人に、悪い人はいない」って。確かにそんな味です。
<レシピ>
◎ 材料(18cm角型)
◎ 作り方
準備:型にベーキングシートを敷く。
溶かしバターを作る。
育てやすさ: ★★★★
フィンランド有名ブランド「マリメッコ」の人気柄「ウニッコ」はケシの花の意味。
ケシといえば麻薬と思われがちですが、200種ぐらいの中で麻薬成分が含まれているのはわずか2種類。見分け方として、植えても良い品種は葉や茎の剛毛さんが多いとか。フィンランドでも普通に生えています。
花言葉は 「なぐさめ」
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
苔玉を作っていると、よくこんな質問を受けます。「こんな小さな苔根鉢で植物が大きく育ってきたら、一体どう対処したらいいのでしょう?」と。ほとんどの場合、「育てられる貴方の好みの大きさに剪定なさって下さい。」と、お答えしています。本来なら大地に思う存分根を張って必死に生きている植物を、鑑賞のためという私たちの都合で、小さな根鉢に抑え込んでしまっているのです、仕方のないことですネェ。盆栽や鉢植えの植物も、また切花も同じだと思います。
大地に根を張って大きく育った大木ではあっても、大風でなぎ倒されたり、落雷で焼け落ちたり、地震・津波で押し流されたりなどして、いつかは、寿命を迎えます。机上にある、まことに小さな苔玉の台地に根を張っているモミジやケヤキを見ながら、大自然への畏敬の念を抱きつつも、私の身勝手でこんな小さな世界に植物を押し込み止めていいのだろうかと、思いを致したりもしています。
私が居住するつくば市は表向き街路が立派に整備され、イチョウ、ユリノキ、トウカエデ、アメリカフウ等がすくすくと成長しています。でも、狭すぎる植栽枡から根部がはみ出して、コンクリート製の縁石を押し倒したり、歩道部分の舗装面を持ち上げたりと、道路管理される方々も植物の成長威力に手を拱いておられるようです。とりわけ、つくば市内の国道408号線を飾るアメリカフウの並木の生長威力には驚いています。
きっちりと8㍍間隔で植えてなければ承知しない、台風で一本の大木街路樹が倒れようものなら、鎌倉・鶴ヶ丘八幡宮のイチョウでもあるまいに、血税・大金を支払ってその木を起こして立て直そうとする。ところが、ガーデニング先進国、ブリティッシュの感覚はちょっと違う、倒れた大木の傍らにアトランダムに小苗が植えてあり、倒れた大木は伐採し、次世代の小苗を育てる、という発想なんです。とりわけ、この発想・思想・考えを、かつて英領であったイラン・テヘランの街路樹を見たときに、痛切に感じたことでした。
そんな場合大木は伐採して、傍に植えた小苗を育てればいい、何もきっちりと等間隔でなくても、樹高がバラバラで、アトランダムに植え込まれていても構わない、気取らず、もっと、柔らかな頭でいたい、と思います。この発想・感覚は古くから日本にもありました。宮崎県の高千穂峡を訪ねると、吊り橋を多く見かけました。吊り橋はスギ、ヒノキなどの大木に支えられていました。そして、その大木のすぐ傍に必ず中・小の苗が植えてありました。先人は、知恵の塊なんですネェ。
欧米先進国を追いかけて、ひたすら経済成長路線を突っ走ってきた明治以降の私たちでした。先人の生きてきた知恵を、植物を通して、まことにスローライフな「苔玉園芸」を通して考えなければと、思っております。豊かな時代になった今、改めて多くを考えさせてくれる「苔玉」たちです。
小さな苔玉から、大きな話になり過ぎました、失礼致しました。
つくば市 国道408号線の並木
日本農業園芸造園研究所代表。農業・園芸・造園について30年以上の業務・指導に務める。つくば市在住。
つくばの松見公園をはじめ、数々の有名庭園の設計に携わる。現在は全国各地で苔玉教室などを開催し、誰もが楽しく園芸に触れることができる活動を展開している。
コラム「苔玉に寄せて」は毎月第2土曜日に掲載予定です。
本コラムはおかげさまで連載1周年をむかえることができました。ご覧いただいてます皆様に深く感謝申し上げます。
もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
毎月おすすめの緑と、テーマに合わせたカフェレシピを紹介していきたいと思います。
こんにちは、店員くーこです。
今回は5月1日が祭日「スズランの日」だという、フランスに行ってみましょう。
この「スズランの日」はフランス独自のもので、1561年のこの日に幸福をもたらす花として、2週間後に戴冠式を迎える予定だったシャルル9世に贈られ、その後宮廷の女性たちにも幸せのおすそ分けとして毎年贈られていたのが由来の様です。
今では大切な人にスズランを贈り、その人の幸せを祈るそうです。素敵な風習ですね。
私も、まだ通貨がフランだった頃にパリに行ったことがあります。美術館や古城を巡り、ノートルダム寺院のバラ窓から朝日が差し込んだ時の神々しさ、ホテルの朝食に出てきたクロワッサンがサクサクのバターたっぷりでとってもおいしかったことなどなど。その中でも、マルシェで買ったマドレーヌが一番記憶に残っています。
マドレーヌはどうも日本のたい焼きと同じ扱いの様で、道端の屋台で買って公園で食べたりするものらしく、私も1つ買って公園のベンチでお茶をしました。武骨な紙袋から出てきたマドレーヌは日本の倍の大きさです。屋台のイケメンのお兄さんが「僕の手作りなんだ☆おいしいから(・ω・)b 」と言っていたので、期待値MAXです。
が、かぶりついたその瞬間期待値ストップ安!!甘すぎる!口の中の水分が全部持ってかれる!!バターの風味どこ?!某ヤマ○キのマドレーヌや鈴カステラが好きな私でも、乾いた笑いしか出てきません。日本のお菓子はレベル高いと思い知りました。
しかし、不思議なものでそんな思い出が意外と鮮明だったりするんですよね。
私の作るマドレーヌは蜂蜜とレモンをきかせてあります。
甘さも風味も、パリのイケメン作よりかなりおいしいのでぜひ作ってみてくださいね。
<レシピ>
◎ 材料(直径シェル型12個分)
◎ 作り方
準備:型に溶かしバターを塗って冷蔵庫で冷やしておく。
*を合わせて溶かしバターを作る。
☆を合わせてふるっておく。
育てやすさ: ★★★
その名の通り、鈴に似た白やピンクの小さな花をたくさんつけるかわいい花。
香りは三大フローラルのひとつ。
でも、見た目に騙されちゃダメ!全草猛毒(特に、花と根)なので、切り花を活けた水の取扱には注意してね。
触ったらすぐに手を洗うのを忘れないで!!
花言葉は 「幸福の再来」「純粋」「謙虚」
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
苔玉は上手に手入れが行き届けば、3年でも5年間でも楽しむことができます。でも、3年も経過しますと、その姿・形は徐々に成長・変化してきます。
苔玉に仕立てたモミジ、ケヤキ、サクラ等の木本植物には、よく下草としてタマリュウノヒゲ、コクリュウ、フッキソウ等の地被植物(グランドカバープランツ)類を添植します。これらの地被植物類は繁殖力極めて旺盛で、苔面を覆ってしまいついには、苔は完全に淘汰されてしまうこと、しばしばです。「苔玉」なのに苔面がなくなってしまっては大変と、下草類の刈り取り除去に精を出す、そんな話を耳にすることがよくあります。
苔も極めて背の低い地被植物の一種、苔に代わって草が地被する代替わりと考えて頂いてもいいと思います。これを称して「草玉」と言います。20余年も苔玉を楽しんできましたが、「苔玉転じて草玉に」なったこと、多くありました。前述しましたタマリュウノヒゲ、コクリュウ、ハクリュウ、フッキソウ等々、でした。また、自然に苔面に育ってきたギボシ、ユキノシタ、ドクダミソウ等々に苔面を占拠されてしまったことなど、枚挙に限りありません。
更に、庭先で雑草として嫌われることの多いツクシンボ、カタバミ、チドメグサ等に占拠されたこともありました。園芸愛好家が毛嫌いしがちなゼニゴケに鑑賞苔が追い落とされてしまったこともありました。かなりの場合、除草作業をさぼったこと、否めません。
火山の爆発活動によって生まれた山地には、まず、苔が育ちます。その苔面にいろいろな種類の草のタネが育ってきます。そして低木が育ち、大木が森を作っていきます。だから、私の苔玉も大自然界の成り立ち同様、自己弁護納得理解して、苔玉が変遷を遂げて草玉に生まれ変わっていったのだと、達観?・・・いや、諦めていると言った方が当たっているのかもしれません。
オリーブの苔玉
苔面をフッキソウに占拠されてしまいました
日本農業園芸造園研究所代表。農業・園芸・造園について30年以上の業務・指導に務める。つくば市在住。
つくばの松見公園をはじめ、数々の有名庭園の設計に携わる。現在は全国各地で苔玉教室などを開催し、誰もが楽しく園芸に触れることができる活動を展開している。
コラム「苔玉に寄せて」は毎月第2土曜日に掲載予定です。
本コラムはおかげさまで連載1周年をむかえることができました。ご覧いただいてます皆様に深く感謝申し上げます。
もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
毎月おすすめの苔玉と、テーマに合わせたカフェレシピを紹介していきたいと思います。
こんにちは、店員くーこです。
前回で無事連載1周年を迎え、今回から新テーマ「世界旅行」と銘打って、世界の国々のお菓子や植物を紹介していこうと思います。
第1回目は、ガーデニングの聖地で、店長のRICOさんが大好きなイギリスです。
私のお菓子作りのきっかけもイギリスでした。
子供の頃、外国の児童文学書が好きでよく読んでいたのですが、イギリスの作家のものが多く、特にお気に入りだった「おちゃめな双子シリーズ」は女の子の寄宿舎生活の中よく行われるお茶会に、当時田舎女子の私はあこがれたものでした。
また、そこに出てくる食べ物の描写が非常においしそうで…何とか作りたい!と図書館でレシピを探して作ったりしましたよ。食べ物の執念て恐ろしい!!今では日本でもおいしいアフタヌーンティーを提供するお店が増えましたが、おうちでサンドウィッチやケーキを数種類用意するのは大変ですよね。
実際、イギリスでも普段は略式の「クリーム・ティー」で簡単なティータイムを楽しんでいるようです。誤解のないように説明すると、クリーム入りのお茶を飲むのではなく、「スコーンを食べる午後のお茶」とのこと。そしてスコーンは「狼が口をあけたような」ぱかっと割れ目の入ったのが正式なのだとか。
意外と簡単に作れるので、ぜひ焼き立てにジャムやクロテッドクリームなどをたっぷりつけてイギリス気分を楽しんでくださいね。
飲み物はミルクティー一択ですよ!クリームの脂肪分をミルクの脂肪分が溶かしてくれるので、すっきり食べられるそうです。
<レシピ>
◎ 材料(直径6㎝の丸形6個分)
◎ 作り方
準備:鉄板にオーブンペーパーを敷いておく。オーブンを180℃に予熱する。
バターとマーガリンは1cm角に切って冷やしておく。卵黄と牛乳も良く混ぜて冷やしておく。
180℃のオーブンで25分前後焼く。
育てやすさ: ★★★
日本の水仙に比べ、大きめの黄色いラッパ水仙は、イギリスでは春を告げる花と呼ばれているそう。
イギリス国のひとつであるウェールズの国花でもある。
花言葉は 「希望」
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。