
机上に置いたヤマモミジの苔玉が、瑞々しい緑の季節を演出しています。
ベランダではケヤキ、シマトネリコ、ネムノキ、ブナ、ヤツデ等の苔玉が今を盛りと緑いっぱいです。黒松、赤松、五葉松、アスナロなどの針葉樹の苔玉も、新芽が充実して夏の装いです。フウチソウ、シュンラン、ヤブラン、コクリュウ、玉リュウノヒゲ、ドクダミソウ、トクサ、ヘビイチゴ等の草たちの苔玉は風に揺らいで涼しげです。それ以上に、木や草たちの根元を包む苔たちが、多湿な6月を、一番、喜んでいます。
緑豊かな大自然の一端を苔玉で楽しむ絶好の季節、6月になりました。
緑の中に、青・紫・白・ピンク色に七変化するヤマアジサイの花、黄や白色のヤマブキ、大きな白色のオオデマリ、小さな白色小花のウノハナ、白花のシャラノキ等の花も今まさに盛り、苔玉に楚々と開花して私たちの眼を楽しませてくれます。草の花も負けずに開花中、三寸アヤメ、トキソウ、ドクダミソウの白い花、可愛いピンクのネジバナ、豊かな自然の成り行きに心癒されております。
もちろん、6月の苔玉仕立ての果実もこれからが旬、ウメの実、赤い小さな果実のジューンベリー、黒紫色した早生のブルーベリー、緑色のキブシの実、小さな木に似合わない大きな実のボケ、赤色のユスラウメ等を苔玉に見ることができます。
更に、アジアンタム、ガジュマル、ジャカランダ、シルクジャスミン、パキラ、ハツユキカズラ、ホンコンカポック等の観葉植物たちも今まさに盛り、苔玉で楽しむ絶好の季節です。赤花のアンスリューム、白花のスパティフィラムも苔玉の最適の材料になっています。
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ちょっと変わった鑑賞の方法として、苔玉を吊り玉の形で楽しむのも一興です。
普通に見られるオリヅルラン、ワイヤープランツ、ヘンリーヅタ、トラデスカンチャー、ハートカズラ、ヘデラ類、プレクトランサス、ホヤ等が、そのいい例です。天井や壁面に吊るされ、風にそよぐ蔓性の植物たちは、涼しさを演出する名脇役を演じてくれます。
葉、花、果実そして根っこまでも、多様な植物たちの営みを、夏を装う苔玉で楽しみ、心癒されています。
日本農業園芸造園研究所代表。農業・園芸・造園について30年以上の業務・指導に務める。つくば市在住。
つくばの松見公園をはじめ、数々の有名庭園の設計に携わる。現在は全国各地で苔玉教室などを開催し、誰もが楽しく園芸に触れることができる活動を展開している。
コラム「苔玉に寄せて」は毎月第2土曜日に掲載予定です。
もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
毎月おすすめの苔玉と、テーマに合わせたカフェレシピを紹介していきたいと思います。
こんにちは、店員の くーこ です。
緑がまぶしい季節となりました。
そして、気が付けば6月! すでに一年の半分が来てしまいました!!
ちょうど暦で折り返しの日にあたる6月30日に、京都では「夏越祓(なごしのはらえ)」という、これまでの穢れや罪を払い、残り半年の無病息災を祈願する神事が行われます。 その時に食べられる、三角形の白い外郎(ういろう)に小豆をのせた「水無月」。
三角形の外郎は暑気を払う氷を、小豆は悪魔祓いを意味しているとか。
しかし! 私は外郎が苦手なのです!!

なので、カットすれば三角形で小豆を使ったシフォンケーキを作ってみました。
米粉を使っているので、もっちりとした食感になっています。
生クリームと一緒に食べるのがおすすめです。
今年も猛暑になりそうなので、しっかり食べて元気に夏をお過ごし下さい。
所用時間: 約60分
<レシピ>
◎ 材料(17cmシフォン型1台分)
◎ 作り方
準備:オーブンは170℃に予熱しておく
育てやすさ: ★★★★★
長く黒い葉に、小さな白い花を咲かせる様はとても幻想的。
花言葉は、変わらぬ想い。
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。

「こけだま」というと「苔玉」の漢字が定着しているようです。でも、「苔球」あるいは「苔珠」といった漢字を当てる場合もあります。
20余年前の「こけだま」は、苔に包まれた植物の根部が”球形”のものがほとんどでした。その故「苔球」の漢字が誂えられたのでしょう。
根部が”球形”の「こけだま」は座りが悪く安定感がありません。そのため透明の釣糸(テグス)などで店頭に吊るすなどして販売されていました。
昨近の「こけだま」は、室内で風情ある皿に載せられたり、玄関先や床の間で観賞されるようになってきました。そして苔の根部を”お椀を伏せた形”に仕上げて安定させた状態が多く見られるようになり、徐々に「苔球」の漢字がそぐわなくなって「苔玉」の漢字へと変化し、定着してきたようです。
また一部の「こけだま」愛好家たちでは、「苔珠」という漢字を当てて観賞されているようです。
「珠」の漢字を当てる、なんとも雅な感覚ではないでしょうか。「和」の感覚の園芸です。
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「苔玉」を身辺に置いて楽しみ観賞する姿は、老若男女を問いません。
”和”の感覚の植物を「苔玉」で楽しまれる年配の愛好家、ミニチュアローズやカランコエなどのカジュアル・フラワー類を「苔玉」で楽しむ若い人たち、「苔玉」愛好家は多岐に渡ってきました。また、都心部の小物店・園芸専門店、郊外のショッピングモールにも「苔玉」が多く見受けられるようになりました。
床の間にモミジ、クロマツ、ケヤキなどの「苔玉」を置いて一服の茶を嗜むのも良し、パソコンなどに向き合うことの多いオフィスで、テーブルヤシ、ガジュマル、アジアンタムなどの小さな「苔玉」で心癒される瞬間を持つのも良し・・・、自由な形で「苔玉」が楽しまれることを願います。
緑成す苔の大地に佇む植物の姿は愛らしくも、生命の力強さを伝えてくれます。
小さな小さな「苔玉」が、園芸愛好の裾野をジワリジワリと拡げているようです。
日本農業園芸造園研究所代表。農業・園芸・造園について30年以上の業務・指導に務める。つくば市在住。
つくばの松見公園をはじめ、数々の有名庭園の設計に携わる。現在は全国各地で苔玉教室などを開催し、誰もが楽しく園芸に触れることができる活動を展開している。
コラム「苔玉に寄せて」は毎月第2土曜日に掲載予定です。
もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
毎月おすすめの苔玉と、テーマに合わせたカフェレシピを紹介していきたいと思います。
こんにちは、店員のくーこです。
先日、車から菜の花の黄色で埋め尽くされた河川敷を見かけ、春の訪れを感じました。
暖かな日差しに似た色のせいか、心がウキウキしてピクニックしたくなっちゃいます。
というわけで、今月は持ち運べる「菜の花のケークサレ」を作ります!
ケークサレは食事系ケーキで、フランスでは気軽に作れる軽食なんだとか。
今回はチーズベースの生地にベーコンとほろ苦菜の花を入れてみました。
ドリンクは、店長のRICOさんリクエストで「大人の辛口ジンジャーエール」です。
こちらは、ジンジャーシロップを炭酸水で割ったもので、辛さや甘さを自分好みにできるのが楽しい一品。
アウトドアにはアルコール!という方は、ジンジャーシロップ+ビールでシャンディガフってカクテルにするのもいいですね。
それでは皆様、素敵な春の休日をお過ごしください。

<レシピ>
◎ 材料(18cm丸型1台分)
◎ 作り方
(準備)
チーズ、ベーコンはサイコロぐらいの角切りにし、菜の花は粗く刻む。
薄力粉とベーキングパウダーは合わせてふるっておく。一口サイズにカットしたスポンジケーキに①を刷毛で塗る。
<レシピ>(8杯分くらい)
◎ 材料
◎ 作り方
育てやすさ: ★★★★
緑が美しい、常緑のつる性植物。
日陰や寒さに強く、観葉植物初心者さんにおすすめ。
吊るすことで、苔玉のころんとしたフォルムとアイビーのつるが引き立っています。
花言葉は、永遠の愛・友情。
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。

桜花爛漫、春真っ最中、お花見なさったことでしょう。
サクラの苔玉は、一足先に開花しました。苔玉に仕立てるサクラは、小さな樹形に花いっぱい着けたいですネェ。それには一般の花見で愛でる「染井吉野」種では、殆ど期待できません。苔玉仕立てに向くサクラは「豆桜」種が最適です。「豆桜」は、富士山~箱根界隈に自生するサクラで、小さな木でも樹冠いっぱいに小さめの花を開花させます。花いっぱい・豪華絢爛な桜花を苔玉仕立てでお楽しみ下さい。
花が終わったら、青葉新芽の萌芽を楽しむことができます。「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」と、初夏の風情をサクラの青葉に託するのです。風に揺らぐ青葉の苔玉は、爽やかな涼感をもたらしてくれることでしょう。
6月中旬は「さくらんぼの実る頃」、青葉の中に赤いルビー色の果実は嬉しいものです。さくらんぼを実らせるには、開花時期に一工夫が要ります。苔玉に仕立てたサクラと異なる品種のサクラが、苔玉の近辺に開花していて、その異なる品種のサクラの花粉を受粉しなければ果実「さくらんぼ」は着きません。サクラには「自家不和合性」という性質があって、めしべ(雌蕊)は同じ木の花粉(雄蕊)を殆ど受けいれないんです。兄弟・親族とは結婚しないという、自然の法則をサクラは厳守するんですネェ。苔玉仕立てのサクラに赤いさくらんぼを着けるには、別品種のサクラの開花が必要だ、ということです。ウメについても、同じことが言えます。梅の花を愛で、6月に苔玉仕立て梅の木に果実を付けることができたら、素敵な実物盆景苔玉となります。
秋も深まってきますとサクラの葉は、紅葉します。黄色く、さらに赤く紅葉が、深い緑の苔玉の丘に、秋の訪れを演出します。紅葉は落ち葉となり、桜の枝幹を残すだけの冬の景観を呈します。緑の苔の丘に、寒々とした枝幹だけの桜、寂し気な「枯淡の美」。でも、枝先をよく観察すると、赤っぽい硬い新芽が内包され次の春を待っている・・・・・
春夏秋冬変わりゆく苔玉の表情は、生命の神秘を私たちに語りかけてくれます。
日本農業園芸造園研究所代表。農業・園芸・造園について30年以上の業務・指導に務める。つくば市在住。
つくばの松見公園をはじめ、数々の有名庭園の設計に携わる。現在は全国各地で苔玉教室などを開催し、誰もが楽しく園芸に触れることができる活動を展開している。
コラム「苔玉に寄せて」は毎月第2土曜日に掲載予定です。
※4月は第2土曜日の掲載となりました。何卒ご了承ください。