もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
毎月おすすめの緑と、テーマに合わせたカフェレシピを紹介していきたいと思います。
こんにちは、店員くーこです。
今時期の旬のフルーツといえば、柑橘系なのです。みかんは冬のイメージですが、デコポンや清見など、売場で豊富な柑橘類を見ることができます。そして、一年中店頭に並んでいるグレープフルーツも今が旬なのだそうです。日本では栽培できなさそうなイメージですが、最近は国産のグレープフルーツが少しですが流通しているようです。お値段は輸入品に比べるとかなり高級品なので、その貴重さがうかがえます。
ところで、なぜグレープフルーツというか知っていますか?その名の通り、ブドウの様にかたまりになって実をつけるところからきています。近所のつくば植物園の温室で見たことありますが、他の柑橘とは違う実のつけ方なのでちょっと感動しました。
そして、グレープフルーツしかないと言われているのが、食べるとカロリーが減ると某「カロリーゼロ理論」をも超越したすばらしい成分を持っていること。これは苦味成分のナリンギン(ポリフェノールの一種)が血中脂肪酸を分解してくれるところからきているようです。他にも、香り成分のリモネンやヌートカトンが脂肪燃焼のスイッチを押してくれる研究報告もされています。もう、食べまくるしかない!
それでも、苦いグレープフルーツは嫌ですよね。そんな時は、少しでも横幅の広いものを選ぶと良いようです。これは、日の当たりが良いと恰幅よく育つからなんですって。
もしハズレを引いた時はゼリーにしてみたらどうでしょう?苦いのをゼリーにしても!と思いますよね?ところが、果汁に緑茶を混ぜると、あら不思議、苦味が減っている!?この裏ワザ、20年前ぐらいにやっていた番組「愛のエプロン」で服部先生が言っていました。詳しい理論は頭から飛んでしまったのですが、その頃からグレープフルーツや夏みかんなどには緑茶を合わせています。だまされたと思って、やってみてほしいです。
さっぱりとした口当たりなので、これからの季節にぴったりですよ。お砂糖の量は苦味や好みで加減してくださいね。
☆グレープフルーツ 2個
☆グラニュー糖 20g
◇緑茶 150~180㎖
◇グラニュー糖 20g
◇ゼラチン 5g
① グレープフルーツは房から出して、半分に切り☆のグラニュー糖をまぶして2時間程マリネしておく。この時、薄皮に残った果汁も絞って一緒に漬けておく。
② ①を実とシロップに分けて、飾り分を除いて実を型に入れておく
③ ②のシロップ+緑茶が280mlになるように緑茶の量を決める
④ 小鍋に緑茶とグラニュー糖を入れ、沸騰したら火を止めてゼラチンを加え、良く溶かす
⑤ 粗熱が取れたら、②のシロップを入れ、軽く混ぜ、型に入れる
⑥ 2時間以上冷やし、グレープフルーツを飾ったらできあがり
育てやすさ: ★★
5片の白い小花が咲き、甘くて良い香りがする。確かに乙女の無邪気な気がする。グレープフルーツを食べた時に種を見つけたら、種の周りのヌルヌルを洗い直して、日当たりのよい場所に植えると10年後には実をつけるかも。育てるのは意外と簡単らしいが、大きくなるので場所をよく考えて。
花言葉は、「乙女の無邪気」
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
毎月おすすめの緑と、テーマに合わせたカフェレシピを紹介していきたいと思います。
こんにちは、店員くーこです。
3月に入り、急に気温が高くなり、そろそろコートをクリーニングに出そうかと思う今日この頃。外に出ると、菜の花・パンジー・ラッパ水仙など、黄色の花が咲いていて、春を感じさせてくれます。黄色のフルーツといえば、バナナではないでしょうか?持ち運びにも便利で、子供のおやつにもなるのため、外に遊びに行くときは良く持っていきます。
バナナは一年中安定して手に入る果物ですが、ほぼ輸入品です。輸入バナナは害虫の侵入を防ぐため、青いうちに通関し、エチレンガスや温度調整などで追熟して市場に出回ります。
ほんの少しですが、日本でも沖縄や石垣島などで栽培されている「島バナナ」があります。旬は6月から9月です。私も沖縄へ旅行に行ったときに、道の駅で売っていたので購入したことがあります。大きさは普通のバナナの半分ぐらいで、モサモサはしていなくて、ちょっと酸味があり、良い薫りがしました。一言でいえば、めちゃくちゃおいしい!目からうろこが10枚ぐらい落ちました。沖縄でも常にあるものではないそうなので、見かけた時にはぜひ食べてみてください!
今月のスイーツは春らしい軽やかなお菓子が良いかな?と思い、バナナのシフォンケーキにしてみました。レシピを作るときには、作りやすいようにと考えて試作を作るのですが、久々に大失敗をしました。焼きあがった時に、大きなトンネルができてしまったのです。息子に「爆発シフォンだねぇ」としみじみ言われてしょんぼりです。原因は卵黄ベースの生地をミキサーで作ってしまったことでした。シフォンケーキでフルーツをミキサーでピューレ状にするのはご法度らしいです。なので、バナナは絶対にフォークでつぶしてくださいね。
☆卵黄 3個分
☆グラニュー糖 20g
☆サラダ油 30g
☆牛乳 30g
☆小麦粉 80g
☆ベーキングパウダー 2g
☆バナナ 1本(100g前後)
◇卵白 4個分
◇グラニュー糖 40g
○準備
1. 小麦粉とベーキングパウダーは合わせてふるっておく
2. 卵白は使う直前まで冷やしておく
3. バナナをフォークで細かくつぶしておく
4. オーブンを170℃に予熱しておく
○作り方
① ☆の卵黄とグラニュー糖をボウルに入れ、白っぽくなるまで混ぜる
② サラダ油を少しずつ加え混ぜたら、牛乳も加えてよく混ぜる
③ ②にふるった粉類を入れて、粉っぽさがなくなるまでよく混ぜたら、バナナを加えてかるくまぜる
④ ◇でしっかりとしたメレンゲを作る。目安は、逆さまにしても落ちないぐらい
⑤ メレンゲの1/3量を③に入れて泡立て器でよく混ぜる
⑥ ④のボウルに⑤を入れたら、ゴムヘラで下から上に持ち上げてサックリ手早くまぜる
⑦ 高い位置から型に入れたら170℃のオーブンで35~40分焼く
⑧ 焼きあがったら逆さましてに冷やす
育てやすさ: ★★
バナナを漢字で書くと「甘蕉」の通り、バショウ科の植物。花(実際は苞葉)はその中にたくさんのバナナの赤ちゃんを入れているだけあって、かなり大きい。諸外国ではこのバナナの花をサラダやスープなどにして食べているらしい。
花言葉は、「風格」
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
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こんにちは、店員くーこです。
うちの朝食には、なるべくフルーツを出すようにしているのですが、ここ最近はイチゴを出すことが多いです。洗って出すだけの手軽さと、なにより甘くておいしい!
近年、品種改良がどんどん進んでいるようで、いろいろな名前を耳にするようになりました。代表的なのは、東の「とちおとめ」や西の「あまおう」でしょうか?その他には、栃木でしか栽培されていない「スカイベリー」や、我らの茨城「いばらキッス(ちょっと恥ずかしい)」、ピンク色でかすかに桃とココナツの香りがする「桃薫」など、50品種近くあるそうです。
それに伴い、イチゴ狩り園でも複数の品種の食べ比べができるところも増えてきましたね。昔は必ず手渡された練乳も、甘くて必要ないのか、出さない農園も。
そう、昔のイチゴ(30年前)は酸っぱくて、練乳が必需品でした。家族でイチゴ狩りに行くと、あんな小さな練乳じゃ足りないので、自宅から1本森永の練乳チューブと各自マグカップとフォークを持参し、マグにイチゴを山盛り摘んで、上から練乳をかけて、モリモリ食べる…イチゴ狩りマスターだ!と当時は自画自賛していましたが(実際に羨ましがられたことも何度かありました)、今やったら怒られますね。おおらかな良い時代でした。
昭和の思い出に浸ってしまったので、今回のレシピは昭和風味のデザートを作ってみました。ババロアって、昔はミックス粉などで作ってもらった人多いのでは?最近はなかなかお目にかかれませんよね。ババロアはカスタードを使うのが正式な作り方と言われているので、ちょっと手間ですが卵を使ったレシピにしてみました。
ピンク色でかわいいので、お雛祭りやホワイトデーのデザートにぴったりですよ。
☆いちご 150g
☆グラニュー糖 大さじ1
△卵黄 1個分
△グラニュー糖 30g
・牛乳 130g
・生クリーム 100g
◇卵白1個分
◇グラニュー糖30g
・粉ゼラチン 5g
・水 大さじ1
① 粉ゼラチンを大さじ1の水にふり入れて、ふやかしておく
② ミキサーに☆を入れて、ピューレ状にする
③ 鍋に牛乳を入れて、沸騰直前まで温める
④ ボウルに△をいれて、白っぽくなるまでよく混ぜ、③を少しずつ加えてよく混ぜたら、これをまた鍋に戻して中火にかけ、休まずにヘラなどでよく混ぜて火を通す。3分ぐらい、ゆるいとろみがつけばOK。火を止めたら①を入れてよく混ぜ、ボウルに移し、氷水につけて粗熱を取る
⑤ 生クリームを7分立てに泡立てておく
⑥ ◇でしっかりとしたメレンゲを作る
⑦ ⑤に④→②→⑥の順によく混ぜたら型に入れて2時間冷やす
育てやすさ: ★★★
甘くて真っ赤な果実に、小さくて白い花を咲かせます。このコントラストがとてもかわいい。非常に昔からある植物で、キリスト教以前からあったと言われ、北欧神話の愛と結婚の女神「フリガ」の果物と考えられていました。
花言葉は、「尊重と愛情」「幸福な家庭」
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
毎月おすすめの緑と、テーマに合わせたカフェレシピを紹介していきたいと思います。
こんにちは、店員くーこです。
年が明ける前あたりから、周りでインフルエンザに罹る人が多くなってきました。皆さんは元気でお過ごしですか?
今回は「1日1個のりんごは医者を遠ざける」とのことわざもある、りんごに注目してみましょう。
りんごは世界で約15000種、日本では約2000種あると言われています。日本の市場で出回っているのはほんの一部。スーパーでは5品種見かけるぐらいです。
それでも夏の終わりから冬にかけて、様々なリンゴが出るので、食べ比べするのも楽しいですよね。私は、シナノ系のリンゴが好きです。甘いだけではなく、程よい酸味とパリッとした歯触りが良いなと思っています。
最近のお気に入りは、青りんごの「グラニースミス」。そのまま食べるとかなり酸っぱいのですが、お菓子やジャムに加工するとかなりおいしい!加熱すると、酸味だけではなく、香りが爆発する感じです。軽く火を通せば、シャキシャキで、じっくり火を通せばトロトロに。
ただ、某直売所でたまたまその週だけ売っていたところに出くわしたので、気軽に手に入る物ではなく、この冬は通販で購入しました。たくさん買っても冷蔵庫に入れておけば数か月持つのも良いところ。
今回はこのりんごを使った、手軽に作れるアップルパイです。パイ生地を被せないで、クランブル(そぼろ)生地をふりかけて焼きます。パイ生地を使わずにクランブルだけかけて焼いて、グラタンの様にしてもおいしいですよ。
りんごは、紅玉なんかが良いですが、ぶはぶはして生食だとテンション下がっちゃう残念りんごでもおいしく食べられます。
・りんご 3個
・グラニュー糖 大さじ4
・シナモン 適量
・無塩バター 適量
・冷凍パイ生地 2枚
・クルミ(あれば) 適量
・ビスケット 5枚
☆薄力粉 40g
☆きび砂糖 40g
☆無塩バター 40g
☆シナモン 適量
<準備>
・オーブンを210℃で予熱しておく
・ビスケットを細かく砕いておく
・くるみを刻んでおく。
* * * * * * * *
① パイ生地2枚を端1cmを重ねて、型に合わせ延ばし、型に入れ、フォークで全体を刺して空気穴を作る
② パイ生地の上にクッキングシートを敷き、その上に重しを載せて、210℃のオーブンで15~20分焼く(きつね色になるまで)
③ 熱したフライパンに、バター・リンゴ・砂糖を入れて炒め煮し、透き通ってきたら火を止めてシナモンを入れる
④ ボウルに☆を入れて、指先やフォークを使って、そぼろ状になるまで混ぜ込む。フードプロセッサーで作ると簡単
⑤ 焼きあがった②に、砕いたビスケット→③→刻んだクルミ→④の順にのせて、210℃のオーブンで25分ぐらい焼く
育てやすさ: ★
リンゴの花といえば、名作「赤毛のアン」でアンが初めてグリーンゲイブルズに来た有名なシーンを思い出す人も多いのでは?アンは「歓喜の白路」と満開の林檎並木に命名しますが、その通りの5弁のかわいらしい白い花をたくさんつけます。
花言葉は、「優先」「選択」「好み」
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。
もしも Active Note がカフェをオープンしたら…
そんな空想をちょっとだけ形にしてみました。
毎月おすすめの緑と、テーマに合わせたカフェレシピを紹介していきたいと思います。
こんにちは、店員くーこです。
もうすぐ今年も終わりですね。一応、今回から1月号になるので、ここでテーマを変えてみました。
2019年は「果実」に注目してみようと思います。果樹の花もかわいいものが多いので、併せて紹介したいなと。
第1回目は、自生は私の住む地元にある筑波山でしかないと言われている「福来(ふくれ)みかん」です。
みかんと言っても、私たちが良く食べる温州ミカンとは違い、お雛様に飾られる「橘」に分類される種です。橘の中では最も味が良いと言われ、大きさは3~4cmと小さく、さっぱりとした風味です。温州ミカンに慣れていると、酸っぱいし、種も多いと嫌がる人もいるのですが、癖になるという人も。実は、果実より乾燥させた福来みかんの「皮」の方が貴重なんです。七味に入っている陳皮が福来みかんの皮になると高級品になるらしいですよ。ただ、生の皮はかなり苦いので、加工が難しいです。
今回はさっぱりとした果汁と粉末にした乾燥皮を加えた「琥珀糖」を作ってみました。
本来は夏のお茶会に出される和菓子なのですが、乾燥させて作るのと、宝石みたいにキラキラして華やかなので、今の時期にぴったりなんです。食感は、表面に浮いた砂糖衣がシャリッとして、中はプリッとしています。
コツは、必ず糸寒天(天草)を使うこと。粉末寒天は海藻の種類が違うので、透明度と成功率が下がります。果汁は寒天液が人肌に冷めたら入れること。寒天は酸に弱いので、温かいうちに入れると固まりません。
固まったら、包丁で切ってもよし、ちぎってもよし、好きな形にカットしてください。乾燥させるときは、野菜干しネットを使うと早く出来上がりますが、ない人はザルやオーブンペーパーをかぶせてもできますよ。1週間くらい干せば完成です。
柚子で作ってもおいしいですよ。
かわいらしいお茶請けとともに、良い新年をお迎えください。
・糸寒天 3g
・グラニュー糖 175g
・水 100㏄
・果汁 大さじ1
・福来みかんの粉末皮 2つまみ
(柚子皮の場有は、1/2個分すりおろし)
<準備>
・型を水でぬらしておく。
・糸寒天は3等分ぐらいに切って、10時間以上たっぷりの水につけておく。
・果汁と皮は合わせておく。
* * * * * * * *
鍋に分量の水と水気をよく絞って寒天を入れて、中火で煮溶かす。溶けたら、そこから3分ほど煮る。
弱火にして、①にグラニュー糖を一気に入れて軽く混ぜ、木べらですくって糸を引くようになるまで10分ほど煮る。
煮る間は混ぜない(結晶化が早まり、ジャリジャリになってしまう)。焦げ付かないように火加減に注意。
煮詰まったら、人肌まで冷まし、果汁を入れてよく混ぜ、型に入れて冷やす。
固まったら、カットし、オーブンシートの上に並べて、5日前後乾燥させる。周りが結晶化していたら完成。
育てやすさ: ★★
ミカン科ミカン属の常緑低木で、日本固有種。5~7月に開花。星形の白くかわいらしい花をつける。古事記、日本書紀には不老不死の霊薬として書かれていて、ここから「右近の橘」とされたらしい。現在の京都御所の紫宸殿でも、その名残を見ることができる。
花言葉は、「追憶」「永遠」。
つくば市在住。現在子育て真っ最中のフリーライターさん。
学生時代より文芸部の部長を務め、大学では文学部に学び、現在も執筆活動を続けています。
趣味は長年続けているお菓子作り。みんなから頼りにされる緑と料理を愛する主婦です。
コラム「 おうち Moss Café 」は毎月第4土曜日に掲載予定です。